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前もって期待されると弱い日本人力士。
それを代表するかのような豪栄道が大関になった。
豪栄道 ( 本名・沢井豪太郎 ) は、大阪府寝屋川市出身の28歳。
埼玉栄高校を卒業後の05年初場所で初土俵を踏み、07年秋場所で新入幕。
12年夏場所から昭和以降で最長となる14場所連続で関脇に座った。
名古屋場所では白鵬、鶴竜の2横綱を破るなど12勝(3敗)を挙げ、
直近3場所の勝ち星を32勝とし、今回の大関昇進が確定した。
豪栄道は稀勢の里と同じように日本人力士の中で将来を期待されているが、
強さと弱さが同居する不安定な取り組みが続き、
千秋楽を7勝7敗で迎えるような綱渡りの勝ち越しが多かった。
強い時は滅法強いが、弱い時は格下相手でもコロコロ負ける。
力があるのに、本当に強いのか弱いのか解からない力士である。
それだけに彼に期待するのは、 「 強い力士 」 ではなく、
これからは格下には取りこぼしをしない。
最低でも3打数2安打。10勝5敗以上をノルマにしてもらいたい。
そのためには大型連敗をしない 「 負けない力士 」 になることを願っている。