ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

POA CD:I'm your godfather.

2004-09-06 23:52:07 | ハリポタ3巻
映画ではほとんど説明されてなかったと思いますが,ここでLupin先生は,自分の正体と,他の3人との友情,そして3人がAnimagusになった経緯と,地図を作った理由について,それとJamesがSnape先生を助ける事になったいきさつをお話します。Stephen FryさんのLupin先生の声が優しそう。

Harryのお父さんと3人の仲間のお話って,シリーズ全体の鍵を握る大事なお話だと思いますが,映画のテンポの為に削除されちゃったのでしょうか?

これもまた映画からは抜けちゃってますが,Siriusは,Crookshanksとの話をします。CrookshanksがScabbersの正体をほとんど見抜いていたとか,寮への手引きをしたのも実は彼だったとか。

そこへ,Snape先生乱入。映画ではHarryは速攻でExpelliarmusをかけてますが,う~~む,教育上ちょっとマズイのでは? ホントはいろいろ悩みながら,偶然3人で同時にやったんですよねぇ。

HarryはまだここではLupin先生とSiriusを信じたわけではなく,とりあえず話を聞こうというスタンスです。Siriusは何と,前年の夏休みのWeasley一家の旅行写真から,指の欠けた見覚えのある鼠を見つけたと言います。初めて読んだ時,この種明かしは超ビックリでした。

ようやくSiriusの考えを納得したLupin先生,ScabbersをPeterに戻す試みを一緒に行います。‥‥そして,Peter登場。Harry達はまだ完全に信じたわけではありません。今度はSirius,Lupin先生と,Peterとの問答,+Hermioneの質問,で,Peterのウソが暴かれていきます。本当は,VoldemortにPotter夫妻の居所をチクったのはPeterだった事,本当は,Muggle12人を殺したのはPeterだった事‥‥。
Peterがみんなに恥ずかしげもなく命乞いをするシーンはとても印象的でした。
SiriusとLupin先生は2人でPeterを殺そうとします。

しかし。。。
Harryは彼ら2人を止めます。PeterはHarryにお礼を言いますが
I'm not doing this for you. I'm doing it because I don't reckon my dad would've wanted them to become killers just for you.

Harry,偉い,やっぱし君は主役だ!

みんなで協力して,Snape先生とPeterを外へ運び出します。Siriusは自分がHarryの名付け親である事を告げ(Harry知ってますが),Harryに一緒に住まないかと言います。生まれて初めての幸せな提案に,Harryの心は動きます,が‥‥

これ,マジで7巻のラストの伏線じゃない事を祈ってますが,‥‥Lupin先生がついに変身してしまいました。Peterは鼠に化けて逃げてしまいます。この時Peterを取り逃がした事が,本当に悔やまれますね。

Sirius犬は狼男を追い払ったようですが,Harryは湖で犬の悲鳴を聞きます。そこにはDementorが‥‥! HarryはHemioneにも協力させて,"Expecto Patronum!"と叫び続けますが,弱い‥‥!




ROTK読書:Authority is not given to you

2004-09-06 01:54:33 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 7: The Pyre of Denethor
ピピンはローハンの角笛を聞いて涙を流して喜びます。が,今はそれどころではありません。ガンダルフに何とかしてもらわねば! やっとガンダルフに会ったピピン,ですが,ガンダルフは彼が塔のガードの服のまま出てきた事を責めたり,まだアングマールの魔王がそこいらにいるとか言って,なかなかそこを離れようとしません。
But Faramir! He is not dead, and they will burn him alive, if someone does not stop them.

これでようやく事の重大性を悟ったガンダルフ,イムラヒルに後の指揮を任せてラス・ディネンへピピンと一緒に向かいます。

彼らは飛蔭をフェン・ホルレンの外に置いて,歩いて下に向かいますが,そこで彼らの見たのは,デネソールの召使達と戦うベレゴンドでした。同じゴンドール人同士,しかも神聖な場所を血で汚された事に激怒したガンダルフ,原作では
Stay this madness!
は彼らに向かって言った言葉でした。ところが今度はベレゴンドが必死で押さえていた執政たちの館の扉をこじ開け剣を手に持った常軌を逸したデネソールが! ここで初めてガンダルフは彼に対して手を上げます。
What is this, my lord? The houses of the dead are no places for the living.


ファラミアはどこかと尋ねるガンダルフにデネソールは,
He lies within, burning, already burning. They have set a fire in his flesh.
う~~むこれは相当おかしいですね。ガンダルフはファラミアを強制的に持ち逃げしようとしますが,その時彼はうわ言でお父さんを呼びます。。それに反応するパパ
Do not take my son from me! He calls for me.
ですが,ここでガンダルフは厳しい?
He calls, but you cannot come to him yet. ... Whereas your part is to go out to the battle of your City, where maybe death awaits you. This you know in your heart.
並の大河ドラマなら,ここで「抱いてやれっ!」って言いたくなる所ですがね。トールキンさんは厳しいです。(泣)ついに泣きを入れるデネソール,
Why should we wish to live longer? Why should we not go to death side by side?


ここでガンダルフ,例のあのセリフです。
Authority is not given to you, Steward of Gondor, to order the hour of your death. And only the heathen kings, under the domination of the Dark Power, did thus, slaying themselves in pride and despair, murdering their kin to ease their own death.

映画では斜線部だけが,しかも全然違う場所で,全然違う意味に使われているのですが,ガンダルフと執政様の名誉の為に,言っときます。Authorityが与えられてないというのは,「王の帰還を拒否する事」じゃなくて「家族を巻き添えにして死ぬこと」,なんです。(直訳すると,いつ死ぬかを決める権利はない,ですが)

実は私はこれを初めて読んだ時,後頭部を殴られたようなショックを受けました。
と言いますのは,実は私は合戦物好きで,平家物語,太平記,太閤記などの大ファンだったのですが,それらの合戦物語の中では,負けた側が家族共々自害するというシーンを何度も目の当たりにし,その度にとても寂しい思いをしていたんですね。でも,負けたらしょうがないんだ(ある意味美学)と思っていたので,こんな言い方で止める,というのが,とてもショックだけど,どこか気持ちよく,とても印象に残ったのでした。

Rev. 9/7 あのセリフの映画と原作の違いについてちょっくら説明を。。あらら,随分大きな字になっちゃった(汗)

Run!Run!Run!