ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書:she loves only a shadow and a thought

2004-09-08 23:13:07 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 8: The Houses of Healing続き
アラゴルンはエオウィンの所にやってきました。しかし彼は,彼女の症状の原因は肉体的な損傷だけが原因でないと言います。もちろん彼女が相手にした敵が彼女には大き過ぎたという事もあるのですが,ローハンを経つ前に既に彼女は絶望に捉われていたのではないかとエオメルに尋ねます。

彼女は蛇の舌に犯されるセオデンにとても心を痛めていました。悲しみを誰にも言わずに1人で心にしまい込んでいました。でも,アラゴルンは,彼女は兄を愛していると言います。
she loves only a shadow and a thought: a hope of glory and great deeds, and lands far from the fields of Rohan.

でもアラゴルンについては,彼の中にある,栄光とか業績とか,ローハンとは違う国への思いを愛しただけだと言います。(映画では本人に直接言ってますね)これは女性にとってはなかなか厳しい指摘です。(見抜いている所がこわい)男性からすれば,要は中身で選んでよって事なんですよね。(汗;)トールキンさん何か身に覚えがあるのかな?
彼はエオウィンの体を治す事はできると言いますが,彼女の絶望までは治せないと言います。でも,このままではエオウィンの命がまた危険にさらされるという事も彼はわかっています。
And if to despair, then she will die unless other healing comes which I cannot bring.

何か(誰か)アラゴルンにはできない癒しが来ないと彼女は死んでしまう→アラゴルンはダイレクトには言っていませんが,誰か兄貴のエオメルのように無条件で好きになれる男性が現れてくれれば,もう彼女は一生絶望に捉われる事もないのになあ,と,言っているようです。

アラゴルンが去った後,エオウィンは目覚めます。彼女はエオメルが無事で喜びましたが,セオデンの事はやはり悲しいです。ただ,メリーの事をこのように思ってくれていて嬉しいですね。(私ってメリーも好きなんだな)
And what of the king's esquire, the Halfling? Eomer, you shall make him a knight of Riddermark, for he is valiant.

しかし,ガンダルフは,当分戦争や悲しみ(war or woe)については考えないようにと忠告します。

アラゴルンはメリーの所に来て治療します。目覚めるとすぐにお腹が空いた~というメリーがよい! でもセオデンの事は彼の心の痛手になったようで(アラゴルンも指摘しましたが)思い出すのは辛いから,パイプ草は吸いたくないと言います。えっ,セオデンの遺言だぞ,頑張れメリー! するとアラゴルン,あたかもセオデンの言葉を聞いたかのように,
Smoke then, and think of him! For he was a gentle heart and a great king and kept his oaths; and he rose out of the shadows to a last fair morning, Though your service to him was brief, it should be a memory glad and honourable to the end of your days.

この言葉ですっかり元気になったメリー,さっそく,アラゴルンにちょうだい!と(冗談)言いますが,アラゴルンはブラック・ジョークで応えます。(汗)
you must send for the herb-master of this House.And he will tell you that he did not know that the herb you desire had any virtures, but that it is called westmansweed by the vulgar, and galenas by the noble. .... he will regretfully inform that there is none in the House, and he will leave you to reflect on the history of tongues.

ヨーレスと薬草おじさん(herb-master)によほど腹が立ったんでしょーね(爆)

アラゴルンが去った後,メリーとピピン,明るさが戻ってきました。ピピンは相変わらず食べ物の事を考えています。が,メリーには,今までとちょっと違う?知性が芽生えてきました。彼は,パイプ草についてもう少し詳しく考えたくなってきたようです。

その後,アラゴルンは噂を聞きつけてやってきた人々の世話で忙しい夜を送ったようです。

The War of the Ring : Chapter 9: The Last Debate
リラックスムードはもう少し続きます。次の日,レゴラスとギムリがミナス・ティリスに上がってきました。
It is good to learn that they are still alive, for they cost us great pains in out march over Rohan, and I would not have such pains all wasted.

いいですね~,この無骨で優しさ溢れるギムリのセリフ。
人々はこのみょーな組み合わせのペアに仰天してます。(笑)
2人は,ミナス・ティリスの街は,それぞれ自分達の種族が再建のお手伝いをする必要があるかなと言いますが,その一方で,人間達の,希望を失うような事があってもめげすにまた再生して行く力に感銘を受けます。

さて,メリー,ピピンと再会を果たしたレゴラス,ギムリ。レゴラスは鴎が気になります。彼はこの頃ちょっと海に心惹かれているようです。
The Sea! Alas! I have not beheld it. But deep in the hearts of all my kidred lies the sea-longing, which it is perilous to stir. Alas! for the gulls. No pease shall I have again under beech or under elm.

POA CD:the secret passages out of the castle

2004-09-08 21:48:19 | ハリポタ3巻
今日はPOA最後の章です。

「時間がない」
Hermioneのこの言葉に促され,Siriusが飛び去った方向を見ていたHarryは体を"wrench"して病棟に走ります。途中彼らはウキウキとSiriusのいた部屋に向かうSnape先生とFudge大臣の会話を盗み聞き。Fudge大臣の
I expect he(Harry) will want to tell the Daily Prophet exactly how you saved him.
に思わず歯ぎしり。この時点で私はやっぱし将来Fudge氏はHarryの障害になると確信。

無事に戻ったHarry達の所に,怒り狂ったSnape先生,Fudge大臣,満足げなDumbledore先生が戻ってきます。Snape先生は怒りに狂いながらも実はしっかり見抜いている所が怖いです。しかしあまりの非論理的な怒り振りに,非常識を嫌うFudge,まず彼がおかしいと判定。おかげでこの場はうまく収まりました。

でも,魔法大臣の名誉の為に言っときますが,彼は本当はいい人です。常識と礼儀を守って接する限りは。(笑)

次の日Harryに寂しい知らせが届きます。Snape先生がSlytherinの生徒に正体をバラした為,Lupin先生が辞めると言うのです。狼人間は普通の社会では暮らせないという,どうにもしようのない壁。しかし,その代わりHarryにMarauder's Mapをプレゼントしてくれる事になりました。
James would have been highly disappointed if his son had never found any of the secret passages out of the castle.

彼は教師としても,個人としても,Harryにかけがえのないものをたくさんもたらしてくれましたね。彼は3巻以降も活躍しますが,本当に,最後に幸せになって頂きたいですね。

Hogwarts特急での帰路,Harryに嬉しいものが届きます。Siriusからの手紙です。FireboltはCrookshanksがメールオーダーしたんですね。でも1番嬉しいのは「Siriusが保護者の権利を行使して」Hogsmeade訪問の許可証を書いてくれたという事でしょうね。ところで,HarryがサインをもらえなくてHogsmeadeに行けない,という情報,彼はどうして知っていたんでしょう? Lupin先生ともHarryとも,その話をしている時間はなかったはずですが‥‥D先生か?(汗)


Snape教授の警告:Mad-Eye Moodyに気をつけろ!

2004-09-08 08:04:44 | ハリポタ4巻
4巻25章で,Harryは,第2タスクのお題の卵の謎を解いて寮に帰る途中で,Snape先生のオフィスにCrouch氏が入っていたのを不思議に思って調べようとしたら,卵を落としてSnape先生とFilchに見つかりそうになり,Mad-Eye Moodyに助けられる,という一幕がありましたが,
27章で,授業中,雑誌を盗み読みしていたHarryを目の前に座らせ警告を与えるSnapeのセリフをよ~くご覧下さい。SnapeはPolyjuice Potionの材料のBoomslang skinが自分のオフィスから盗まれていたと話しています。(つまり誰かがPolyjuice Potionを使っていると‥!)そして犯人を知っていると‥‥。もちろんHarryがMarauder's Mapを持っていた事を知っていた彼は,自分のオフィスに入った真犯人を,Harryが「見たはず」という事もわかっている事でしょう。
So, I give you fair warning, Potter, pint-sized celebrity or not - if I catch you breaking into office one more time - Boomslang skin, Gillyweed. Both come from my private stores, and I know who stole them. You were out of bed on the night my office was broken into! I know it, Potter! Now, Mad-Eye Moody might have joined your fan club, but I will not tolerate your behavior! One more nighttime stroll into my office, Potter, and you will pay.

HarryはGillyweedを勝手に盗んだのはDobbyだし2年前のBoomslangも自分じゃないし。。と思って怒ってて全然気がついてません。(笑)



POA CD:You are truely your father's son

2004-09-08 00:24:39 | ハリポタ3巻
Hospital Wingに運ばれたHarry,Snape先生の企みでSiriusがDementor's Kissを受けそうになっていると知り,Fudge等に訴えようとしますが,なしのつぶて。それどころかMadam Pomfreyまで一緒になって,なんとかベッドに押さえつけようとします。どうもイギリスって国は,子供の保護は手厚いけどその分彼等の言い分も聞いてもらえないようですね。
そこへDumbledore先生がやってきます。彼は,Harry達がBuckbeakの裁判に協力していた事も,Siriusの無実も,‥‥いやそれどころか,おそらく,Harry達がDementorにヤラレなかった理由も,‥何故かちゃんとわかっていたようで,"more than one innocent life"("two"とは言いませんでしたね)を救う為に,「3時間」戻しなさい,と,言いました。

いろいろ省略はあれど,映画にもお気に入りのシーンはたくさんあります。この「3時間戻し」のシーンも実は好きです。で,何故か映画と原作で違う所に「戻る」んですが,(汗) 原作では彼らはGreat Hallの近くに来ます。「彼等自身」が外に出るのを確認した後,Hagrid小屋へ。

最初にBuckbeakを見つからないように連れ出さなくてはなりませんが,Dumbledore先生がわざとらしく(笑)Macnairを引き止め,時間を稼いでくれます。なんとかBuckbeakを連れ出す事に成功。そして,彼ら3人とSiriusがWhomping Willowの中へ。酔っ払って歩いて来るHagridに反応する,Buckbeakがかわいい♪ しかしHarryとHermioneはそれどころじゃありません。

何とかBuckbeakを押さえ,Lupin先生,Snape先生を見送り,今度は全員が出てくる所を見て,HarryとHermioneは,変身したLupin先生を避け,Hagridの小屋へ。ここでHarryは,Siriusや自分の様子をチェックすると言って,湖へ。

Harryはお父さんに会えると期待するんですね。しかし,お父さんは出てきません。DementorがSirius,Harry,Hemioneを取り囲むのを見て,ようやくHarryは,それは自分だ,と気がつきます。そしてHarryは初めて本物のPatronus Charmを実行。この時Harryは,どんな幸せを想像したのか書かれていませんでしたが,とても自身に溢れていました。そして彼ははっきりと自分のPatronus(鹿)を見ます。これで彼はこれからもずっとこの魔法を成功させそうですね。

そして彼は,Dumbledore先生の言った,"more than one innocent life"の意味を理解しました。

HarryとHemioneは,Buckbeakに乗ってSiriusを助けに行きます。残り時間は僅か。感傷に浸っている暇はありません。Harryはすぐ行くように言います。
You are truely your father's son, Harry.

このSiriusのセリフ,5巻までで,誰のどのセリフより1番好きです~。



Run!Run!Run!