ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書:Aragorn the healer

2004-09-07 22:44:10 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 8: The Houses of Healing続き
大きなクライマックスの1つを終え,この辺りからちょっと一段落です。

門前で急に,サウロンより執政様やゴンドールの国民が怖い? と怖気付いたアラゴルンを置いて,エオメルとイムラヒルは,王座の間に上がってきます。そこで彼等が見たのは,尊敬を込めて安置されるセオデン。しかしゴンドールの執政様がいません。エオメルはエオウィン(この時点で死んだと思ってる)が一緒にいないと嘆き出します。

どちらも療病院にいると聞かされて,そちらに向かうと,ガンダルフが「灰色のマントを着た人物」とお出迎え。実はアラゴルンなんですが,そんなに見分けもつかないほどバッチかったのでしょうか(笑)
病院内に入ったアラゴルン,駆け寄ってきたピピンをtook the hobbit by the handとは,だ,抱っこ???? ‥あ,違う,「手を取った」だけだ。(汗~;)残念(笑)

先ほどヨーレスにThe hands of the king are the hands of the healer.と言われてましたが,アラゴルンの家は
Would that Elrond were here, for he is the eldest of all our race, and has the greater power.

王家であると同時に,医術を操る家系でもあったんですね。

ここでエオメル,アラゴルンに,まず,一息ついて,何か食べたら?(おっとトールキンさんですね~)と提案しますが,アラゴルンはそれより病人を先に看る事にします。しかし,アセラスはあるか,と尋ねるアラゴルンに,ヨーレスはいろいろうんちくを並べるんですが,なかなかポイントに到達しません。ついにアラゴルン
And now, dame, if you love the Lord Faramir, run as quick as your tongue and get me kingsfoil, if there is a leaf in the City.

ガンダルフも,(楽しそう)
And if not, I will ride to Lossarnach with Ioreth behind me, and she shall take me to the woods, but not to her sisters. And Shadowfax shall show her meaning of haste.

‥‥で,ようやくヨーレスがブツを探しに行ったようなので(汗;),アラゴルン,ファラミアをみに。。すると,彼はすぐにファラミアは,怪我自体は大したものではなく,もう治っているはずと見抜きます。(おや,ガンダルフにはわからなかったのか)父親からのプレッシャーによるストレス+過労+モルドールからの闇の影響が原因だったんですね。「闇」はともかくとして,トールキンさんはこれを書いた時代(20世紀前半)既に,過労とストレスで人を殺せると,知っていたんですね。

ここでアラゴルンなんとファラミアの手を取り‥‥(ごめん恥ずかしくてこれ以上書けない?‥‥あの,ファラミア,ピピンのファンなもんで,さっきからアラゴルンの行為に狂喜乱舞しまくりで‥(汗))

それはさておき,今度は薬草に詳しいおじさんがやってきますが,彼もまたうんちくを並べ‥‥,ゴンドール人のうんちく好きは恐ろしいかも。アラゴルン先が思いやられますね‥‥(^^;),ついにベアギルがパシリに行って,やっと,アセラスが届きます。

‥ファラミア,なんでこのばっちい人が王様と知ってるんだ?!
アラゴルンは,さっきエオメルにもらった言葉(何か食べてね)をそのままファラミアに投げて,何故かそそくさと去って行きます。(それってひょっとして,ゴンドール式うんちく攻撃,を恐れたのか‥‥←原作ファラミア,結構喋るからね)

ROTK読書:So passes Denethor, son of Ectherion.

2004-09-07 00:38:13 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 7: The Pyre of Denethor続き
1回目に読んだのは映画ROTKを観る前です。その時,執政様は何故アラゴルンを王として迎えられないのか,はわかったのですが,何故彼は死ななくてはならなかったのか,という事がちゃんと理解できてなかったので(汗;),今回はこの辺をちょっとゆっくり目に読みました。

デネソールは何とパランティアを持っていて,折に触れて見ていたんですね。彼はパランティア+元々自身が持っている洞察力で,ガンダルフの意図を見透かしています。この辺りはまたしても,お互いどういう表情をしているという記述はありませんが,私の想像では,ガンダルフは,白の塔で最初にデネソールと会見した時のようなすまし顔ではなく,かなり慌てた顔をしているような気がしました。
I am Steward of the House of Anarion. I will not step down to be the dotard chamberlain of an upstart. Even were his claim proved to me, still he comes but of the line of Isildur. I will not bow to such a one, last of a ragged house long bereft of lord ship and dignity.

(もう長い間王様やってなくて威厳も忘れたボロボロの家の末裔になんか頭下げる気にならんわっ!って,や,やばいっ! 結構当ってるだけに反論できんがな~!(^^;))映画ガンダルフなら激怒するでしょうが,原作ガンダルフ,反論はしません。‥が,ではどうするつもりなの?と聞けば。。。
I would have things as they were in all the days of my life, and in the days of my longfathers before me: to be the Lord of this City in peace,

なるほど,これは,The rule of Gondor is mine.の言い換えですね。でも,
and leave my chair to a son after me, who would be his own master and not wizard's pupil.

彼が嫌っているのはガンダルフが息子に助言する事か‥‥? 彼はその望みが叶わないなら愛も名誉もいらんと言いますが,ガンダルフは,執政殿が忠実に職務を譲り渡せが愛も名誉も減じられる事はないと反論します。しかし,ガンダルフのこの言葉に
But in this at least thou shalt (you shall) not defy my will: to rule my won end.

執政様はキレてしまいます。ファラミアを奪い返そうとしますが,ベレゴンドに阻まれ,ついにパランティアを抱え,自ら火を放ってしまいます‥‥

ガンダルフ,ピピン,ベレゴンドがちょうどファラミアを療病院に運び込んだその時,エオウィンとメリーによって退治されたWikiさん(=アングマールの魔王)の断末魔の悲鳴が上がるんですね。とても凝ってます,この設定。(モルドールのフロド,サムにも聞こえたそうですが)それに本ならではの演出ですね。映画では,たとえリメークされたとしても,エオウィンの活躍を中断して他の場所の状況を中継するなんて事はないでしょう。

ガンダルフは,デネソールがパランティアを覗いていたせいで,サウロンの影響力が思ったより深くミナス・ティリスに入り込んでいたのを知り,愕然とします。

The War of the Ring : Chapter 8: The Houses of Healing
疲れ果ててボロボロの状態でミナス・ティリスに上がってきたメリーを,ピピンが見つけます。ピピンは彼の様子に驚き,ホビットはすぐ見落とされて(overlooked)しまうんだと言います。メリー,
I was overlooked just now by - no, no, I can't speak of it.

とは,セオデンの事?(泣)‥‥
療病院から彼らを迎えに来たガンダルフ,
He has well repaid my trust; for if Elrond had not yielded to me, neither of you would have set out; and then far more grievous would the evils of this day have been.

サウロンの影響力が思ったより強まり,もっと大きな悲劇が起きたかもしれなかった所を,2人のホビットに救われたと褒めます。

こうしてファラミアとエオウィンとメリーが療病院に運ばれましたが,なすすべもありません。しかしここで病人達の手当てをする婦人ヨーレスの一言,
The hands of the king are the hands of a healer.
で状況は一変します。

その夜,アラゴルンとエオメルとイムラヒルがミナス・ティリスの近くまでやってきます,が,アラゴルン,入れません。(汗) エオメルは,え?もう黒い旗出したのに?ちょっと呆れ気味? しかしイムラヒルは,それはなかなか賢い事だと言います。ただ,私にはこの一言はなんだか余計な一言に見えました。(笑)
Yet I would not have you remain like a begger at the door.

アラゴルンはちょっとムッとしたんじゃないかと思いますが。。
Not a beggar. Say a captain of the Rangers, who are unused to cities and houses of stone.


Rev. 9/7 ちょっと恥ずかしい間違い発見,修正
Rev. 9/17 魔王の声はフロド,サムまでは聞こえていませんでした(汗)こちらを参照

Run!Run!Run!