缶詰だけど、それが何か?

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again029_Part2_モロヘイヤのねばねば丼

2010-08-01 18:06:47 | レシピ
もし、うちの人、どこぞ行きました?
おやっさん、ウナギ掴んで、表に出てしもうたで
またでっか、この前は堺から和歌山まで行ってもうたんでっせ

新しくオープンした鰻屋の主人、ウナギを掴めない。
それを肴に酒を飲もうとした男2人がからかっていたら、
にゅるにゅると逃げようとするウナギを掴んでは、逃げられそうになって、
右手、左手で追いかけるようにするうちに、主人は町内を1周してくる。

おやっさん、どこ行くねん?
前にまわって、ウナギに聞いてくれ

古典落語「鰻屋」で三遊亭圓生がその名人芸を見せたように、
ウナギという生き物は掴みづらい、表面がぬるぬるしているからである。
このぬるぬるがムチンである。
なにもウナギだけにムチンがある訳ではなくて、人もムチンを分泌する。
よだれがアゴの下でゆらゆらしていられるのも、このムチンのおかげである。

もちろん、動物だけではなく、植物にもムチンを多く含む物がある。
山芋やオクラなどぬるぬるねばねばとしたものは、すべてムチンを多く含む。

晩ごはんは簡単である。



ヤマソウ水産「焼津漬 あじ粕漬」
賞味期限は今日である、選択肢を他に設定することはできない。
これは、ホントに簡単である。
魚焼きグリルで遠火の強火で焼けばいいだけである。



相変わらずの肉の厚み、そして脂のノリ。
粕漬けというほど粕感はないし、アジのウマさを濃縮してあるだけである。

ただ、これだけではたんぱく質の摂取でしかない。
昼ごはんのそばつゆの行方を考える、
そして、宅配野菜で来た野菜たちとの組み合わせを。
ジャガイモ?シメジ?
ああ、なるほど、なるほど。

モロヘイヤを半分ぐらい水で洗う。
沸騰した湯でさっと火を通して、水にさらして粗熱をとる。
後は徹底的に刻む。
しかし、鰻屋のおやっさんになった気分である。
火を通したモロヘイヤはムチンが出まくる。
ぬるぬると逃げるんだ、ぐにゅぐにゅと。

そばつゆにおろしショウガ加えて、モロヘイヤをぐにぐにと撹拌する。
残っている枝豆を加える。



そばつゆなので濃い目にしたから、枝豆にもよく合う。



山芋の白、漬けマグロの赤があればいいんだけれど、まあしょうがない。
嫁さんがずるずるとすすりまくる。
いや、あのさ、残してくれるよね?オレの分。
もちろん、嫁さんに聞いても無駄である、ムチンに聞かないと。