缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

again053_Part1_御殿場ドライブ

2010-08-25 19:38:16 | ドライブ
8/24(火)

見渡せば 寄せて来る 敵の大軍 面白や
スハヤ戦闘始まるぞ イデヤ人々攻め崩せ
弾丸込めて撃ち倒せ 敵の大軍撃ち崩せ

日清戦争が終わった年に生まれたことの歌、
歌詞を見てメロディーは想像できないけれど、
誰もが知っているメロディーにのせられていた。

むすんでひらいて

ジャン・ジャック・ルソーが作曲した「村の占者」というオペラの一節である。
もとはキリストの神を賛美する内容、どんだけ外面がいいんだ?
ただ、それが軍歌になっちゃうなんて、ルソーだって想像していなかったんじゃない?

喜べ、御殿場で靴を買ってやるぞ
何をどう喜ぶんだかわからないけれど、
8時過ぎに起きてきた嫁さんが突如として言う。
水曜日からは仕事でしょ?だから休んだ方がいいんじゃね?
そんな気遣いは無用である、嫁さんには。
昨日だけで360kmぐらい走った黄色いマーチをまた走らせることになるとは、
想像すらしていなかった、昨夜は。

ただ、起床時間が激しく違うし、嫁さんは洗濯まで始めるし、
言っているだけで、すぐに息切れする、そう高をくくる。
けれど、10時半にはもう仕度もあらかた完了している、
マスカラを買うぞ、盛り盛りで目をぱっちりだあ
ああ、ホントに・・・

昨日の帰り道を逆走するけれど、マーチのガソリンが心もとないので、
等々力不動交差点で右折、用賀中町通りを進んで、中町4丁目で駒沢通りへ。
多摩美大前交差点で左折して、環八の内回りに入って、200m。
123円@1ℓで満タンにしたら、上野毛駅前交差点で右折。
丸子川沿いを進み、とんかつ大倉の横を駆け抜けて環八へ復帰。
瀬田の渋滞を回避できる素敵な道である。

なあなあ、たまには寿司以外でもいいんじゃないか?
東名の東京料金所を通過した辺りで、最近、生魚に食傷気味の嫁さんが言う。
別に構わんぞ、そう思って例えば?と聞いてみる。
時の栖とかさあ
ああ、いいんじゃない?そう思う。
ただし、何が喰えるんだ?
御殿場高原ビールを飲んで、山賊のスペアリブとソーセージを食べて、じゃね?
そうなんだよ、食べるものは昨日と同じなんだよなあ
ソーセージなら1週間食べつづけても文句はない、オレは。
さらに、昨日、フレスガッセでベーコンを買ってきている。
晩ごはんはベーコンで決定なのだ、ずっと豚肉を喰いつづけることも
オレには異存はないけれど、嫁さんはさすがに・・・
考えてから喋りなさいよ、ホントに。

渋滞というものがまったくないまま東名を駆け抜けて、
結局、12時半過ぎにはアウトレットの駐車場に入る。
そのまま寿司屋の行列に並ぶ。
ここも高原の避暑地のはずだけれど、またもじりじりと強烈な日差し。
またも、半袖で来てしまったことを後悔する、だって予想もしてないし。
あまりに日差しが強過ぎるので、嫁さんをショップに行かせる、
直射の紫外線はもちろん、日陰になっても照り返しを喰らいそうだし。

本を読みながら過ごすけれど、まあ、平日とは思えないぐらいの人ひとヒト。
家族連れがとにかく多い、土日よりも酷い、そんな団体さんがぞろぞろ。
あの9人連れがボトルネックだ
子供なんて入れなきゃいいんだ
犬猫と同じ扱いでいいんだ
後ろでリタイアした爺さん3人組がうるさい。
イライラするのもわからんではないけれど、お前らの言葉の方がイライラする。

40分ぐらい待ってようやく店内へ。
ハマチと真イワシが強烈にウマ過ぎる。
ネタはどんどん巨大化し、シャリはどんどん小型化しているので、
この小食夫婦でもけっこう食べられる、がんばって10皿、すごいな、最近。

寿司屋を出てふらふらする。
そしてスニーカーだと26cmの足が、同じソックスで25cmだと知る。
ふむ・・・まあ、こんなんでいいか、そう思って靴を買う、
もちろん支払ったのは嫁さんではない、オレである。
嫁さんもカットソーやら念願のマスカラなどなどを買う、
もちろん支払ったのは嫁さんではない、オレである。
つらっとHUGO BOSSを見る、安いなあ、このスーツ、そう思って着てみる。
ああ、なんてことだ、完全に流行ものである。
モテないのにモテスリム、それはあんまりだ、しかもオヤジが。

タリーズで休んでから駐車場へと戻る。
西側の空には薄い雲がずっとかかっていて、富士山は見えないけれど、
東の空はキレイな青空。



金太郎でおなじみの金時山の上に断崖絶壁のような雲。
どうして切り立ったような雲になったんだろ?

ぼんやりと眺めてから17時半過ぎ、家路に着く。
あれ?大和トンネル渋滞だよ、平日なのになんてことだ。

見渡せば 寄せては寄る クルマの大群 面白くねえよ、ねえ、ルソーさん。

again052_Part2_かつや(とんかつ/高坂)

2010-08-25 12:13:35 | ドライブ
自由を放棄することは、人間としての性質を放棄することである

ジャン・ジャック・ルソーは自由を謳歌した。
少年時代には強姦未遂で逮捕され、成長してからは露出癖に極度のマゾヒズム、
知的障害者への性的虐待・・・
人間としての性質を思う存分発揮した。
エマヌエル・カントはエミールを読み込み、そして言った。
私の誤りをルソーが正してくれた
もちろんカントが性的倒錯に走った訳ではない、
人間は誰かに規定されるのではなく、
生まれながらにして善を選択する自由意思を持つ、
その言葉が純粋理性批判への構想を練らせることになる。

すっかり満足してフレスガッセを出る。
国道18号を西へ向かう、ホントにさ、避暑地じゃないよ、ココ。
日差しがキツくて、腕がじりじり・・・おかしな話だ、ホントに。
家を出るときは、長袖を持って行くか、そう考えていた、寒さ対策で。
ただ、最高気温29度なので、いらないだろう、そう考えて半袖シャツを持つ。
しかし、日焼け対策で長袖が必要だとは思わなかった、おかしいぞ、マジで。



銀亭
去年も来たパン屋というか、農産物屋というか・・・。
ピーマン5個で120円は安いよなあ、ナスも4本で180円、
安いよなあ、そう思うけれど、まだ家にあるし。
嫁さんがパン4種類をお買い上げ。

中軽井沢にいるし、浅間山にまた行くか?そう考えるけれど、
結局、軽井沢に戻って西武の軽井沢ショッピングプラザへ。



ミカド珈琲
買い物なんて関係なく、嫁さんが突き進む。
当たり前のようにモカソフトをぺろりと食べ進む。
まあ、フレスガッセがちょっと塩辛かったし、しょうがない。
辛いものの後には甘いもの、それが人間の欲求というものである。
自由は常に行使されるべきものである。

ぷらぷらと歩いているうちに日が落ちてくる。



かつてゴルフ場だったアウトレットモール、
その池に落ちはじめた夕日がその尾を伸ばす。
ココで一服できたらなあ、そんなことを思う、17時40分。

さらに歩いて18時過ぎ。



浅間山の尾根に太陽が落ちかけ、空を茜色に染める。
いいねえ、手前の積乱雲の立ち上がりの感じも。

ほぼ手ぶらのまま、またまたフレスガッセへと。
若女将に、ああ、こんにちわ、と迎えられながら、聞く、
ベーコンはありますか?と。
10年ぐらい来ているけれど、ベーコンを食べたことがないのだ、
去年は仕込んでいません、だったし。
今年は買えたのだ、30円の保冷剤も買って表に出れば、
気温が下がったために、すごい湿気、というか霧となってガス化する。

19時過ぎに軽井沢を後にする。
真っ暗闇の県道43号、上信越を進む。
見えるのはマーチが照らすわずかな部分と先の反射板だけ、
山の暗さは怖いね、ホントに。
渋滞はまったくないので、すいすい進むけれど、
家に帰り着くのは22時過ぎ・・・多少、遅くなっても食べて帰るか。
行きに上り車線側のPAに妙なもんが見えた、そこに行ってみよう。



寄居パーキングエリア
ヨーロッパ風の佇まい。
カフェの名前は「Cafe Sait-Exupery」、レストランは「Le Petit Prince」。
どんな由来、由縁があるのかはさっぱりわからないけれど、
サンテグジュペリの「星の王子さま」をモチーフにしたPAに変身。
もちろんパーキングエリアがテーマパーキングエリアになることは自由だし、
バラ園があったり、トイレはやたらとこぎれいだったり素敵あなんだけれど、
マーチのドアを開けたとたんに悲鳴。
くっせぇ!
嫁さんは家畜小屋があるんじゃない?言うけれど、そんな生易しいもんじゃない、
腐乱死体が駐車場に敷き詰められてるとしか思えない。
トイレで吐くかと思った、それぐらいの臭い。
レストランはブッフェ形式だからイヤだし、食欲を消し去るには十分過ぎる臭気。

とっとと先に進んで、高坂サービスエリアへ。
1週間、遅かったら東松山あたりの花火が見えたかもね、そんなことを口にする。
去年はらあめん花月 嵐でなんじゃこれ?なモノを食べてしまったので、
今年はとなりのかつやにする。
ただ、カツ丼はヘビーすぎる。



とん汁定食(680円)
豚汁にヒレカツ2枚というたんぱく質過多な内容。
まあ、2人で1人前だし、いいんじゃね?
豚汁は味噌味が濃いけれど、豚や大根からいい甘みが出ていて、けっこういい。
ヒレカツを齧ってみる。
あれ?鶏もも肉?
嫁さんが別の一切れを齧る。
違うよ、豚ヒレ肉だよ
いやいや、間違いない、これはチキンカツだって、そう主張して喰わしてみる。
あれ?わかんなくなってきた、鶏だよね
鶏にはヒレという部位はないし、もも肉の味わいなんだけれど。
まあ、鶏もも肉は好きだから、問題ないけれど、フツーのお客さんはどうなんだろ?

渋滞はまったくないまま練馬ICを下りる。
環八で帰れば目白通りから環七へ抜けるルートよりも4kmぐらい近い。
夜だからたいして渋滞はないでしょ?
谷原交差点で笹間通りに入って環八へ。
長い井荻トンネルを抜ければ、すぐに四面道交差点
上荻歩道橋、荻窪歩道橋を潜り、高井戸北陸橋を跨ぎながら高井戸駅へ。
ここはこうで、とベラベラ口をついて出る。
おまえ、何でそんなに詳しいんだ?
当たり前である、四面道からはずっとてけてけ歩いているからだ。
そこそこ交通量はあったけれど、東名の東京ICである環八歩道橋でぐっと減り、
瀬田交差点でがらがらになる。

家にたどり着けば23時過ぎ。
明日、嫁さんは寝たおすだろう、そう予想する、
それが彼女の自然、そして自由なのだから。