缶詰だけど、それが何か?

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again032_Part2_特級中華そば 凪 西新宿店(ラーメン/新宿)

2010-08-04 14:18:14 | 食べ歩き
in vino veritas

前職の子分にTSという男がいた。
見た目は爽やかなスポーツマン、事実、高校まで野球をやっていた。
ただし、コイツが最低になる、仕事はもちろんだけれど、酒を飲むと、それ以上に。
ある飲み会で、つきあいきれん、そう思って帰った後で、ヤツは吠えまくる。
このブスがぁ!このペチャパイがぁ!

いやまあ、言われてもしょうがないような容姿ではあったけれど、
1人は泣き出したらしい。
それを矢吹倫尚から翌日、知らされる、
なんとかしなきゃあね、という言葉とともに。
てか、お前、その場にいたんなら、なぜ注意せんのだ?
TSに謝ってこい、そう指示するけれど、しかし、思い出す、
酒の中に真実はある、そんな諺を。
酔うと本性が出る、という意味で、
Tの本性がカタカナ6文字となって発散された訳である。

新都心歩道橋を上り車線側に下りる。
つらつら歩くと常泉院と常圓寺という寺が2つ。
その角を右に曲がると住友不動産のでかいビル。
そのまま進むと目指す店があるけれど、まだオープン前だし、
それよりなにより水分補給である。
てけてけ進むとサンクス・・・おまけに店の前に喫煙スペース。
ありがたい店である、今どき灰皿すら撤去しているコンビニが多いのに。
西新宿ホテルの横、柏木公園には段ボールを敷いて寝ている先輩が多数、
早くも弁当を広げている女性、タバコを吸いにきているネクタイ姿、
その横を、塾に通う小学生がぞろぞろ通る、いろんな人生が集まる。

てれてれ歩いていると小滝橋通りに出る。
麺屋武蔵はまだ営業しているんだろうか?それぐらい人の気配がない。
もちろん、その先の味噌屋八郎商店にも行列はない。
当たり前だ、なにしろ11時10分ぐらい。いや、でもかつての武蔵なら・・・。
柏木公園でタバコを吸って戻る。



特級中華そば 凪 西新宿店
店名がスゴいのだ、特級中華そばだぞ、特級。
1級よりもさらに上、どんなもんが出てくるんだ?
食べてみたい、そう思わない方がどうかしている。

激しく狭い店内に先客は3人、というか4人目が食べ終えて出て来るところ。
まだ11時20分ぐらい、オープンと同時に入っても、オレには無理だ、その早さ。

入口すぐの所に食券機。
どうも2人前ずつしか調理できないようになっているらしく、多少は待つ。



味玉特級中華そば(800円)
バラ肉のチャーシュー3枚に太目のメンマ、海苔、刻みタマネギ、
そして手前には雲呑の皮だけのような物体。

見た目はちょっときつめの醤油な感じだけれど、
一口すすれると、うん?脂?
表面に薄く得体の知れない脂がびっしりと。
ちょっとイヤな感じはさらに続く。
煮干しのエグミがスゴいのだ、これが。
これにほぼ味を付けていない、バラ肉の脂が胸を直撃する。
ちょっとコレは・・・。

麺はぼそぼそした感じの細麺が、さして大きくはない丼に詰め込まれている。
中華そばだから、蕎麦っぱい食感を意識したのかどうかわからないけれど、
最後の最後までぼそぼそと。

得体の知れない雲呑の皮のようなモノも最後までわからず・・・。
しかも、その上のカツオ節粉だと思っていたら、ご丁寧に唐辛子が混入。

次から次へとお客さんが入っては出て行く。
相変わらずの遅さを痛感するけれど、麺も多いし脂にやられた。
どこが特級なのか、さっぱりわからない。
むしろ、このブッサイクなラーメンがぁ!そう言いたくなる店。
もちろん、ビールを飲んでいるけれど。

again032_Part1_新宿の空を眺める

2010-08-04 10:59:19 | 歩道橋
8/3(火)

おめぇは死んだのにも気付かねぇで、そのまんま帰ってきちまったんだろが!

粗忽者の八こと八五郎が浅草の観音で人だかりに出くわす。
行き倒れ・・・見れば同じ長屋の熊公こと熊五郎。
慌てて長屋に引き返して、熊五郎に告げる、死んだのに帰ってきた、と。
最初は笑っていたけれど、熊五郎は朝からぼーっとするし、胸もむかむか。
確実に宿酔いなのだけれど、八五郎の真剣な物言いに死んだと思い込む。
そして、八五郎に連れられて浅草へと向かう熊五郎。
あ、そうだ、やっぱりオレだ、まちげえねえ!
最初は違うと否定していた熊五郎も納得する。
しかし、気付く。
抱かれてるのは確かにおれだけど、抱いてるオレはいったい誰だろう?

八五郎は人の話を半分も聞かず、挙げ句に騒動を起こす。
熊五郎の死体の訳がない、そう周囲から言われても、そんなことは耳に入らない。
熊五郎の死体に違いない、だから熊五郎に引き取らせるのだ、そう主張する。
無茶苦茶だけれど、古典落語で描かれる八五郎は、そんな人物。

嫁さんは2日連続でパン教室である。
今日は午前中なので、9時45分ぐらいに家を出る。
新宿なんてあっという間だ、30分ぐらいで着いちゃうし。
西口へと向かう、働くかもしれない会社のイベントが・・・

あれ?矯正展??
もちろん刑務官になるなんてことはない。
1週間早かったのか?何を見たんだ?オレ??
もちろん、八五郎でも熊五郎でもない、オレの名前は。
ただ、すごいね、ホントに。安いし上質である、全てが。
Suicaの文庫本ブックカバー、かなり汚いので、レザー製を買いそうになる。
いやいや、また来るのでちゃんと考えましょう、ホント。

地上に上がるとスゴい青空。



西口に出るのは久しぶりである。
コクーンタワーというか東京モード学園はホントにデカイ。
コレが専門学校とはねえ、いやはや。
手前のスバルビルと安田生命ビルは昔のまんまだけれど。

このまま新宿駅沿いをダダッと下る。



新宿大ガード西交差点
都道4号、青梅街道の起点がココである。
正面に損保ジャパンビル、元は安田火災ビル。
安田=芙蓉グループのシンボル、富士山をイメージして作られた。
その奥に野村ビル、損保ジャパンビルよりも7階分高い50階建て。

新宿駅は左、右に進めば、小滝橋通りとなり、
右の下り車線を進めば、麺屋武蔵なんつッ亭の味噌専門店・八郎商店、
上り車線側を進めば、中本などなどラーメン激戦区である。

まだ10時半、ラーメンを食べる気はしない。
青梅街道を150mぐらい進む。



新都心歩道橋
青梅街道とやたらとある横道を跨ぐ歩道橋。
コ字型の開口部を広げたような形で、青梅街道を跨ぐ橋梁部は50m、
かなりデカイので、中央部には支柱が立つ。



新都心歩道橋 青梅街道上り車線側階段
かなり緩やかな階段が両側に下りる。
てか、この歩道橋、桁下がかなり低い。
そんなにデカいトラックが通る訳ではないけれど。



新都心歩道橋 橋梁部
青梅街道を中野坂上方面に通り過ぎた所から見るとこんな感じ。
左側に青梅街道下り車線に下りる階段が2脚、
そこで30度曲がって、新宿駅西口に向かう道を跨ぐ。
そこに折り返し型階段1脚と新宿エルタワーへの連絡通路が伸びる。
そこでまた30度ぐらい曲がって横道を跨ぐ。
階段がまたも1脚、そして損保ジャパンビルへの連絡通路。



歌舞伎町方面
正面に山手線などJRの線路が東西に走る。
その新宿大ガードをくぐると、靖国通りの起点となる新宿大ガード東交差点
その右にヤマダ電機、左側には歌舞伎町入口に立つドンキホーテまで見える。



中野坂上方面
左の下り車線側、野村ビルの先に、新宿警察、その横にパークタワー、
オークシティと高層ビル群が続く。
正面に見えるのは中野坂上のアクロスシティ、野村不動産ビルです。
上り車線側には河合塾など学習塾の小規模建物が山のようにある。



新宿駅方面
正面に小田急と京王が仲良く並ぶ。
その右に赤坂からも見えたNTTドコモ代々木ビル
左車線側、軽トラが出てきている角のギラギラした建物はカラオケ館。
右手のギラギラは新宿エルタワー。



代々木方面
コクーンタワーの背面の先にエステック情報ビルなる建物。
その右手に工学院大学新宿校、そしてセンタービルと連なる。
損保ジャパンビルの裾野もちらりと。

東京とは思えない強烈な日差しもと、行ったり来たり、階段を上ったり下りたり、
八五郎並みの落ち着きのなさで、近辺をうろうろ30分。
拭いても拭いても汗が出続ける。
損保ジャパンビルの1階にファミマはあるけれど、これから向かう先ではない。
しょうがないので、青梅街道の上り車線側に下りる、
まずは水分を補給しよう、八五郎にお前の死体だ、そう言われたくないし。