缶詰だけど、それが何か?

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again035_Part1_金ちゃんヌードル旨味カレー

2010-08-06 21:23:43 | 食べ物
8/6(金)

エノラ・ゲイはサイパンの南西8kmのテニアン島を離陸する、
遥か2,400km離れた日本に向けて。
この時点で、エノラ・ゲイの行く先は決まっていない。
広島か、長崎か、小倉か、現地の天候次第だった。
先行して上空の気象を観測していた同じスーパフォートレスの3機から
視界良好なのは広島である、との無線が入る。
世界初の犠牲地は広島
目標が決定したのはテニアンを離陸して5時間半後の7時15分のことである。

高度8,700mを保っていたエノラ・ゲイは広島を目視できる位置で9,600mまで上昇、
その6分後、リトルボーイと名付けられたプレゼントを投げ落とす。

50kgのウラン235のうち、核融合を起こしたのは、わずか2%。
しかし、9万とも12万とも言われる死体の山を一瞬にして築き上げる。
3日後、長崎に投下されたファットボーイはプルトニウム型なので、
何度も核実験が行われたけれど、単純な構造のリトルボーイはぶっつけ本番。
検証がなされていたら、どんなことになっていたんだろ?
広島市中心部だけではなく、愛媛も山口も岡山の火の海になっていたかもしれない。
もちろんエノラ・ゲイだって広島上空で消息を絶っていたハズである。

起きた時には晴れていた空に雲がかかる。
13時に出なければいけないので、むしろいい状況、
気温が35度とか、ふざけた気温にならなくて済むからである。
午後の予定の予習というか復習をする、
エノラ・ゲイに先行したストレートフラッシュみたいなもんだ。
そんなこんなで11時過ぎ、ああ、いかん、何か食べないと・・・。

ただ、選択肢は3つではない、気象観測用に飛ばさなくてもわかっている。
キミサワで買ってきた金ちゃんヌードルが全種類揃っている、
冷たいうどんでもいいけれど、2つ残っているのはコレだけである。



金ちゃんヌードル旨味カレー
20日前ぐらいに食べたばかりだけれど、まあ、しょうがない。
かやくと粉末スープを麺に。



あとは熱湯で3分。



相変わらずである、うまいぞ、ホントに。
辛さもちょうどいいし。

さっさとシャワーを浴びて出発する、
もちろん広島に行く訳ではない、五反田である。

again034_Part2_夏野菜のチリビーンズ

2010-08-06 18:16:06 | レシピ
革命は戦争である
戦争の中で革命だけが公正なる正義なのだ
そしてロシアでこの戦争が布告され、始まったのだ

レーニンのこの言葉で始まる映画「戦艦ポチョムキン」。
実在した戦艦での反乱をベースにはしているけれど、
共産主義プロパガンダのフィクションを加えて、
第1次ロシア革命20周年を記念して作られた映画である。

しかし、共産主義とはもっともかけ離れてしまった男がこの映画を愛する。
我々は我々の戦艦ポチョムキンを作らなければならない
そう言って、監督のセルゲイ・エイゼンシュテインを激怒させた人物は、
プロパガンダの天才だった。
1. 娯楽の中に宣伝を混ぜ込み、それとわからせないように擦り込む
2. 心の中で思っている不平・欲望などを遠回しに刺激する
3. 知識レベルの低い層に合わせて宣伝する

昨年、民主党が政権交代を果たせたのも、この手法を実践したにすぎない。
今でも有効の手法で、ドイツ国民を煽動する。
ベルリン・オリンピックでは演出まで指導し、国内外にドイツの力を誇示する。
映画、ラジオを駆使して第二次世界大戦へとドイツ国民を突き動かす。
大戦末期、引きこもりがちなヒトラーの代わりに、徹底抗戦を呼びかける。

無謀な戦争に引きずり込んだヒトラーの自殺後、その遺言で首相に。
しかし、ソ連との降伏交渉を行うけれど、決裂。
最後はヒムラーと同じく自殺の道を選ぶ。

映画好きだったゲッベルスは夢に見た、
いつか、自分が映画のなかで描かれることを。
心配はない、チャップリンが「独裁者」の中でちゃんと描いている。
ヒトラーよりも恐ろしい人物として。

昼ごはんを食べている最中に宅配野菜が来る。
待望のナスとピーマン、ようやく夏野菜である。
タマネギ、青梗菜にミニトマト、インゲンと椎茸、なかなかいい取り合わせ。
晩ごはんはコレを見た瞬間に決定、
昨夜のチリビーンズとナス、ピーマンを合わせればいいだけである。

冷凍していたラム肉に白ワインをふりかけて解凍する。
塩、白コショウ、ナツメグをふってしっかり揉み込む。
フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクを砕いて馴染ませる。
弱火で加熱し、香りが出たらラム肉を。



強火にして表面の色が変わるまで炒める。
チリパウダーを仕上げにふったら、チリビーンズの鍋へ。



とろ火で水分を飛ばすようにコトコト煮込む。
水分量が半分ぐらいになったら、火を落として味を調整。
コクを出すためにチェダーチーズを加えたら、蓋をして蒸らす。

ナス1本を輪切りにして水にさらし、ピーマン1個も刻んでおく。

ハラヘッタぞぉ
そんな言葉を放つ嫁さんが帰ってきてから野菜を。
ナスの水気を切って、オリーブオイルをひいたフライパンへ。



強めの中火で水分を飛ばしながら、しっかりと焼き色をつける。
ピーマンも同様に焼いて皿に盛る。



ナスとピーマンにはまったく味をつけていないので、
チリビーンズをのせながら食べるように、そう嫁さんには言う。
ああ、夏の味だなあ
嫁さんは無視してナスとピーマンだけをむしゃむしゃと食べまくる。
結局、チリビーンズはまたも残る。
コレなら昼に無謀なパスタを作らなくてもよかった・・・。
ゲッベルスの無謀な夢よりも、我が家の独裁者の現実は厳しい。

again034_Part1_ゴマ納豆パスタ

2010-08-06 16:48:03 | レシピ
8/5(木)

ヒトラーが命じれば、たとえ実の母親でも私は撃ち殺すだろう

慈悲、後悔という単語すら知らなかったであろう男は続ける。
それほどまでに信頼してくれたことを私は誇りに思う

母親を銃殺することはなかったけれど、ユダヤ人を600万人も殺した、
ユダヤ人を排除することはシラミの駆除と一緒だと言って。
しかし、この親衛隊全国指導者は弁明をいろいろ考える。
私はユダヤ人虐殺などしたくなかった。ゲッベルスのヤツがしでかしたのだ

ドイツの敗戦が決定的になると、それまで知らなかったハズの単語を覚える。
みなは私に犯罪の責任をすべてなすりつけようとするだろう。
ヒトラーが一人で犯し、私がいつも阻止しようとしていた犯罪の。
そして彼は逃亡する、名を変え、眼帯をして。
しかし、イギリス軍に捕らえられ、その扱いに不満を爆発させ、最後に告げる。
私はハインリッヒ・ヒムラーだ

朝8時の段階で30度、ふざけているとしか思えない気温。
昨日はキッチンに立つよりも、出た方がいいと思えたけれど、
今日はまったく逆、意味なく外に出るなんてワニだってしない、間違いなく。
昨日のチリビーンズもどきを絡ませてパスタ、そう思っていたけれど、
嫁さんが出掛けに言う。
夜はチリビーンズだな
前に昼ごはんに喰ってしまって、嫁さんにぶーぶー言われた記憶が蘇る。
チリビーンズの鍋を恨めしく見ながら、納豆を取り出す。
納豆パスタでも作るか?たいして火を使わずに済むし。

ただ、納豆とパスタだけ?それもどうよ。
かどや製油のねりごまを取り出す。
大さじ2をボウルに入れて、味噌を大さじ1、ポン酢でのばす。
みりんと日本酒を加えて緩くなるまで。
プロセスチーズを角切りにしてボウルに。



フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクと唐辛子1/2本を。
弱火でちょっと色づくまで炒める。
冷凍させておいた、つるしチャーシューを加える。



弱火でそのまま炒めつづける。

パスタはディチェコのスパゲッティーニ。
8分半茹でて、フライパンへ。
ボウルで合わせたゴマだれを流し込んで絡める。

海苔を炙ってパスタにのせ、さらに納豆を。



ねりごまに火を通したせいか、水分が飛んでかなりの粘性。
おまけに納豆の粘りとの相乗効果でパスタに絡みすぎる。
てか、ほぼ団子状態・・・。

フォークではなくナイフで切り刻み、崩壊したくなる衝動を抑える。
慈悲によって喰いつづけ、後悔によって食べ終わる。
ヒムラーのような生涯はごめんだ。