缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

again060_Part2_ハンバーグとリハビリ

2010-08-31 23:02:47 | レシピ
フィリアス・フォッグ氏はグラント将軍号に乗船していた、
横浜からサンフランシスコへ向かうために。
そして52日目にして、ようやくロンドンから半周、
サンフランシスコにたどり着くのはそれから12日を要する。

1872年ですら、80日もあれば世界一周できた、
もちろん、ロンドン警視庁のフィリックス刑事の妨害や自然による遅延がなければ、
もっと早くロンドンに帰ってこられたハズである。

飛行機がある今なら100時間もかからずに1周できる。

昼ごはんを片付けると、嫁さんは自由が丘へ。
今日は遊びである。
宅配野菜、今週は来るんだよなあ
出かける前に言いだす。
今週の痛み具合を見て、どうするか決めればいいか
いや、その前に、宅配野菜をとる必要があるかを考えた方がいい。
アタマいいな。でも晩ごはんはどうしようか・・・
いやはや、まったく。どうしたものか。

17時過ぎに嫁さんが帰ってくる、東急ストアのレジ袋を抱えて。
挽肉?
リハビリだ
はい?意味がわからんけれど、ハンバーグを作って料理のリハビリをするらしい。

今日はのんびりできる訳である。



シードル・ヴァル・ド・ランス・オーガニック
嫁さんがもらってきたものである。
アルコールは5%未満、ビール程度の発泡性果実酒である。
リンゴだろうとブドウだろうと酒になってしまえば問題はない。

しっかり冷やして、ワインクーラーに放り込む。
コルクを抜く音は、シャンパンやスパークリングワインほど派手な音はしない。
そして、もちろん味も・・・
てか、強烈に甘いのだ、SECである、確実に。
コレで何かを食べるって、80日で世界を1周するぐらい。

嫁さんはハンバーグの仕込みを終えると、ソファでのんびり。
あのさあ、ホントに。

とりあえずキャベツを千切りにする。
塩で揉んでしんなりさせてから、水にさらして塩を抜く。
辛子とマヨネーズを和えてキャベツを。
黒コショウとバジルをふって馴染ませる。
嫁さんが買ってきたフリルアイスなるレタスのような葉にのせ、
ミニトマトとフライドオニオンをのせればサラダの完成。



あとはハンバーグが焼き上がるのを待つだけ、
そう思ったら、ハンバーグから脂が出過ぎて、嫁さんの手に負えない。
しょうがないので、脂をすくいとってから、赤ワインをどぼどぼと。
強火でアルコールを飛ばしてから、ケチャップとウスターソースを。
フライパンをゆすりながら、水分を飛ばす。



久しぶりに嫁さんが作ったハンバーグである、
もう何か月も作ってないよね?
そんなことないって、せいぜい2か月ぐらいだよ
ウソをつけ、フォッグ氏が太平洋上にいるぐらいではない、
ほぼ半年ぶりだ、キミが作ったのは。

ぐだぐだとしている間に、また60日も経ってしまった。
明日からは新宿だ、リハビリ不足だよなあ、嫁さんの料理以上に。

again060_Part1_マルハニチロ「あけぼの さけ」

2010-08-31 19:06:18 | 缶詰
8/31(火)

帝都に巣食う怨霊どもを鎮めるつもりか、無駄なことを

魔人・加藤は平将門の怨霊を操る魔術師。
関東大震災を起こしたのも加藤の仕業である、そう荒俣宏は綴る。

この博物学者が描いた小説「帝都物語」は、
その博識から実在した人物を折り込み、書き上げたもの。
ウソだとわかっていても、妙なリアリティがあったりする。

今でも1日2~3冊は本を読んでいる根っからの本の虫。
海洋生物に興味があったから入社したのは日魯漁業株式会社。
1日1食、しかもインスタントラーメンだけにして書籍代を捻出していたらしい。
寝る時間も削り、とにかく本をむさぼっていた。

トマトもキュウリもある、卵もある。
ハムがあれば冷し中華に決定だけれど、ハムはない。
ああ、と気付く、
キミサワの閉店セールで買ってきた缶詰、
コンビニで買えば1缶298円ぐらい、それが3缶で300円である。



マルハニチロ「あけぼの さけ」
マルハとニチロが合併したマルハニチロだけれど、
この「あけぼの」ブランドはそもそもニチロ、
つまり荒俣宏が務めていた会社のモノである。
だから今でも、ニチロ食品のサイトには荒俣宏の特集がある。

ガキの頃、鮭缶と言えば、この日魯の180g缶だった。
ただ、その頃には、この缶詰が生まれて50年以上経過、すごい歴史である。
当然イージートップ缶ではなく、缶切りできこきこ開けていた。

●名称:からふとます水煮
●原材料名:からふとます、食塩
●内容量:90g
●賞味期限:缶底に記載(2012.6.1/H/Cと記載)
●製造者:株式会社マルハニチロ食品 NGKZ 東京都千代田区大手町1-1-2

原材料はからふとますと塩だけ、非常にシンプルである。
保存料や添加物は一切使われていない。
はごろもフーズのサバの水煮は、他にもいろいろ入っていたけれど。



2cmぐらいの厚みの鮭、いや鱒がぎっしりと詰まっている、
逆さにしても落ちない、それぐらい。

1缶分(90g)の栄養成分(当社分析値)
エネルギー 113kcal
たんぱく質 15.5g
脂質    5.6g
炭水化物  0.3g
ナトリウム 363mg
カルシウム 104mg
DHA   422mg
EPA   537mg
食塩相当量 0.9g



これに醤油をちょっとたらす、昔はこれにちょっとネギを加えて、
そのまま、ごはんと一緒に食べていたなあ。
いや、そんな感傷はどうでもよくて、ちょっと醤油をたらす。

ボウルに辛子とマヨネーズを和えて、半量の鮭缶を。
軽く和えておく。



五木食品「おいしい冷し中華 レモン風味」
もちろんOKストアで買ってきたものである。
熱湯で4分ぐらいで完成するお手軽なもの。

麺を茹でる前に、錦糸卵は作っておく。
昨日、近所のスーパーで買ってきたキュウリ1本を細切りに、
ミニトマト8個を縦4等分にする。

あとは麺を流水でぬめりをとって、冷水でしめる。



名古屋人が冷し中華にマヨネーズをかけると知った時に、腰を抜かしたけれど、
辛子マヨネーズにしたからか、意外と合うじゃん。

インスタントラーメンでも、最低、これぐらいはしてもいいような。
そんなにお金がかかっている訳ではないし・・・ねえ、荒俣せんせ。

again059_Part2_メカジキのムニエル

2010-08-31 15:50:12 | レシピ
おら こんな村イヤだ おら こんな村イヤだぁ
東京へ出るだぁ
東京へ出たなら 銭コア貯めで
東京でベコ飼うだあ

今から26年前の大ヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」。
「俺はぜったい!プレスリー」以来のヒットになったけれど、
この曲以降、吉幾三は真面目な演歌歌手へと転身、つまんなくなった。

電話もガスも電気もない、そんな田舎から
ディスコがあって、のぞき部屋もある東京へ憧れる、そんな若者の歌。
ただ、この男、東京で何をするかといれば、
牛を飼う、馬車をひく、銀座に山を買う、まったく田舎と変わらない。

東京のイメージとは1980年代でも、やはり何でもある都会。
今でこそのぞき部屋は死に絶えたかもしれないけれど、
風水も完備した街であることには変わりない。

コナカからの帰り道、近所のスーパーでこんなものを見つける。



東京都生めかじき
一瞬、どこで切れるのかがわからない。
東京、都生、メカジキ?
都政の間違い?しかし、政治は関係ない。
東京都 生メカジキ?
東京湾をメカジキが泳ぐか?絶対にありえない訳ではないけれど・・・

そこで気付く、東京は吉幾三が憧れた街だけではないことを。

東京から南東へ1,000kmに位置する小笠原諸島。
日本の最南端でかつ、最東端である沖ノ鳥島はさらに800kmも離れている。
東京よりも、グアムの方が近い、この無人島だって東京都なのだ。

そりゃメカジキだろうとマグロだろうと何だって獲れる。
しかも、冷凍物ではなく生なのである。

夕方、メカジキに塩をふって臭みをとる。
白コショウ、タイムをふって冷蔵庫へ。

タマネギ1/4個をみじん切りにして、水にさらす。
キャベツ3枚を千切りにして、塩で揉み、水にさらして塩分を抜く。
ミニトマト8個を8等分にする。

ボウルにオリーブオイル大さじ2、酢大さじ1、塩小さじ1を加えてしっかり撹拌。
しっかり水気を切ったタマネギ、キャベツを加えて混ぜ合わせる。
黒コショウをがりがりと多めに挽いて、さらにバジルを加える。
トマトを放り込んだら、トマトが崩れないように、ざっくりと。
冷蔵庫で冷やしておく。

ピーマン3個を縦半分に切る。
フライパンにオリーブオイルを引いて中火で加熱。



断面の方から火を入れて、裏面はさっと炙る程度で皿に移す。

別のフライパンにオリーブオイルをひき、さらにバターを加える。
弱めの中火ぐらいで、常にふつふつと白っぽい気泡が出来る状態を作る。

小麦粉をふったメカジキをフライパンへ。



後はひたすらスプーンで油を回しかける。
上側がこんがりときつね色になるまで、ホントに地道に。



マグロに似ていると言われているけれど、
メカジキって食べたことがほとんどない。
どんなもんかと一口。
ああ、臭み抜きの塩を拭き取り忘れた、なんてことだ。
かなり柔らかな食感で、マグロというよりもスズキや鯛のような感じ?
脂のりのりであることだけは間違いないけれど。

東京の熱帯夜は47日、そして今晩も確実に熱帯夜になり、
記録更新である。
さらに雨だってこれっぽっちも降っていない。
こんな東京に来たいか?オレはこんな街イヤだ。
ただ、亜熱帯のハズの父島・母島なら最高気温は32度がいいところ、
最低気温だって26度まで下がる。
こんな東京なら住んでもいい、いや、住みたい。

again059_Part1_カルボナーラ

2010-08-31 11:04:31 | レシピ
8/30(月)

I do not know with what weapons World War III will be fought,
but World War IV will be fought with sticks and stones.

今から13年前に起きた核戦争で人類が滅亡するけれど、
その生き残りの抵抗軍とスカイネットの攻防戦が繰り広げられている2029年。
抵抗軍が優位に立った時、スカイネットは殺戮マシーンを成功させる。
それがT-800型ターミネーター、アーノルド・シュワルツェネガーである。

1997年、核戦争は起きなかったけれど、次の戦争はどうなるか?
アインシュタインはどんな武器で戦うのはわからんと言うけれど、
さらに次の世界大戦では石を投げ合うと予測する。

つまり、核戦争によってずたずたになった世界には武器がない、
武器を作る工場もない、だから石を投げ合うことになる、そう言うわけである。

どんな方向へ進化するのかは誰もわからない、
アインシュタインでさえも。

水曜日の初出社に備えて、午前中、近所のコナカへ行く。
純粋に夏物のスーツは1着しか持っていないのだ。
嫁さんはイヤがる、間違いなく、ちゃんとしたものを着ろ、と。
だけれど、高機能で安いんだからいいんじゃない?
シャワーで洗い流せるから、クリーニング屋に出さなくていいのだ、
スーツに背を向けた生活をしている間に、恐ろしいまでの進化。
そのうち、シャワーすらいらなくなるんじゃない?汚れがつかないとかさ。

今までのスーツは完全に見栄である、仕事柄、それしか許されなかった。
ただ、これからは作業着である、見栄はいらないのだ。

シャツも笑えるぐらいに安い、
しかもアイロンもいらん、クリーニング屋もいらん。
かなりおもしろい店員さんとげらげら笑いながら買い物をして、
気付けば、裾上げの仕上がりは9/1・・・まあ、水曜日の帰りに寄れるか?

近所のスーパーに寄る。
ミニトマトなど晩ごはん用の食材を買って帰れば、13時近く。
めんどくさいものはイヤだ、さっさと作れるパスタでいいでしょ。

フライパンにオリーブオイルをひいて乾燥ニンニクを。
中火で香りを出して、薄切りにしたタマネギを加える。



弱火に落として、じっくりと水分を飛ばす。

卵1個に牛乳をちょっと加えてしっかりと撹拌する。
平牧のビアソーセージを3mmぐらいの厚みに切る。
タマネギが飴色になったらボウルへ。



ビアソーセージを加えて、黒コショウをガリガリと。
パルメザンチーズをふり入れて撹拌する。

パスタはピーコックで買ってきたディチェコのスパゲッティ
11分ぐらいでいい感じの小麦の香り。
ボウルに放り込んで、しっかり撹拌する。



困ったときのカルボナーラである。
今日は茹で汁も加えているので、水分多め、ビアソーセージが濃いからである。
ただし、2週に1度ぐらいは食べているこの卵ソース和え、
進化はまったくない、2週間後もたぶん。