缶詰だけど、それが何か?

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again054_Part2_ナスとポテトのクーリー風

2010-08-26 17:58:36 | レシピ
Der beste Prediger ist die Zeit.

よほどの天才でない限り、瞬間的にアイデアをひねり出すなんて芸当でしかない。
時間が必要なのだ、
生産的なアイデアを出すにも、そして問題の解決方法を考えだすにも。
もっともよい説教者は時間かもしれないけれど、さほど時間がない場合はどうか?
よほどの天才になるしかない、無理かもしれないけれど。

五反田から自由が丘へ帰ってくる、
アタマに1ダースほどの不等号を溜め込んで。
どっちにするか・・・緑道の風も応えは運んでくれない。
家に帰って、晩ごはんの仕度をしながらも考える。

宅配野菜で来たタマネギ1/2個をみじん切りにして、水にさらす。
トマト1個を賽の目に切る。
ボウルに酢大さじ1、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ1を入れて撹拌。
水気を切ったタマネギとトマトを放り込んで、しっかりと混ぜ合わせる。

ナス1本を縦に切り、水にさらして灰汁を抜く。
ジャガイモ1個も縦に4mm幅ぐらいに切って、灰汁を抜く。
ジャガイモは皿に移し替えて電子レンジで加熱しておく。

フレスガッセのベーコン半分を4等分にする。
フライパンにスプレーオイルをふりかけて、弱火で加熱。



ベーコンを入れて、強めの弱火でじっくりと加熱する。
脂がある程度落ちたら皿に開ける。

同じフライパンにナスを。



ベーコンの旨味を含ませるように、こちらもじっくりと。
両面に焼き色がついて、水分が飛んだら、皿にあける。

ナスが油分を吸い上げてしまっているので、オリーブオイルを追加。
ジャガイモを放り込んで素揚げ状態に・・・。
不等号がアタマで格闘しているので、画像を撮り忘れているけれど。

皿にナスとジャガイモ、ベーコンを並べたら、ボウルの中身を。
そのまま冷蔵庫で冷やす。



フレスガッセで作り方を聞いたクーリー風にしてみたけれど、
もっとソースっぽかったよ!
おっしゃる通り、本来は煮崩すのが正解のようである。
ただ、煮てから粗熱をとるとか、そんな時間はなかったんだからしょうがない。
それにソーセージもごろごろ入ってたし
ずっと燻製を喰わせる訳にもいかんでしょ?

喰いながら、五反田の会社の条件と台場の会社の条件を話す。
どちらにもいい点、悪い点がある、不等号があまりに多いのだ。
ただ、嫁さんは最良の説教者ではない、下駄を履いたまま天才の道を選ぶ。

again054_Part1_納豆パスタ

2010-08-26 16:53:39 | レシピ
8/25(水)

To be, or not to be, that is the question

父であるデンマーク王が急死する。
王の弟、つまり自分の叔父が王位を継ぎ、母と再婚する。
自分の叔父が父を毒殺したと知ったハムレットは悩む、
生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ、と。
ただ、この文脈なので、beは復習するというニュアンス、
つまり、なすべきか、なさざるべきか、と訳してもおかしくない。

選択は常についてまわる、昼ごはんに何を食べようか、そんなことだって選択である。

納豆1パックに辛子を入れてしっかり撹拌、
100回はかき回せ、と言われるけれど、100回数えられるか?
きゅうりのキューちゃんを刻んで、使っていた汁ごと納豆へ。
再び撹拌して、これで準備はおしまい。
ディチェコのスパゲッティーニを熱湯で8分半。
オリーブオイルもなにも絡ませずに皿へ。
納豆をのせ、フライドオニオンをぱらぱらと。



納豆臭は歯を磨けば消えるけれど、ニンニクはそうもいかない。
獣の脂もかなり口に残る。
14時に五反田に行かなければならないので、臭いものはNGである。

そう、事の起こりは月曜日、軽井沢へ向かう車内でのこと。
関越に乗り、高坂SAで携帯が鳴る。
8/6に面接に行った五反田の会社からである。

週明けすぐに結果を連絡すると言われていたけれど、
その週に連絡はない、ああ、ないな、と思っていたら、台場の会社から採用通知
健診・適性検査を素直に受けたのも、五反田の会社がダメだと思ったからである。

ところが、左耳の向こう側の言葉は、条件交渉に来てくれ。
アタマの中でぐるぐるになる。
とりあえず、水曜日に会うことにした、それが月曜日。

なので13時過ぎに家を出る。
今日も乗り継ぎ時間と乗っている時間とほぼ同じ、なんだかなあ。



五反田歩道橋
今日は意外と人通りが多くないので、JR五反田駅からも大丈夫。
まあ、この熱いなか、五反田駅を行き交うなんてアホだ。
てけてけと進んで、またも高層ビルへ。

提示された条件は台場よりもかなりいい。
しかし、どんな仕事をやるんですか?という素朴な問いには、
応えてくれない、てか、応えられない。
・・・なんかイヤな感じである、恵比寿の会社がちらついて。

どうするか・・・考えながら池上線のホームへ。



品川方面
真下を目黒川が流れる。
手前に見えるのは、ふれあいK字橋、確かにKの字に見えるけれど、
Kの字にする意図は?
その先を山手線が走り抜ける、いい景色ではあるんだよなあ、五反田も。

五反田をとるか、それとも台場をとるか、それが問題だ。

again053_Part2_フレスガッセと銀亭、軽井沢な晩ごはん

2010-08-26 11:40:04 | 食べ物
pants or books?

クロード・レヴィ・ストロースはアメリカのレストランで聞かれたらしい。
パンツとはもちろんLevi Straussジーンズのリーバイスの創業者の一人である。
この構造主義者Lévi-Straussとは血縁関係があると言われたための誤解である。

構造主義とは、その研究対象を構成要素に分解し、要素間の関係性を整理、
その対象を理解するという手法である。
言語学ではジーンズという文字そのもの、そしてジーンズという言語によるイメージ、
つまり、シニフィアンとシニフィエのセットで記号となる。
Lévi-Straussというシニフィエを見たアメリカ人にとっては、
シニフィアンはジーンズとなり、パンツですか?となってしまう訳である。

御殿場から帰ってくれば19時。
近所のスーパーへ牛乳を買いに行って、さて晩ごはんである。



フレスガッセ ベーコン(1,200円)
昨日、軽井沢で買ってきたベーコンの塊である。
このままでは切り分けられないので、半分に切ってから薄切りにする。
薄いと言っても、5mmぐらいの厚みにしか、包丁では無理だし、
厚みがあった方がウマいに決まっている。

端切れのようなものが出るので、それをまた一口大に切り分ける。
スプレーオイルをフライパンにひと回し。
ベーコンを放り込んで、弱火でソテーする。



塩もコショウもふっていないのに、バカみたいにウマい。
ちょっと塩分は強めだけれど、夏にはちょうどいいし、
塩よりも燻製の香りがたまらん。

木曜の宅配野菜で届いたトマト1個をスライスする。

玉子サラダがあってもいいんじゃない?
嫁さんが一言で、卵1個を茹でる。沸騰して7分でしっかり冷やす。
ボウルにマヨネーズと辛子を和えて、さらに黒コショウを。
ゆで卵を入れてバターナイフで切り刻むように和える。

後は銀亭で買ってきたカンパーニュ銀(180円)をトースターで加熱。



銀亭のカンパーニュは、シニフィアンシニフィエ風というか、
水分たっぷりの長時間発酵、ねっちょりとしながら気泡は大きく、そんな感じ。

バゲットやカンパーニュなど、いわゆるフランスパンというシニフィアン、
表面がパリっとしていて、中は空気のように軽い、そんなシニフィエだったけれど、
今や表面はパリっだけれど、中はしっとりと重い、そんなシニフィエに変わった。
変えたのは、もちろんシニフィアンシニフィエの志賀勝栄である。