缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

again050_Part1_マルタイラーメン

2010-08-21 23:40:25 | レシピ
8/21(土)

ばかやろう

それはたまたま、呟くような小声をマイクが拾った言葉だった。
時の首相は謝罪し、発言を取り消したけれど、懲罰委員会に付託され、
さらに内閣不信任案が可決されてしまう。
麻生太郎の母方の祖父は衆議院を解散、総選挙にかけるけれど、
さすがに「ばかやろう」発言はあまりにウケがいい訳がない。
吉田茂の自由党は惨敗、吉田の影響力は徐々に落ち、退陣へとつながる。

吉田がばかやろうと呟いた63年後、吉田の愛したイギリス。
最悪だ、あんな女と会うんじゃなかった、あの偏屈女め。二度と会わせるな
時の英国首相ゴードン・ブラウンは移民問題で労働党支持者の女性との会談後、
乗り込んだクルマで言ってしまった、ピンマイクがオンだとも気付かずに。
即日、謝罪会見をするけれど、これが労働党の息の根を止めた。
2週間後の総選挙で惨敗。

口は災いの元
つまらん一言が命取りになる。

今日の嫁さんは早起きだ、8時半には起きてくる。
しかし、朝ごはんを食べてすぐに向かったMacは素敵な表示。
東名も関越も真っ赤だよ!
JATICのページは確かにスゴい、どこにも行けないな、そう思う。
だらだらと嫁さんはテレビを見つづけた挙げ句に言う。
首と肩がさ・・・揉ませてやってもいいぞ
そんなことをさせていただく義理も義務もないけれど、
最近、お疲れちゃんだしねえ、しょうがないので、ちょっとだけ。

ほぼ何もしないまま午前中が終わる。
嫁さんに一応は聞く、腹は減っているか?と。
何をバカなことを言っておる、そんな顔を向ける。
熱いけれど、ちょっと体を温めよう、肩こり防止だ。



即席マルタイラーメン
賞味期限はまだまだ先だけれど、2人前揃っているものはコレぐらい。
冷し中華つくれます
パッケージはそうあるし、添付の粉末スープを使って作れるらしい。
たださあ、このスープはやっぱり熱いスープの方がうまいし。

賞味期限ギリギリの卵1個を水から火にかけて、沸騰したら5分。
しっかりと水にさらして、殻を剥く。
かなり濃い目の塩水につけて冷蔵庫へ。

宅配野菜で来たニラを半把を洗って、4cmぐらいに切る。
ショルダーベーコン1枚を細切りにする。
フライパンにごま油をひいて、乾燥ニンニクを砕いて入れる。
中火で加熱して、香りが出たら、ショルダーベーコンを。



さっと火が入ったら、ニラの硬い部分を放り込む。
鶏ガラスープの素を少し入れて、火が入ったら、残りのニラを。
オイスターソースをひとたらしして、ちょいと日本酒を加える。
最期に醤油をほんの少し、ごま油もひと回し。



1000ccの水を沸騰させて、棒ラーメンを放り込む。
2分ぐらいで火を落として、粉末スープと調味油を。
丼に移して卵を。



このまま食べた方がいいのはわかっている。
けれど、ニラをトッピング。



嫁さんは麺とニラを別々に食べている、
何をバカなことをしておる?そんな顔をしながら。
もちろん、この偏屈女なんて口が裂けても言えない、
だって嫁さんの方が正しいし、息の根を止めたくない。

again049_Part2_ラム肉と夏野菜のロースト

2010-08-21 17:14:39 | レシピ
Mein Vater, mein Vater, und hörest du nicht,
was Erlenkönig mir leise verspricht?
Sei ruhig, bleibe ruhig, mein kind;
In dürren Blättern säuselt der Wind.

お父さん、お父さん、聞こえないの?
魔王が僕に静かに約束していることが。
静かに、静かにしていなさい、我が子よ、
枯れ葉が風邪でざわめいている音だよ。

クラシック音楽はガキには取っ付きにくいだろう、
そう考えた父親が買ってきたシューベルト「魔王」。
人の声よりも楽器だけの方が好きだったから、別にいらなかったけれど、
ピアノ連打による疾走感、不協和音による緊張感は好きだった。
特にマイン・ファーター、マイン・ファーターと叫ぶ辺りは。

ただ、詩はシューベルトではない。
Erlkönig
そんなタイトルで詩を発表したのはゲーテである。
ゲーテのファンだったナポレオンは、対面を果たした時に言った、
Voila um homme!
ここに人あり!とは訳がわからないけれど・・・。

詩と自然科学の研究、そして政治にも首を突っ込んだゲーテ、
晩年はファウストの第2部の完成に力を注ぐけれど、
Mehr Licht !
もっと光を!その言葉を最期に死んだと言われている。

昼ごはんを片付けて、食器も洗い終えた所で嫁さんが起きてくる。
さすがに起き抜けなので、まだ食べられない、嫁さんがそう言うので、
1階でまた気の進まない城山三郎・・・
羊を数えるようなもんだ、気付けば寝てるし。

三島コロッケを食べるぞ!
16時半、嫁さんのそんな言葉とともに自由が丘へ。



キミサワ自由が丘店
今日で最期、閉店である。
レジ袋をぶら下げて出てくる人もいるし、最期の売り尽くし?
裾野水餃子とか、高い商品も半額じゃね?なんて思いで地下へ下りる。
しかし、だ。
陳列ケースには何もない、既に売り尽くされている。
ラム肉が半額で売っていたので、それだけ持ってレジへ。

1階へ上がると、下りエスカレーターは止まっている。



店内商品すべて売り切れ終了となりましたので、閉店させていただきます。
18時予定だった閉店が1時間も繰り上がってしまった。
家以上にのんびり屋さんたちが、あらあらと右往左往。
終わっちゃったね、寂しいね
嫁さんの言葉を聞きながら、それでも、三島コロッケの亡霊を求めて、
東急ストアと近所のスーパーを彷徨うけれど、亡霊はもちろん魔王も出てこない。

キミサワ最期の日はキミサワのラム肉にしよう!
えっと、作るんですか、ああ、そうですか。

しょうがないので、家に帰って、買ってきたばかりのラム肉に塩を擦り込む。
白コショウ、ナツメグもふり、オリーブオイルをかけてラップに包む。
昨日の宅配野菜で来たナス1本を輪切りにして、水にさらす。
ピーマン2個を縦に4等分してから横に3等分に。

フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクと唐辛子1/2本を。
中火で加熱して、ニンニクの香りがたったら、ラム肉を。



脂を落とすようにしっかりと焼いたら、皿に移す。
同じフライパンに水気を切ったナスを。



ちょっと火を弱めて、しっかりと水分を抜くようにする。
焼き目がつくぐらいになったら、皿へ。



ピーマンも放り込んで、焼き目をつけたら皿に移し、
最期にバジルソースをかけ、さらにパルメザンチーズをふれば出来上がり。



嫁さんはぱくぱくと箸を進める、
コレでキミサワのラムは食べ納めだな
なんて言いながら。
いや、それがそうでもない。
フリーザーを見てみろ、きっちり1パック分冷凍してあるから。
Mehr Einblick!
もっと洞察を!魔王に連れて行かれるぞ、ホントに。

again049_Part1_ジェノベーゼ

2010-08-21 15:44:35 | レシピ
8/20(金)

朝は夕方より賢い

寝る前にぐだぐだと考えると、思考はネガティブな方向へ向かいがちになる。
だから、夜に考えても意味がない、寝ちまった方が数段いい。
寝不足は1日をダメダメにするし、朝日がいい知恵を運んでくれるからである。

だからと言って、やたらと早く起きてもねえ。
めざにゅ~は終わっていたけれど、めざましテレビは早い時間から見る。
一方、嫁さんは素晴らしい、10時に起きてきて、朝ごはんを食べたらまたベッドへ。
ここまで寝たおせるというのも、才能じゃないか?そう思う。

昼ごはんは食べないだろう、そう考えて、魚肉ソーセージを細切りにする。
フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクを砕いて、
さらに唐辛子1/2本を加えて、弱火にかける。

ニンニクの香りが出たら、魚肉ソーセージを放り込む。



魚肉ソーセージがかりっとなるまでしっかりと炒める。

パスタはディチェコのフェデリーニ。
5分半で茹で上がるので、フライパンへ、火を落とす。
バジルソースを加えて、しっかりと撹拌する。



もらってきたバジルソースにはパルメザンチーズが入っていない。
たぶん保存性を考えてのことなんだろうけれど、
だから、パルメザンを後からふりかける。

嫁さんは食べ終わった13時過ぎでも起きてこない。
その間、知恵を運ぶべき太陽は高く上り、
嫁さんは受け取るべき知恵を、また取り損ねる。

again048_Part3_ローストチキン

2010-08-21 12:10:19 | レシピ
L'erreur, c'est seulement un défaut.
間違い、それは欠陥に過ぎない。

1641年、パリで「省察」を刊行したけれど、
無神論を広める思想家として非難されはじめる。
デカルト本人の本心がどこにあったのかはわからないけれど、
4年前の「方法序説」では、かなり強引に神の存在証明をしていた。
「省察」も刊行前にホッブスに反論を求め、再反論までつけて、
用意周到だったのに、無神論と言われてしまう。
コイツら、欠陥だらけだ
そう思ったとしてもおかしくない。

武蔵小山から自由が丘に帰ってきて、緑道で一休み。
閉店を翌日に控えたキミサワをのぞけば、商品はホントにがらがら。
鰹のうま煮なる真空パック、賞味期限は12月までだから掴む。
晩ごはんに困ったら、ネギでとか、レタスと合わせてマヨネーズとか、
いろいろ応用が効きそうだし。

家に帰れば16時。
昨日、近所のスーパーで買ってきた鶏もも肉を引っ張りだす。
身側に塩を多めにふって、白コショウとナツメグ、おろしニンニクを。
ラップにオリーブオイルをたらして、皮側を下に。
バジルとローズマリーをちょっと散らして、身側にもオリーブオイルを。
きっちりとラップで包んで、冷蔵庫へ。

2週間ぶりの宅配野菜は、またもナスとピーマン、それにニラ。
えん菜という空芯菜のような葉物とトマト、ここまではいいけれど、
またジャガイモにタマネギ・・・ジャガイモはまだ残っているんだよなあ。

残っていたジャガイモの皮を剥いて、1口大に切って水にさらす。
ただ、夏の室内に置いてあったものだから、ちょっとヤバいかも。
まともそうな所を選んで、電子レンジで加熱する。
流水でぬめりを落として、また加熱、しばらく放置する。

アルミフォイルにオリーブオイルをひいて、ジャガイモを並べる。
網をかぶせ、そこに鶏肉を。



石窯オーブン予熱無しを選択して、280度で25分。
途中で向きを変えて、火の入りを均一にするぐらいで、あとは放置。



最近、鶏肉は蒸してばかりで、焼いたのは4か月ぶり
77円@100gの鶏もも肉は今イチ・・・。
嫁さんが火曜日にもらってきたバジルソースをつけて食べるけれど、
バジルソースも?
おまけにジャガイモは、それでもちょっと苦い部分がある。
鶏もも肉にもジャガイモにも欠陥はある、もちろん、オレの調理法にも。