缶詰だけど、それが何か?

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again030_Part2_チャーシューとキュウリのゴマ和え

2010-08-02 17:05:55 | レシピ
石橋を叩いて渡る

吊り橋や木製の橋ではなく、素材が石なので遥かに安全である。
それでも、慎重に確認してから渡れば、安全である。
一般的にはこう言われるけれど、日本のある地域では異なる。

石橋を叩いて壊す

あまりに慎重になりすぎて、石橋すら壊してしまう。
特に外から来たモノ、新しいモノに対しては極度に慎重で、
この地域での新商品を投入しようとしても、まったく売れない、
そんなことを揶揄する言い方である。
ただし、一度受け入れられれば、見放されることはなく、
逆にロングテール型の商品になりうる、そんな地域。
その地域とは、もちろん名古屋のことである。

まったく辛くなかった担々麺を片付けると、
あまりの蒸し暑さに体が、いや、瞼が重くなる。
伊坂幸太郎「砂漠」を読んでいたつもりが、いつのまに・・・。
ダルさ以上に、すでに単行本で読んでいるからかもしれないけれど。

しかし、嫁さんはしかしパワフルだった。
拭き掃除を徹底的にやったようで、家中ピカピカである。
おまけに換気扇の掃除までしていたので、運転音がほぼしない。
すごいね、明日、パン教室とはいえ。

晩ごはんは簡単である。
ヒルマで北海道産のイクラが安かったので、イクラ丼というかイクラ茶碗というか。
後はテキトーでいいでしょ、昼ごはんを食べ過ぎたような気もするし。

宅配野菜で来たキュウリ1/2本を細切りにする。
巨大なチャーシューというよりは、ハムのような豚肉も細切りに。
ボウルにかどや製油「ねりごま」を大さじ1ぐらい入れ、柚子ポン酢で伸ばす。
キュウリとチャーシューを和えれば1品完成。



すごいゴマだな
いや、ホント。このねりごま、ホントに強烈なまでにゴマなのだ。
ちょっと辛子を入れて、味をしめた方がよかったかもしれない。
それぐらいにゴマが濃くて、くどい。

残ったキュウリをばりばりと齧らせながら次。

鍋にオリーブオイルと砕いた乾燥ニンニクを。
弱火で炒めながら、昨日の残りのモロヘイヤを刻む。
乾燥ニンニクを焦げる直前まで炒めたら、モロヘイヤを。
ちょっと火を通したら、水400ccを。
ビーフコンソメを加えて、黒コショウと塩で味を調える。



モロヘイヤスープはホントに簡単でいい。
しかし、コレ、何ごはんだ?

ようやくイクラにたどり着く頃には腹もふくれて来る。



イクラがいい照り、そしてぷつぷつといい食感。
極端に日本酒や醤油で味を付けていないところもいい。
ヒルマで海産物を避けていたけれど、いいんじゃないですか?
今まで叩きつづけたことがアホみたいに思える。
叩いて壊れるのはヒルマじゃなくて、家だった、そうなっていても・・・。

again030_Part1_担々麺

2010-08-02 13:42:43 | レシピ
8/1(日)

モーゼによって唯一神が考えだされるまで、世界には神がうじゃうじゃいた、
うっとうしいまでに。
エジプトでは次々と神を追加する。
侵略するたびに、その地の神を追加する、融和策として。
同じようにギリシャでも追加する。
ゼウスの姉にして正妻、ヘラもそもそも先住民の神、
征服した古代ギリシャ人が原住民を懐柔するために第二の神とした。

ヘラは年中、怒っていた、ゼウスが浮気者だったからである。
同じ神はもちろん、人とも浮気する。
第二の妻はテミス、オリンポスの神に負けたタイタン一族。
他のタイタンの神がその地位を落とすなか、唯一、権勢を保った女神、
法と掟を司り、古代ローマではユースティティアに対応する。
ユースティティアを英訳するとジャスティス、つまり正義である。

右手に剣、左手に天秤をもつテミスの姿は、裁判の公正さを表すとして、
裁判所などのシンボルとして使われる。

天秤は重量ではなく、質量を量る物である。
左右が釣り合えば、同じ質量となる。
ただ、天秤は重さを量るためだけでなく、モノを運ぶ道具としても使われる。
いわゆる天秤棒である。
左右の重さを釣り合わせることで、肩担ぎよりも多くの物を運べ、
また性質の異なる物を同時に運べる便利な物である。

天秤棒のことを中国では担担と言う。
この担担の片方に七輪と鍋、もう片方に麺や調味料を入れ、
即席屋台のようにして、温かく辛い麺を食べさせていた。
だから、汁が少なく、辛い麺のことを担々麺と言う訳である。

先週に引き続き、薄曇りの中、ヒルマにてけてけ歩く。
嫁さんはプリキュアを見てから、また寝たので、
当然、寝ていると思っていたら、玄関前の草むしり。
2人で汗ダラダラである。

お昼ごはんはさらに汗をかこう、いっそ。

フライパンにごま油をひいて、乾燥ニンニクを。
弱火で香りを出したら、細く刻んだ牛肉を放り込む。



豆板醤を小さじ1/4加えて炒め合わせる。
牛肉の色が変わったら、ネギを加えてしっかり炒める。

豆豉醤と甜麺醤を加えてさらに炒めて、日本酒を大さじ2。
アルコールを飛ばしたら、ひたひたになるぐらいまで水を加える。



鶏ガラスープの素を加えて、さらに刻んだ椎茸1枚を入れる。
後はとろ火におとして、ことこと煮詰める。



圧倒的に繊維が足りないので、キャベツ3枚を千切りにして塩を。
しっかり揉み込んだら、水にさらして塩分を抜き、水気を切る。

麺はサッポロ一番「ご当地麺屋さん」
添付のスープでは担々麺にはほど遠い。



かどや製油「皮つき ねりごま」
嫁さんが職場からもらってきたものである。
ごま油で有名なかどや製油なので、けっこううまいんじゃない?

ちなみに普通のスーパーに行っても売っていない。
業務用なのである、なにしろ300g、どうやって使いきれというのだ?家庭で。

丼に大さじ2ぐらい入れて、熱湯で伸ばす。
添付のスープを加えて、さらに撹拌しておく。

あとは麺を放り込んで、チャーシュー1枚をひいて、
その上にキャベツ、肉味噌とのせて、石垣島ラー油をふりかければ出来上がり。



一口食べて、うげっと口から火を噴く、一瞬にして滝汗、
そんなイメージだったんだけれど・・・。
どこが?
オレよりも辛さに弱い嫁さんが首を捻る。
ウソだろ?スープをひとすすり。
まったく辛くありません。
ゴマです、ゴマ。
豆板醤小さじ1/4と石ラーで辛くなる訳がないのだけれど、
ビビリなのだ、小心者なのだ、情けないことに。
ゼウスにはなれない、たぶん一生、確実に。