5月27日(日)、午後1時~4時、四国大学文学館2Fで、四国大学書道文化学会 第8回春季講演会が開かれました。演題と発表者は次の通り。学生を中心に聴衆は約100名でした。
1.「讃岐の先覚 後藤芝山の生涯と書」 四国大学書道文化学科准教授 太田 剛
2.「日本における書風の変遷 -毛筆研究という視点から-」 大阪国際大学専任講師・筆の里工房特別研究員 村田隆志 氏
3.「中国研修旅行報告」 四国大学書道文化学科3年 栗林 睦 さん
4.「商業書道とビジネス」 四国大学書道文化学科第5期卒業生 山田 繭 氏
私も最初に発表させて頂きました。この所、この準備のためにかなりエネルギーを使いましたので、ブログはお休みしておりました。ここでは2と4の写真を掲載しています。
まず上の写真の村田さんは、私も所属している「書論研究会」の重要メンバーで、大阪在住で現在の日本の筆研究の第一人者です。画像を中心に、日本の紙巻筆と、中国の水筆の違いを説明し、江戸後期に日本の唐様書家が中国から水筆を導入して以来、書風に変化が起こったことをわかり易く教えて下さいました。彼は頭もいい上に性格円満の好青年で、今後も活躍が期待されます。
栗林睦さんは、高知出身の本学3年生で、今年3月に学科の教員・学生10名で行った中国研修旅行の様子を画像で見せてくれました。西安を中心に兵馬俑・碑林・博物館など、貴重な遺物を見学した様子がよくわかりました。
最後は、右の写真の、本学卒業生で、現在はネットショップ「てがきや 想 ~sou~」代表で、他にも書道教室を3か所持って活躍中の若き女性実業家、山田繭さんが、卒業から、現在のビジネスを立ち上げ軌道に乗るまでの経緯を紹介して下さいました。
私のかつての教え子の一人ですが、しっかりと自分の道を見付けて歩いている様子に感心しました。学生達にとって今後の進路を考えるうえでも有益な話でした。下のサイトが彼女のネットショップです。ご覧ください。http://www.rakuten.co.jp/tegakiya-sou-/
年に2回ですが、外部からも講師を招いてこのような講演会を実施しています。普段の授業では聞けない部分もあって、互いに良い刺激になります。学問は本当に楽しいものだと思います。
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