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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

ラジオ・キラー/セバスチャン・フィツェック

2008-02-04 16:30:28 | 本・映画・テレビ

テレビ番組で紹介されていたのを見て、
ラジオ・キラーという本を買って読みました。

あらすじは以下の通り(カバー裏より)。

「その日が、彼女の人生最期の日となるはずだった。
高名な犯罪心理学者でベルリン警察の交渉人イーラの
心には、長女の自殺が耐え難くのしかかっていたのだ。
しかし、ベルリンのラジオ局で起こった、人質立てこもり
事件現場へと連れ出されてしまう。サイコな知能犯が、
ラジオを使った人質殺人ゲームを始めようとしていた
からだ。おまけに犯人の要求は、事故死した婚約者を
連れてくるという不可解なものだった。リスナーが固唾を
呑む中、犯人との交渉を始めたイーラは、知られたくない
過去を、公共電波で明らかにせざるを得なくなる。
そして事件は、思いも寄らぬ展開へと、なだれ込んで
いくのだった…一気に読ませる、驚異のノンストップ・
サイコスリラー!」

読み終わった率直な感想は5段階評価でいえば、4.3ぐらい。

全体としては読みやすくて、次の展開が気になり
一気読みしました。

今どき珍しくラジオ局が舞台になっていて、犯人が
無作為に電話をかけて電話に出た人が合言葉を
いえなかったら、人質をひとりずつ殺す……という
設定が妙にリアリティがあってコワイ(←某ローカル
番組でもお絵描きクイズに参加するため合言葉を
答えるものがあるけど、あの雰囲気を想像して
いただければすごいリアル)。

ただ、惜しむらくはコピーに「サイコな知能犯」とか
「サイコスリラー」という文字がたくさん並んでいるのだけど、
読んでいてあまりサイコな感じでもないし、知能犯な感じも
しなく、「息詰まる交渉」っていう感じもなかった(かといって、
登場人物が頭が悪い、という意味ではないけれど)。

主人公イーラと犯人のやりとりがプライベートなうち明け話を
しているだけの感があり(もちろん事件には関係しているのだが)、
犯人が優しい性格の人なんだな~という点だけが強調されている
(ように私は思う)。

不特定多数の人間がラジオを聞いている、という設定をもうちょっと
いかす&知的な面が前面に出てきたらもっとおもしろくなったような
気がする~。

設定などかなりいい線までいったいたのに、私的にはビミョー~に
惜しい。

それでも話のスピード感はあるし、誰が裏切りものか途中で
わからなくなることもあって、平均以上にはおもしろいことは
まちがいなし。

映画化されることも決定しているそうです。

週末の読書におすすめです。

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■今日の小ネタコーナー 1■
今日は立春なんですね~
まだまだ寒いけれど、最近はちょっと天気が
よいのがうれしい。日差しが強くなってきて、
青空が見えるだけでも気持ちはればれです。

■今日の小ネタコーナー 2■
昨日は節分でした。家人が恵方巻を食べて
みたいというので、スーパーで買ってきて
南南東をむいて食べました。
ほんの数年前までは全然ポピュラーじゃ
なかったのに、季節行事として定着しつつ
ありますよね~。
私としては豆まいたあと片付けるのが
面倒なので(笑)太巻きをかぶりついた方が
ラクです~(^_^;)



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コメント (4)
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