山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

苦言『寒い!』(・・・だが、また落ちた。)

2013-04-13 12:29:39 | 車・運転・道路2013
誰に苦言を呈するかと言えば、この日本国土に対して。
どうして、いつまでも、こんなに寒いの!?

もう3週間もろくにクルマの運転をしていないのだが、週末に強風が吹いたり雨が降ったりと天気があんまりよくなかったからである。
それで、今日は久しぶりに晴れているし、風も強くはないのだが、とにかく寒い。
家の中にいてもエアコンをガンガンつけている状態だ。
そりゃあ、真冬に比べれば暖かいはずで、こんなことを理由に外出ができない、などというのはおかしいのだが、どうも出かける気になれないのだ。
気が向かない時は、もうそのままでいいよ。家の中にこもっていよう。
そろそろゴーヤの種でも蒔いたほうがよさそうで、そのためにはプランターと土でも買ってこようかと思っているのだが、なんか気が重い。
だって、ベランダが寒いだろうから。
ああ、どうもすっきりしない気分だ。

先日、ほんの少しだけ車に乗ったのだけど、それがなんと、
またドライブレコーダーがフロントガラスからはがれ落ちてしまい、貼り直してもらいに、買ったお店に行ったのだ。
ドライブレコーダーが落ちたのは、それよりもっと前であって、夫が気づいた。私は平日は車を見ないので全く気がつかなかった。

このまえ、新しい両面テープで貼り直してもらったばかりなのにいったいどういうことだろうか。
夫がメーカーに聞いたところ、両面テープだけを貼り変えてもダメなんだそうだ。つまり、本体の貼着面状態と両面テープの粘着性の両方の特性によって、その貼着力が発揮されるらしいのだ。
ということで、今度は本体もろとも交換となったのであった。まだ保証期間だからね。

落ちる事自体は、かなり迷惑な話だけど、日本とはなんと素晴らしい国なのであろうか。
これが近隣の某国であったなら、「しばらくすると落ちるものです」とか「暑いと剥がれるのは当たり前」という感じで「不良品じゃありません、涼しいところにおいてください」「3か月は持ったでしょう」などということで済まされてしまうに違いない。なんといっても某国の特徴は、「売ればいい、あとは知らない」というものだ。それに比べると、日本のメーカーのなんと誠実なことなのであろうか。
今度こそ落ちないでくれよ。

ドライブレコーダーを取り付けに行ったら、ガソリンが急に減っているのを発見。もしかしたら娘が乗ったのかもしれない。たしか、半分くらい入っていたはずが4分の1くらいに減っているので、ガソリンを入れに行った。
私が車に乗る用事は、ドライブレコーダーを貼り直すのとガソリンを入れに行くだけで、10キロも走らないし、結局クルマ自身のための走行だけなのだから、おかしな話だ。
車を手放したら、お金が全然かからなくなって、駐車場代も浮くし、私は毎月3万円くらい洋服を買ったり高級レストランで食事ができたりしそうだ。でも、クルマを手放すなんてペットを手放すのと同じくらい悲しいに違いない。だから無駄な経費を払うために頑張っている。

クルマは1つのステータスだ。軽自動車ごときでステータスという言葉を使うと笑われそうだが、クルマがあるという状態を維持するためには、それなりに仕事などしていなければ経費を捻出できないのだ。もし車がなければ、「ああ、もう疲れた。仕事やめちゃお、専業主婦のほうが楽だわい」なんてことになりかねない。そうすると気は楽になりそうだが、一気に力が抜けていきそうである。クルマがあることによる「無理」によって頑張るしかない自分を作りだし、それなりに「社会人」としてやって行く。そんな「意地」みたいなものが必要なのだ。クルマを維持するためには意地が必要ってわけだ。
だから、私は免許を取って車を買って乗るようになってから、ある意味、気が強くなったと思うし、気を強くもたなければやっていけないのである。
それが本当に自分の力に合っているのか、それとも自分の力以上のものが必要なのか、自分の力が足りないときには、手放すしかないだろう。
近所の人で、70代の人が最近車を処分された。運転の適性が合わなくなってきたせいもあるだろうし、年金や貯蓄を使っての生活で、自家用車を持つ意味がなくなったのかもしれない。今でさえあんまり必要もない自家用車だから、自分にもそんな日が来ることは確実だ。でも、そのうち娘がもっと使ってくれる機会もあるかなとも思う。
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地下鉄サリン事件

2013-04-13 09:23:13 | 読書
今さら、18年前の地下鉄サリン事件についての証言が書かれた「アンダーグラウンド」を読んでいる。
世間の人間は、村上春樹の新刊「色彩をもたない~~」を読んでいるところだが、私は、あまりにもマイペースなB型人間だ。自分には自分の「時」があるのだ。

18年前、私はまだ35歳だった。たぶん専業主婦か、そろそろ仕事を始めようと思って、チラシ配りのバイトを始めたくらいだ。子どもは下の子が小学校に入ったくらいだ。
この事件の発生時は、自宅でテレビを見てニュースで知った。朝、地下鉄の地上出口付近にたくさんの人が倒れている映像が流れていた。爆弾多発事件だとか、わけのわからない、しかし大変な事が起きているということだった。
天気はよかった。しかし、サリンにさらされた人は、瞳孔が縮んで辺りが暗く、夜のように見えてしまうのだということをテレビ報道で聴いた。

その時には、どの程度被害者の人が放置されているのかなどは、よくわからなかった。この本を読んで初めて、1時間以上も救急車を待っていたが、ほったらかしにされてしまった人や、自分が被害者であることにも気がつかないで、そのまま通勤してから具合が悪くなった人も多かった事を知った。そういう人は何日も入院して、その後も目の痛みや頭痛が治らない場合が多かったようだ。またPTSDにかかってカウンセリングなども続ける必要のある人も多かったということは、この本を読むまで知らなかった。その人たちは今はすっかり治ったのだろうか?

サリンというのは、人を殺す化学兵器としか使われないものなので、一般には存在しないし、そのためそれによる中毒に対して、どのような治療を行えばよいのかなどということは、医療機関でも未知のものだったようだ。

サリンは、有機リン化合物で神経ガスの一種、「イソプロピルメタンフルオロホスホネート」という。毒性が非常に強く、この事件でも、サリンの近くにいた人の着ていた衣服に、揮発成分が付き、あとになって、その服のそばに近づいた人の具合まで悪くなってしまうほどである。

サリンを吸うと息が苦しくなったり、咳き込んだりする。鼻水や涙がたくさん出てくる。縮瞳が起きて視界が暗くなる。震える。それらの症状はまだ軽いほうで、このような状態までなら、命にはかかわらない程度である。
血液検査をすると、コリンエステラーゼというものが減っているそうだ。コリンエステラーゼは肝機能の酵素らしいが、サリンの成分がこれの活性部位と結合してしまうので、この物質の働きがなくなり、神経の伝達ができなくなってしまうらしい。

オウム真理教の実行犯は林郁夫から解毒剤として「硫酸アトロピン」という薬剤を注射するように教えられ持参していたという。実際に具合が悪くなり使った者もいる。
アトロピンというのは、有機リン系の殺虫剤や農薬中毒の解毒剤として使われる薬らしい。サリンも有機リン系の神経ガスで、副交感神経興奮剤中毒を起こすので、アトロピンが有効である。

しかし、事件当日、具合が悪くなって病院に殺到した人たちに対しては、どのような治療を施したらよいのかもわかるはずがなかった。サリンなどは存在したこともなく、通常、地下鉄内で神経ガスが発生するはずもないからだ。
血中にコリンエステラーゼが減っていたため、それに対処する点滴などがされたらしい。

(アンダーグラウンドに記載されている情報と、その他から調べたことなどで化学物質に関してわかったことを書いてみました。)
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アンダーグラウンド

2013-04-13 00:54:37 | 読書
村上春樹の「アンダーグラウンド」を読んでいる。千代田線のところが終わって、丸ノ内線に乗った人の証言に入った。私は、丸の内線に乗ることが多い。

つい最近読んだのは、自動車のディーラーに勤めている人の経験だ。この人は、その日、たまたまバスが早くきたので、遅い電車に乗ったそうだ。そしてサリンのある車両に乗ってしまった。
バスがたまたま早く来て、どうして乗る電車が遅くなるのか?早くなるのでは?と思ったら、いつも乗るバスが早く来たので乗り遅れて、次のバスになってしまったので遅くなったのだそうだ。

これまでの色々な人の体験を読むと、この日は、たまたま早かったとか遅かったなどという人が多くいる。そして、電車はいつもより空いていたという。
なぜならば、3月20日は月曜日であり、21日火曜日は春分の日という、飛び石連休の間の日だったので、休む人も多かったのかもしれないし、なんとなく出勤するのに気が重い人も多かったようだ。また、この時期はまだ冬のインフルエンザが治ったばかりの人もいたし、ちょうど花粉症の季節でもあった。だから、多くの人が、サリンで調子が悪くなったにもかかわらず、元から自分の体調が悪かったのが原因だろうと思い込む人が多かったようだ。

事件は朝の通勤時間帯に起きた。私が驚いたのは、多くの人がかなり遠くから都内に通勤してきているということだった。
バスや他の電車から乗り継いで地下鉄を使っている人が多いのだ。いつものバスが普段より早く行ってしまったというのは、乗る人が少ないので乗り降りに時間がかからなかったからかもしれない。それとも道路が空いていたのか?いずれにしても、日曜と春分の日の間というのが影響しているようだ。
一方、年度末ということで、仕事は忙しい人も多い。だから、いつもより早く通勤する人もいれば、年度末で働き過ぎて疲れているため、逆に朝の動きが遅くなってしまった人、睡眠不足の人などがいるようだった。

ディーラーに勤めるこの人は、中間管理職であり、新しい営業所を立ち上げようとしている最中であり、妻子もいて、ばりばりの働き盛りという年代である。本来かなり仕事ができそうな人だ。それが、この事件に巻き込まれてしまい、後遺症が治らず、頭痛や目の痛みなど体調の悪い状態がずっと続き、普通には働けなくなってしまった。労災は適用されても、オウム真理教が賠償をするわけでもなく、失ったものを埋め合わせることはなにもできない。

この人が不運なのは、もともと乗っていた電車にサリンを置かれたわけではなかったにもかかわらず被害にあってしまったことだ。犯人は8時頃お茶ノ水駅でサリンの袋に穴を開けて電車を降り、そのあと、異変を感じた乗客の多くが、その車両から立ち去っていたところに、四ツ谷駅で何も知らずにその車両に乗ってしまったのだ。
それから、中野坂上まで乗っていたというから、10分以上、サリンにさらされていたことになる。それ以前に、お茶ノ水から四ツ谷までは15分以上かかるようだから、床の上に流れて揮発していた成分も多いはずだ。

この電車は、その後も終点の荻窪まで行き、そこから折り返してもまだ床がサリンで濡れたままだったようだ。折り返しの電車に駅員さんが乗り込んで掃除をしていたらしい。
サリンのにおいはシンナーのような刺激臭ではないため、危険物だと感じる人はいなかったようだ。

(サリンについては別記事に書きます。)
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