私は、以前はしっかりマスクをつける派だったのだが、最近はマスクはそんなにつけなくてもよいのではないかという人間になった。
そのきっかけは、自分が新型コロナのオミクロン株に感染して、自然免疫を獲得したため、自分自身にマスクをする必要性が、科学的にほとんどなくなったというのがある。
でも、それとは別に、そもそも私がオミクロンに感染したのは、厳重なマスク生活をしていた夫が、いち早く感染してウイルスを家の中でばらまき、私に感染させたという事実があるからだ。
夫の場合は、人が誰もいない屋外でさえ不織布マスクを二重にして隙間なく装着しており、それから電車や屋内にいる場合には、フェイスシールドまでつけるという徹底ぶり。
電車ではつり革や手すりには絶対につかまらず、またシートも隣に人が座る状態では絶対に座らない。
街中でアルコール消毒を見かければ、利用しない店の入り口でさえ立ち止って消毒をする。もちろん自分用のアルコールも携帯している。
外食は一切せず、人の居る場所には極力出かけない。
家に帰ればすぐにうがい薬でうがい、という徹底ぶりだった。
仕事中は、窓を開けて換気をし、アルコールでテーブルを拭いたりしていたそうだ。
そのような厳重な感染対策の夫が、どこからともなく感染したのである。
ということは、マスク効果はなかったということである。
一方でマスクをしていない知人が全然感染せずに元気でいるところを見ると、むしろ夫のように二重マスクをして酸素の取り込みが悪くなっている人間のほうが免疫力が下がるのではないか?と思える。
これは、マスクをしないでジョギングやサイクリングをしている人のほうが健康なんじゃないんだろうか?
なんか、気のせいか、感染対策を必死にしている人のほうが感染するという皮肉な状況。
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そして、自分が感染してみて思ったのだが、この病気は一般の健康な人間が死に至るような病ではないし、感染爆発を起こしたからには、既に感染済みでマスクをつけなくてもよいはずの人はかなりの人数いるはずなのである。
変異株が次々に出るとはいっても、いまだに武漢型のワクチンの抗体で効果があるというくらいである。オミクロン株は、従来株に対して30か所のスパイクタンパク質の変化があるのに従来型のワクチンが効くのであれば、その部分が変異したオミクロンに実際に感染したことのある人間は、もっと新しい形態の抗体ができているはずではないか?しかも、スパイクタンパク質のみならず、ウイルス本体に対しての抗体があるはずではないか?
そのような人が東京の町中にはかなりの数いるわけだ。
また、多くの未感染の人にとっても、街中に現在感染中で人に感染させる可能性のある人間がどれだけいるのか?という話だ。かなりの少ない確率である。
たとえマスクをしていなくて、飛沫をバンバン飛ばす人間が居ようとも、その人間が新型コロナのウイルスを繁殖させていなければ、何ら問題はないわけである。
逆に、もし無症状でウイルスを多量に発出しているような人がいれば、どんなにマスクをしたところで、その隙間からウイルスが出てくるわけである。
だから、飛行機にマスクなしで乗って問題になり、降ろされた議員がいるけれど、結果的にその人は感染なんかしていなかったし、機内の後ろのほうで人と会話をするでもなく黙って座っているならば、人に危険を加えるわけではなかったということである。
むしろそこでマスクをしろとか降りろとか、もめることによって会話もしなければならなくなり、飛行機が長時間止まったままになり、環境が悪くなることになる。
マスクをしていない人が、だまってそこにいたところで、ほとんど危険はないし、万が一喉がムズムズして咳をしたところで、コロナじゃなければ問題ないということだ。
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私は以前、電車の中でマスクをしていない人に脅威を抱いたり、道でマスクをしていない人とすれ違うと息を止めたりしていたのだが、今では逆に何とも思わないし、むしろそういう人がいると嬉しくなってきたのである。鼻出しマスクやあごマスクの人を見ても、そうだよね、苦しいよね、と思うのである。そういう人は必要な場所に行ったときにはすぐにちゃんと装着できるように、そういう中途半端な方法をとっているのだろう。
世間はもういい加減、マスクから脱皮しないといけないのではないか?
そんな私もまだ屋内ではルールに従ってマスクをしているが、屋外では人とたまにすれ違うようなところでもマスクをしないようにしている。
そうやって、同類を増やそうとしているのである。
この間、5~6人のグループが近づいて来たので悪いと思ってあわててマスクをしたら、全員がしていませんでした。
なんだ同類か、マスク外したままでよかったんだ~
風は強いしあっという間にすれ違うので、感染なんかしないですねえ。
井上正康先生もそう言ってました。