パウル・クレー「おわらないアトリエ」で、買ってきたポストカードをご紹介します。
「花開いて」(1934年199)←番号はその年の製作番号です。
油性カンバス ヴィンタートゥーア美術館蔵(ヴィンタートゥールのことかな?)
この作品は今回の目玉となっています。
色合いがきれいですね。四角が並んでいるので毛糸の織物かフエルトみたいな感じ。この作品は、国立近代美術館に所蔵の「花ひらく木」(1925年119)という作品を90度左に回転させて大きさを倍にしたものだそうです。最初の絵を描いた後に、発展させたもの。そして、裏には木が逆さになって描かれています。会場では裏表が見えるように展示されていました。裏の木と表の絵とは関係があるのかないのかわかりません。「花ひらいて」という題ですが、あまり花のイメージは湧いてこないような気がします。でも、周囲が暗くて、真ん中辺がすっきりと明るくなっていて、色彩がとてもきれいです。後で描かれた大きいほうの絵は今回初来日だそうですが、小さいほうの最初の作品がこの美術館にあったものだというのには驚きました。
「獣たちが出会う」(1938年111)
会場でこの絵を見た記憶はありませんが、展示されていたのでしょう。いろいろな動物がいて楽しい感じです。黄色とオレンジっぽい色合いが暖かい感じで好きです。
「山への衝動」(1939年613)
この絵は、パウルクレーのアトリエの写真で、ちょうどクレーがこの絵を描いている瞬間のものが展示されていました。左上の四角っぽいところの黒い線(たぶん)を筆で塗っている写真でした。その実物がすぐ横に展示されているというのは、ちょっと感動でした。ああ、この部分を塗っていたのかと思いました。クレーは左効きでした。
絵はトロッコのようなものに乗って山の上に向かって進んでいくところ。矢印が面白いです。(クレーの絵には他にも矢印が描かれているものがありますね。)ここでは人が何かをしようという意志が感じられます。色合いや塗った肌理がきれいです。落ち着いた暖かい色調の安定感とポジティブな意志を感じる作品で好きです。これは平成22年度に国立近代美術館が購入したもののようですので、この美術館の所蔵品ですね。
「庭園建築のプラン」(1920年214)
これも、あまり記憶はないのですが、実に色彩がきれいです。製作年は上の3枚よりもかなり古いですね。
「ホフマン風メルヘンの情景」(1921年123)
上の絵の翌年に描かれたもの。これも会場では記憶がありませんでしたが、ポストカードの色合いが気に入って買ってきました。黄色とオレンジを基調にしているところは「獣たちが出会う」と似ているかもしれません。
こうやってみると、クレーの絵、いいなあと思います。
やっぱり、製作の背景なんか知らずに絵だけ見た方がいいのかもしれない。
人も多かったので、ゆっくり見ることができないで通り過ぎたものも多かったかもしれません。(とはいっても、時間が早かったのでそんなにものすごく混みあっていたわけではありませんが、ポストカードを買うのは売り場が混んでいてちょっと苦労しました。)
そういえば、以前世田谷美術館のヴィンタートゥール展で「水脈占い師のいる風景」(1929年)というのを見て印象的だと思ったことがあったのを思い出しました。あれ、クレーの絵だったのですね。あのとき、あの絵のポストカードは買いませんでした。あの絵はかなり印象的ではあったけど、水脈占い師が怪しげで、好きなわけではなかったからです。でも、すごくインパクトが強かったな~。周囲がすごく細かく描かれていた。あのときは「ごちゃごちゃに」(1932年)というのも展示されていたようですが、記憶がありません。
パウル・クレーの絵、これからもいろいろ見て行きたいと思います。
「花開いて」(1934年199)←番号はその年の製作番号です。
油性カンバス ヴィンタートゥーア美術館蔵(ヴィンタートゥールのことかな?)
この作品は今回の目玉となっています。
色合いがきれいですね。四角が並んでいるので毛糸の織物かフエルトみたいな感じ。この作品は、国立近代美術館に所蔵の「花ひらく木」(1925年119)という作品を90度左に回転させて大きさを倍にしたものだそうです。最初の絵を描いた後に、発展させたもの。そして、裏には木が逆さになって描かれています。会場では裏表が見えるように展示されていました。裏の木と表の絵とは関係があるのかないのかわかりません。「花ひらいて」という題ですが、あまり花のイメージは湧いてこないような気がします。でも、周囲が暗くて、真ん中辺がすっきりと明るくなっていて、色彩がとてもきれいです。後で描かれた大きいほうの絵は今回初来日だそうですが、小さいほうの最初の作品がこの美術館にあったものだというのには驚きました。
「獣たちが出会う」(1938年111)
会場でこの絵を見た記憶はありませんが、展示されていたのでしょう。いろいろな動物がいて楽しい感じです。黄色とオレンジっぽい色合いが暖かい感じで好きです。
「山への衝動」(1939年613)
この絵は、パウルクレーのアトリエの写真で、ちょうどクレーがこの絵を描いている瞬間のものが展示されていました。左上の四角っぽいところの黒い線(たぶん)を筆で塗っている写真でした。その実物がすぐ横に展示されているというのは、ちょっと感動でした。ああ、この部分を塗っていたのかと思いました。クレーは左効きでした。
絵はトロッコのようなものに乗って山の上に向かって進んでいくところ。矢印が面白いです。(クレーの絵には他にも矢印が描かれているものがありますね。)ここでは人が何かをしようという意志が感じられます。色合いや塗った肌理がきれいです。落ち着いた暖かい色調の安定感とポジティブな意志を感じる作品で好きです。これは平成22年度に国立近代美術館が購入したもののようですので、この美術館の所蔵品ですね。
「庭園建築のプラン」(1920年214)
これも、あまり記憶はないのですが、実に色彩がきれいです。製作年は上の3枚よりもかなり古いですね。
「ホフマン風メルヘンの情景」(1921年123)
上の絵の翌年に描かれたもの。これも会場では記憶がありませんでしたが、ポストカードの色合いが気に入って買ってきました。黄色とオレンジを基調にしているところは「獣たちが出会う」と似ているかもしれません。
こうやってみると、クレーの絵、いいなあと思います。
やっぱり、製作の背景なんか知らずに絵だけ見た方がいいのかもしれない。
人も多かったので、ゆっくり見ることができないで通り過ぎたものも多かったかもしれません。(とはいっても、時間が早かったのでそんなにものすごく混みあっていたわけではありませんが、ポストカードを買うのは売り場が混んでいてちょっと苦労しました。)
そういえば、以前世田谷美術館のヴィンタートゥール展で「水脈占い師のいる風景」(1929年)というのを見て印象的だと思ったことがあったのを思い出しました。あれ、クレーの絵だったのですね。あのとき、あの絵のポストカードは買いませんでした。あの絵はかなり印象的ではあったけど、水脈占い師が怪しげで、好きなわけではなかったからです。でも、すごくインパクトが強かったな~。周囲がすごく細かく描かれていた。あのときは「ごちゃごちゃに」(1932年)というのも展示されていたようですが、記憶がありません。
パウル・クレーの絵、これからもいろいろ見て行きたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます