銀座2丁目にあるアンリ・シャルパンティエの路面店
ここのクレープ・シュゼットが食べたかった
そもそもクレープというのがシャレている
(ここから回想)
子供の頃、ダイエーの中にクレープのお店があって
いいーな美味しいんだろうなーってヨダレ垂らしてたのですよ
クレープ食べるお金なんてないから食べられなく
じーっと見ている他なかった
やっとの事で食べたのが高校2年になってから
炊事遠足の買い出しにダイエーに行って
いろいろ買い物をした後
昔から食べたかったお店のクレープを食べました
買い出しの予算をチョロまかした訳じゃないぞ
あーうまいと感慨に耽る
この時食べたバナナとチョコレートの入ったクレープは
忘れる事はないでしょう
それからクレープは特別なものと認識され
滅多に食べられないものだと勝手に思い込み
原宿を歩いていても
数多あるクレープ屋さんを華麗にスルーし
どういうことか
食べたら負けだと決め込んだ
自分でも意味が分からない
富良野のホテルに宿泊した際
夕食のバイキングでクレープ・シュゼットがあった
これはなんだと目が点になる
クレープというのは
バナナとチョコレート、生クリームを
クレープ生地でクルクルーと巻いたものじゃないのけ?と驚く
食べてみるとオレンジの味がクレープ生地に染みて美味しい
知っているクレープとは違うけれど
これはこれで旨いものだ
バイキングをいいことに
何皿も食べたのは内緒だ
だがしかし
もっと美味しいクレープ・シュゼットがあるはずだと
調べてみると
フランスからクレープ・シュゼットを最初に持ち込んだお店があるらしい
それがアンリ・シャルパンティエで
どうやら銀座にお店があるとのこと
前回の旅行の際に行ってみた
敷居の高そうな門構え
銀座という土地ゆえか
はてまたアンリ・シャルパンティエのブランディングなのか
入るのに勇気がいりますよ、ええ
どれくらいの勇気かというと
ホワイトデーのお返しを持って行く小学生男子くらいだ
アンリ・シャルパンティエのクレープ・シュゼットは
目の前で調理してくれます
フライパンの上にクレープ広げて
洋酒をかけてオレンジの皮を伸ばして火を点す
まるでマジックのようだ
横から引田天功さんが
「スター・ファイヤー!」と言いながら出てきたとしても
なんら驚きません
それくらいマジック的要素があります
店員さんが調理中
「アンリ・シャルパンティエについて」
「クレープ・シュゼットについて」を
説明してくれます
その後、クレープ登場
ハムハムして食べる
うめぇ
富良野で食べたのも美味しかったけれど
日本に最初にクレープ・シュゼットを持ち込んだ
アンリ・シャルパンティエのそれは
オレンジの味も洋酒の効き具合も素晴らしい
バナナとチョコレートのクレープを食べたかった少年は
36歳にして大人の味に目が覚めそうだ
どちらが本物かはさておき
向かっている方向性が違うから比較ができない
銀座のこのお店
タバコが吸えるというのはありがたい
(喫煙席あり)
おちつかないのだ
店内がお洒落すぎる
お客さんがハイソだ
そういやハイソって言葉、もはや死語なのか
おハイソ
アイスコーヒーも注文して飲んだから
ちょいとばかり小水を催す
トイレはどちらですか?と店員さんに聞き
向かった先が
どこにトイレあるんだよ
数分迷ったぞ
まさか本棚を押すとは思わなんだ
「Push」という文字があります
ここを押すと本棚が開いてトイレに繋がっている
お洒落すぎる