看板がないのでございます。
ですので一見すると、何の建物なのか分からないのであります。
外見はコンクリート打ちっぱなしの上から、塗装がしてます。
この目線から建物を見ると、
小ささに不安を覚えます。
え?ここが喫茶店なの!?
そうでございます。
ここは『ogana』という喫茶店なのです。
札幌中央区円山西町8丁目4-26という場所。
円山動物園の裏あたりの藻岩山の山麓でございます。
円山という場所は、札幌では高級住宅街です。
北海道という地域性を考えた上でも、
とんでもなくスゲー高級住宅が円山にはあるのです。
北海道には寒い北風がピューピュー吹いている、はずなのに。
住宅メーカーの家じゃなく、
明らかにオシャレな建築家(たぶん肩書きを建築士としていないと思われます)や、
デザイナーさんが、ええいと設計したような、
山麓に、すんばらしい豪邸が荘厳に並ぶのです。
延べ床面積250~300㎡以上は確実です。
関西で言うところの、芦屋の六麓荘みたいな感じです。
大学時代、六麓荘にお友達がいたのですが、
車の中でひっくり返りそうになったのは言うまでもありません。
そういった地域、一般的な『札幌』からみても特殊だとは思うんですが、
そこに、『ogana』があるのです。
入り口から中へ入っていくと、
いきなり階段が現れます。
ここでひるんではいけません。
円山という地域に自分が負けてしまわないように、
悠然と階段を下りてください。
階段を下りて左手に扉がございますが、
ここを開けます。
扉には何にも書かれていないので、
喫茶店だと分からない人は、ここは住宅じゃないか!?
と引き返すかもしれませんが、
とにかく扉を開けるのです。
自分に自信を持って、円山に飲み込まれないようにね。
地下なのですが、
崖に建っているので、大きなガラス窓があります。
内装はコンクリートの打ちっぱなし。
一見すると、無機質な印象を受けます。
当然ながら非現実な空間という第一印象を感じたのですが、
ガラス窓からの景色が山々であったり、住宅であったり。
日常と非日常との混在、などと勝手に思い込んでしまいました。
パフェを注文します。
パフェです。
男であろうと、なんであろうと。
パフェを食べたいときは確実にあるのです。
地下の入り口に、ケーキのショーケースがあるのですが、
どう考えても、どれも美味しそうなのです。
迷います。でもパフェなの。
パフェの写真や内装の写真がないことを先に断っておきます。
ごめんなさい<m(__)m>
店内撮影禁止だったの。
さてパフェです。
ブラウニーが上に乗せられていて、
その下に、まずチョコアイスが乗っています。
濃厚です、オイシイ。
ソフトクリームの層もございます。
乳くさくなくて、とっても美味。
もっと下を探索します。
どれどれ
チョコクリームをなめてみるでごわす。
スンバラシイ。
一番下にはケーキ生地がしかれています。
この際、上から下までごっそりとスプーンですくってみるのです。
お口を大きく開けて、
気合を入れます。
パク
とっても上質なケーキを食べているような感じです。
こうなったらスプーンが止まらないのです。
一気に食べます。
パクパクパクパクッ
気がついたら、パフェのグラスが空なのでした。
余韻に浸りつつ、
コーヒーを飲み、景色を眺めて。
ちょっと贅沢でステキな昼下がりを堪能したのでありました。