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昨日、映画観てきました。
シューマンとその妻クララ、そしてシューマンの弟子ブラームスの三角関係をブラームス家の末裔が監督となり、どう描いているのかも気になるところでした。
印象的なシーンが二つ。
冒頭とラストシーンではオーケストラをバックにシューマンのピアノ協奏曲を弾くクララ。
冒頭ではシューマンが見守っていたのに対し、シューマンの死後であるラストシーンではブラームスが満足げな顔で見つめていた…
もう一つはクララが若いときに作曲した曲をシューマンとブラームスが仲良く連弾している、その後ろ姿とそれを聴くクララ。
この互いに敬愛し合う三人の関係(ましてやクララの年齢はブラームスの倍!)は一般的にはなかなか理解されがたいと思うが、映画を観ると意外に自然で、これもありかなと思えたほど。
ブラームスがクララに「あなたが死んだら自分も後を追う」と誓った通り、晩年クララの死後数ヶ月後に逝ったそう。
随分前、フルートの師からシューマンの「三つのロマンス」を勧められて取り組んだ。ロマンスなのに、晴れ晴れとしない曲想に達成感もイマイチでレッスンが終わった後は、しまい込んでいた譜面。帰宅後に引っ張り出して吹いてみた。頭痛持ちと繊細過ぎる精神はアヘン中毒にはまり、そして自殺未遂、更正病院へと…。そんなシューマンの曲だもの、たとえ「ロマンス」だって私などには到達しえない深い憂いと哀しみがあるのだろうと思えた。
シューマンのピアノコンチェルトは十数年前、ウチのオケでも取り組んだ懐かしい曲。
オケ側も難しくて、ヴァイオリンパートの故K先生に「どうしても弾けない」と言わせたほどで、ついには「トゥッティで会い(合い)ましょう」が合い言葉に(フフ)。
私はと言えば、本番前日に連絡が来てリハーサルから急きょ1stを吹かなければならなくなり、終始超緊張で味わうどころではなかった。
映画から流れ出るその曲はこんなにもと思うほど、せつなかった。