森光正吉

1958年

今夏の全国高校野球大会で対松阪商戦にノーヒット・ノーラン・ゲームを樹立、準決勝で惜しくも柳井高に敗れた高知商の森光正吉投手（17）は一時巨人入りのうわさがあったが、このほど阪神入りが確定。正式契約は十一月甲子園球場の日米野球で来阪する際に行うことになった。同投手は下手投げ、内角に浮きながら食い込む鋭いシュートが武器。身長1㍍71、体重69㌔。

1958年 中日戦力外選手

1958年

中日ドラゴンズの整理選手のうち七選手の就職先が二十七日つぎの通り決まった。（○印は内定）

阿久津義雄投手、川口汎夫内野手（八州光学）
富田虎人外野手（愛知マツダ）
吉田英司外野手（○高崎鉄道）
藤本正一投手、戸田忠男外野手（○山口陶器）
坂本木雄内野手（自家営業）

武内和男

1959年

昨年一年いたきりで近鉄を退団した武内和男投手が、このほどノン・プロ丸善石油へ入社した。武内は近鉄退団後、郷里松山へ帰り家事を手伝っていた。今春、近鉄が今治でキャンプを張ったとき旧友を激励に球場へ姿をみせていたが、このほど自分もまた野球がやれるようになって大喜び。近鉄で勝運に恵まれなかったが投球内容はかなりよく、中盤までは近鉄投手陣の中で最も防御率がよかった。プロでは成功しなかった武内だが、心機一転、ノン・プロでの活躍が期待される。