プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

青木征雄・齋藤正弘

2018-02-22 22:51:03 | 日記
1960年

来年高校を卒業する野球選手のうち、本県からふたりがプロ野球にはいることになった。宮商の青木征雄投手が南海。青木投手は八月末から門鉄に決まっていたが、南海の石川スカウトが「門鉄への話は南海で決めるからテストを受けてみないか」という切り出しで九月下旬に宮崎市で行われたテストを受けてパス、門鉄の取り消しも円満に話がついている。右投げ、身長1㍍75、体重68㌔。

青木投手の話 テストがあったのでうけてみた。ノンプロの話も決まっていたが、どうせ野球をやるからにはプロで力をためしてみたいと思っていた。ことしのスカウト合戦でだれ選手がいくらだそうなという話は聞くが、ぼくらには想像もできない金額だし、もちろん安い。しかし別に気にならない。かせげる投手になれたら・・・と決心している。

もうひとりは西鉄にはいる日向学院の齋藤正弘投手。左腕で1㍍75体重73㌔という恵まれた体力からノンプロでは大毎、鹿鉄、日鉱佐賀関からかなり積極的な勧誘があり、プロでも一時、東映が「どうだろうか」と見ていた時期もあったが、西鉄にいる先輩桑原投手の線から九月はじめにほぼ西鉄入りが内定、今月はじめに契約をすませた。

齋藤投手の話 バッティングを生かしたいと思っていたが、九月末に福岡にいった時にはピッチングばかりさせられた。どうせ野球をやるならサラリーもプロの方が高いし、やってみたいと思っていた。西鉄は九州の球団だし、がんばりたい。
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浜田義治

2018-02-22 21:08:29 | 日記
1957年

掘出しものは浜田だろう。高校時代は中堅手で四番を打ち、巨人へ入った鎌田の第二投手をしていた。国鉄にもはじめは外野手として入ったが、入団してから「投手もやれる」といったら、投手に登録されたという。五尺八寸二分、十九貫八百というしっかりした身体で、肩はよいし、足も速く身体も非常に柔らかだ。シュートを武器にしているが、外野をやっていたせいか投げる瞬間ヒジが後に残るので何かしらギコチないフォームだ。キャンプでこれを直すのだといっている。打撃もよくアウト・コースが得意。
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板東里視・大久保計雄

2018-02-22 20:43:15 | 日記
1959年

今年の県高校球界で活躍、将来の大選手として期待されている鳴門高の板東里視投手(17)と阿波高の大久保計雄捕手(17)の両選手はそろってプロ野球近鉄バファロー入りが内定したもようである。板東投手は身長1㍍78、体重76㌔の大型投手で、右投右打の本格派。アウドロをキメ球として春の県下大会の対東工業でノーヒットノーラン試合を記録、夏の大会では三試合を通じ失点1という好投で優勝の原動力となり、南四国予選準決勝では高知商山崎投手と投げ合い、延長十回の末4-1で敗れはしたものの、上背のある身体から投げおろす豪快なピッチングはやや制球に欠けるとはいえ、大いに将来が嘱望されている。近鉄、南海、大洋、中日、阪神、国鉄などから勧誘があったが、県出身の近鉄林代理監督や加藤スカウト(前監督)の熱心な誘いで内定したもの。一方大久保捕手は身長1㍍76、体重67㌔、右投右打。高校一年生の時から阿波高チームの正捕手として強肩をもって鳴り、打棒は四番打者としてシャープな当りと大物うちとしての定評があった。近鉄、南海、大洋、西鉄あたりのスカウトが当りをつけていたが、これまた林代理監督の説得で近鉄入りが内定したもの。

鳴門高網野野球部長の話 「八月中ごろ、近鉄加藤スカウトが訪れて、板野郡大麻町の秋原の板東投手の家で父親米市さんと私をまじえて話合ったが、加藤スカウトの勧誘に誠意が見えたので、その場で近鉄入りを内諾した。正式決定は卒業してからのことです」

大久保計雄捕手の話 「プロ野球から具体的に話があったのは近鉄だけで、同じ入団するならレギュラーとして出場出来るチームに入りたいと思っています。まだ正式の契約をしていないのでなんともいえません」
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大野守

2018-02-22 20:13:52 | 日記
1959年

プロ野球パ・リーグ近鉄バファローの林義一代理監督(徳商ー明大ー全徳島ー大映ー阪急)はこのほど今シーズンの全試合を終ったので墓参のため帰県したが、十七日夜宿舎の徳島駅前阿波観光ホテルで大野選手(徳商ー日鉱日立)の入団が決まったと次のように語った。「来シーズンの補強重点を二軍の再編成においているわけだが、大野君は昨年夏の甲子園で長身の一塁手として活躍、いまのうちの二軍選手より素質がよいのできてもらった。二年ぐらい二軍でみっちり練習すれば体に恵まれているから期待できると思う。さきに板東(鳴門高)大久保(阿波高)両君の入団も内定している。郷土出身選手が一日も早く第一線で活躍できるよう力づけてやるつもりだ。シーズン途中で代理監督を命ぜられたが徳島のみなさんの声援にはげまされて、シーズンを切り抜けることができ、深く感謝しています」

今春徳商から日鉱日立(茨城)へ入り社会人野球で活躍していた大野守一塁手(18)=見能林中学出身=は、さきにプロ野球パ・リーグの近鉄バファローへ入団が決定したが、このほど日鉱日立を退社して十一月一日から藤井寺球場で行われる同球団の練習に参加するため帰県、二十七日朝本社を訪れてプロ入りのいきさつや抱負をつぎのように語った。同選手は昨年夏の甲子園大会で板東投手(現中日)広野左翼手(現阪急)らとともに準優勝の原動力となった長身の一塁手で、今後打撃人としての成長が期待されている。身長1㍍83、体重75㌔、右投右打。

大野選手の話 「あと一、二年は社会人野球でやるつもりでしたが、林さん(近鉄代理監督)から熱心に勧められたので、同じやるなら若いうちにと思って決心しました。砂押さん(日鉱日立監督)もしっかりやれと快く励ましてくれました。プロの投手は高校や社会人と全然違いますから自信はありませんが、一生懸命努力してバッティングを伸ばしたいと思います。林、平井さんをはじめ、徳島出身の人が多いので心強いです」
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山田忠男

2018-02-22 19:51:17 | 日記
1960年

日南高校野球部捕手の山田忠男選手(18)=日南市油津=のプロ野球の大洋入りが決まった。捕手としてとくに肩の強いことが認められたもので同校出身者のプロ入りは田中、窪(いずれも南海)についで三人目。身長1㍍72、体重65㌔胸囲91㌢。

山田選手の話 プロにはいる以上、白紙に返って一生懸命がんばるつもりです。入団してもやはり捕手として勉強したい。練習をさぼらず、先輩にぐちをいわないことが私の信条です。そして母校の栄誉をきずつけないよう努力します。
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