1960年
来年高校を卒業する野球選手のうち、本県からふたりがプロ野球にはいることになった。宮商の青木征雄投手が南海。青木投手は八月末から門鉄に決まっていたが、南海の石川スカウトが「門鉄への話は南海で決めるからテストを受けてみないか」という切り出しで九月下旬に宮崎市で行われたテストを受けてパス、門鉄の取り消しも円満に話がついている。右投げ、身長1㍍75、体重68㌔。
青木投手の話 テストがあったのでうけてみた。ノンプロの話も決まっていたが、どうせ野球をやるからにはプロで力をためしてみたいと思っていた。ことしのスカウト合戦でだれ選手がいくらだそうなという話は聞くが、ぼくらには想像もできない金額だし、もちろん安い。しかし別に気にならない。かせげる投手になれたら・・・と決心している。
もうひとりは西鉄にはいる日向学院の齋藤正弘投手。左腕で1㍍75体重73㌔という恵まれた体力からノンプロでは大毎、鹿鉄、日鉱佐賀関からかなり積極的な勧誘があり、プロでも一時、東映が「どうだろうか」と見ていた時期もあったが、西鉄にいる先輩桑原投手の線から九月はじめにほぼ西鉄入りが内定、今月はじめに契約をすませた。
齋藤投手の話 バッティングを生かしたいと思っていたが、九月末に福岡にいった時にはピッチングばかりさせられた。どうせ野球をやるならサラリーもプロの方が高いし、やってみたいと思っていた。西鉄は九州の球団だし、がんばりたい。
来年高校を卒業する野球選手のうち、本県からふたりがプロ野球にはいることになった。宮商の青木征雄投手が南海。青木投手は八月末から門鉄に決まっていたが、南海の石川スカウトが「門鉄への話は南海で決めるからテストを受けてみないか」という切り出しで九月下旬に宮崎市で行われたテストを受けてパス、門鉄の取り消しも円満に話がついている。右投げ、身長1㍍75、体重68㌔。
青木投手の話 テストがあったのでうけてみた。ノンプロの話も決まっていたが、どうせ野球をやるからにはプロで力をためしてみたいと思っていた。ことしのスカウト合戦でだれ選手がいくらだそうなという話は聞くが、ぼくらには想像もできない金額だし、もちろん安い。しかし別に気にならない。かせげる投手になれたら・・・と決心している。
もうひとりは西鉄にはいる日向学院の齋藤正弘投手。左腕で1㍍75体重73㌔という恵まれた体力からノンプロでは大毎、鹿鉄、日鉱佐賀関からかなり積極的な勧誘があり、プロでも一時、東映が「どうだろうか」と見ていた時期もあったが、西鉄にいる先輩桑原投手の線から九月はじめにほぼ西鉄入りが内定、今月はじめに契約をすませた。
齋藤投手の話 バッティングを生かしたいと思っていたが、九月末に福岡にいった時にはピッチングばかりさせられた。どうせ野球をやるならサラリーもプロの方が高いし、やってみたいと思っていた。西鉄は九州の球団だし、がんばりたい。