1962年
峰高応援団は音楽部のブラスバンドを先頭に二台の貸し切りバスで試合開始三十分前に入場、一塁側スタンドに陣取った。川口俊二副校長(52)は、ナインとともにベンチにどっかとすわり、汗でくもるメガネをぬぐいながら一投一打に声をからし声援を送れば、スタンドでは、一昨年、同球場で遊撃を守り活躍した安井亨君(20)=立命大二回生=それに昨年捕手で出場した宇野嘉志郎君(19)=立命大一回生=ら市内在住の先輩約二十人が「必勝・峰高」と書いた白いウチワと校章入りの赤い小旗を打ち振り汗ダクの応援で、ナインをはげました。この日、投手として出場している金田義倫君(17)のおとうさん匡祐さん(55)は「セガレのプレーが楽しみで、この日が待ちどおしかった」と、弟の琮仁君(12)=峰山町、丹波校六年、光倫君(9つ)=同校四年=の二人をつれて姿を見せセガレがんばれ、兄ちゃんしっかりと親子そろっての力強い声援を送り真剣な表情だった。七回裏を迎えた午後二時半ごろから雨に見舞われたが、それでもスタンドでは声援のウズ。ナインたちは、この声援に答え、雨をつき、ユニホームを土で黒くそめ、戦い抜き、見事木津高校を軍門にくだし第一戦を飾った。拍手と歓声に迎えられたナイン一同「二十四日の対花園戦も頂いた」と、早くも闘志をみなぎらせていた。
峰高応援団は音楽部のブラスバンドを先頭に二台の貸し切りバスで試合開始三十分前に入場、一塁側スタンドに陣取った。川口俊二副校長(52)は、ナインとともにベンチにどっかとすわり、汗でくもるメガネをぬぐいながら一投一打に声をからし声援を送れば、スタンドでは、一昨年、同球場で遊撃を守り活躍した安井亨君(20)=立命大二回生=それに昨年捕手で出場した宇野嘉志郎君(19)=立命大一回生=ら市内在住の先輩約二十人が「必勝・峰高」と書いた白いウチワと校章入りの赤い小旗を打ち振り汗ダクの応援で、ナインをはげました。この日、投手として出場している金田義倫君(17)のおとうさん匡祐さん(55)は「セガレのプレーが楽しみで、この日が待ちどおしかった」と、弟の琮仁君(12)=峰山町、丹波校六年、光倫君(9つ)=同校四年=の二人をつれて姿を見せセガレがんばれ、兄ちゃんしっかりと親子そろっての力強い声援を送り真剣な表情だった。七回裏を迎えた午後二時半ごろから雨に見舞われたが、それでもスタンドでは声援のウズ。ナインたちは、この声援に答え、雨をつき、ユニホームを土で黒くそめ、戦い抜き、見事木津高校を軍門にくだし第一戦を飾った。拍手と歓声に迎えられたナイン一同「二十四日の対花園戦も頂いた」と、早くも闘志をみなぎらせていた。