プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

ブレット

2020-09-01 23:23:09 | 日記

1977年

このほどフィアンセのスー・ホールストロームさんと連れだって来日した鯨の救世主ロバート・レイノルズ投手が26日川崎球場でナインと合流、初練習を行った。上半身の発達した白鯨を思わせる183センチ、93キロ、一見プロレスラーのような巨体にアフロヘアがよく似合う憎いヤツといった感じ。レイノルズは目下、フィアンセのホールストロームさんと同せい中。今年のシーズンオフには、アメリカに帰って結婚するのだそうだ。「彼女はうまく適応したみたいだけど、オレはまだ朝の5時に目が覚めたりするんだ。できることなら彼女と変わりたいよ」時差ボケがまだ完全に解消されないらしく、眠い目をこすりながら午後2時前、シピンの車に同乗して球場入りしたレイノルズ。さっそく別当監督とご対面だ。「首を長くして待っていたよ」と監督が手を差し出すと、グラブのような大きな手で「よろしく。頑張ります」とガッチリ握手。待ちこがれていた恋人だけに、監督の表情は崩れっ放しだ。「全試合投げてもらうぞ。ハードワークだ」とハッパをかけられると、口を真一文字に結んで愛きょうのある顔を作り、大きくうなずいてみせた。ユニホームに着替えるとシピンとともにグラウンド入り。すでに練習を始めていたナインが右翼に集合し、牛込マネジャーがレイノルズを紹介する。「今度入団したロバート・アレン・レイノルズ投手です。呼び名はボブ、あるいはタマの速いことからブリット(弾丸)と呼んでください」無言のまま笑顔を作り大きくうなずいてあいさつするレイノルズを、全員が拍手で迎えた。晴れて鯨の一員となったわけだ。さあ、初練習だ。いよいよそのベールを脱ぐ。軽いキャッチボールを6球。ノーワインドアップでテークバックをほとんどしないスナップスローに近い、なんとなく心細くなるような投球フォームだが「アメリカでもコーチからテークバックを大きくしろといわれていたが、自分としては長い間このフォームでやってきたし、変えるつもりはない」とレイノルズ。別当監督も「腕力で投げるタイプ。上半身さえしっかりしていれば問題はない。タマはよく伸びているし、速くて重い球質だ」とニンマリ。レイノルズのデビューは5月3日の巨人戦が予定されているが、ライト、王の話になると顔を真っ赤にしてまくし立てた。「オレのブリットはアーロンでさえ打てなかったんだ。だから王にも打たせないよ。ライトにももちろん、負けないサ。負け犬はオレは大きらいだ」体もデカイが、いうこともデカイ。こりゃ、やっぱり、大物ダア!果たしてー。なお、球団では呼び名をブリットにすることを決めた。

「ブレットです。よろしくネ」投の助っ人、ロバート・アレン・レイノルズ投手の登録名が相性のブレットに決った。愛称を登録名にしたのは南海のブレイザー(燃える男)に次いで2人目で、本人はブレットに大喜び。ブレットの意味は弾丸。速球が弾丸のように速いところからつけられた愛称だが、投球間隔の短さもまさにブレット。別当監督は「ブレットで巨人をギューッといわせてみせるぜ」と、大変な意気込みぶり。もちろん、ブレットの意気込みようも別当監督以上で「3イニングぐらいなら毎試合登板してもOKヨ」さてされ、ブレットがブレット投法のブレットで巨人を打ち殺すことができるか。

ブレットが来日して約1カ月になるが、「おはようございます」「こんにちは」と日本語も大分達者になってきた。そこで、次に覚えた日本語がなんと「気狂い」実はこれ、ライト(巨人)の大暴れぶりを書いたスポーツ紙を牛込通訳に読んでもらい、その見出しを覚えたもの。「ライト、気狂い。奴はアメリカでは有名な気狂いだったんだが、相変わらずだな。オレ?オレは違うサ、時々気狂いになるけど…」といっていたブレットだが、ライトも真っ青の気狂いぶりを見せた。5月28日の広島戦で先発して2回でKOされると、ロッカールームに引き揚げるなり、バットをロッカーに叩きつけて2本折り、灰皿まで蹴飛ばす暴れぶり。これには球場職員のオバさんたちも「怖い、怖い…」 

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ブレット

2020-09-01 22:58:58 | 日記

1977年

弾丸投手で話題を集めたブレット(本名・ロバート・アレン・レイノルズ)投手(30)が6月7日で退団した。ゲームでは自慢の弾丸を見ることはできなかったが、契約して44日目の退団とあって、逃げ足の方は見事なブレット(弾丸)ぶりだった。「オレの速球はあのハンク・アーロンでさえ流し打ちしかできなかったんだ」と豪語していたブレット。別当監督も「タマの速い投手らしい。これで巨人をギューッといわせてやるぜ」と期待していた。ところが、5月11日の巨人戦で来日初先発したが、ご自慢?のブレットは見られず、スライダーとチェンジアップを多投する技巧派に変身?「あれじゃ、音は大きくても、タマの飛ばない明治の大砲」なんて悪評されたものだ。その後、なかなか出番が回ってこず、ブレットはいらいらしていた。というのは、フィアンセのスー・ホールストロームさんがホームシックにかかったからだ。「そうなのヨ。早くいいピッチングをして、喜ばせてやらないと‥。逃げられるかも知れない」というわけだ。そして、5月26日の対阪神戦で待ちに待ったチャンスが到来。「今度こそ!」と意気込んだものの、1回1/3で2点を失い連続KO。さらに5月28日の広島戦(広島球場)で間柴をリリーフして2イニングで3点を失い、さすがの強気男も、これで自信ソウ失。「もうダメだよ。フィアンセもアメリカに帰ろうというし、オレも早く帰りたいんだ。そうしないとフィアンセに逃げられちゃうもん」と、退団をほのめかせていた。自信をなくしたのはブレットだけではない。首脳陣も今のままでは登板させる自信がないというわけで、その後、投げ込みを指示した。スピードがないのは練習不足によるもの。これでスピードアップを図ろうというのが首脳陣の狙いだったわけだ。懸命に投げ込みをやったブレットだが、6月1日、右ヒジを痛めて「これ以上、大洋にいても何の働きもできない。申し訳ないけど、契約を解消して欲しい」と正式に球団に申し入れた。もっともこのヒジ痛、フィアンセの「日本でダメなら早くアメリカに帰ろうよ」という言葉と、「オレは肥るタイプだから、3日に1度は登板したい」といっていたが、思うように登板できなかったことが原因にも思える。「ヒジが完治すれば十分戦力になる。ファームで調整しろ」という首脳陣の声にも、元大リーガーのプライドが許すわけではない。球団も6月5日、「退団OK」を本人に通告。翌日、横田球団社長が、確認のため、麻布のブレットのマンションを訪れた時には、すでに引き払っており、もぬけのカラ。あまりのブレット投球ならぬブレット脱走ぶりに、横田社長も感心することしきりだったとか。 

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カラーラ

2020-09-01 15:21:34 | 日記

1998年

紅組の先発として登板したカラーラは2イニング、打者9人、被安打3の自責点なしだった。「カーブが高めに浮いた。投球内容には満足していない」と話したが、ストレートが打者の近くで沈むくせ球、チェンジアップも効果的と首脳陣へのアピールは十分。

二年目の井口が今季に期待を抱かせる活躍を見せた。二回の本塁打だ。「調子が悪いときは空振りしていた」という西武先発カラーラの、低めのフォークボールにタメをつくって反応する。体勢を崩さずにバットを振り抜き、左中間スタンドへオープン戦2号ソロを打ち込んだ。 

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河井昭司

2020-09-01 11:26:05 | 日記

1970年


まじめな性格で練習熱心。欲をいえばムキ出しのファイトがほしい。バッティングがいいだけに将来が楽しみだが、守備力の向上が第一線登用のカギ。

 

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岩崎良夫

2020-09-01 11:25:48 | 日記

1970年

内野はどこでもこなすし守備はうまい。しかしインサイドワークがいま一つ。ことしは背番号を「30」から「45」に変え、気分の一新をはかっている。 

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アキラ

2020-09-01 11:22:23 | 日記

1998年

昨年は体作りに専念。米国トレで「カーブとストレートで三振の取れる投手」をめざす。 

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デニス

2020-09-01 11:17:37 | 日記

1997年

ヒルマンが抜けた穴を埋めるべく獲得した期待のサウスポーである。メジャーでの実績こそないものの昨シーズンはパドレスで40人枠ロースターにも入り、その将来性は高く評価されている。26歳とまだ若いのも魅力だ。マイナーリーグにおける3年間の通算成績は34勝23敗。防御率2.95、奪三振560.パワーだけでなく、安定したコントロールも兼ね備えている。 

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