1979年
矢田万寿男投手(倉吉北高)が阪急から四位指名を受けた。十月下旬に、プロ入りを明らかにし、この日のドラフト会議を心待ちにしていた矢田投手だったが、阪急からの指名にホッとした表情を見せていた。「阪急四位指名」の知らせは午後三時ごろ、阪急の山口スカウトから徳山一美同高監督に届けられたが、矢田投手は「指名されればどこの球団にでも入る気持ちだった」だけに笑顔を浮かべ、早くも阪急の一員になったような表情。インタビューに、矢田投手と徳山監督はプロ入りの抱負、課題などを次のように語った。
ー指名を受けた現在の心境は。
矢田投手 うれしい。指名を受けるかどうか不安もありました。
ープロ入りはすでに表明しているが、阪急については。
矢田投手 パ・リーグでは強い、いいチームだと思います。(指名チームは)どこでもよかった。プロでやってみたい。
ープロでの自信は。
矢田投手 自信はありませんが、二、三年で一軍に上がれるようがんばりたい。山口投手(阪急)のようなスピードボールをもつ投手になりたい。
ー監督としての気持ちは。
徳山監督 プロの世界は厳しいと思うが、まず、一軍に上がれるよう本人の努力を期待している。
ー今後の課題は。
徳山監督 技術的なことはよくわかりませんが、指導者に恵まれ本人の努力次第では、まだまだ伸びると思う。性格的にもプロ向きなものをもっている。二十九日には球団側から学校、自宅にあいさつに来るということで、父親の良行さん(48)も「本人の意思を尊重したい」と話しているところから、阪急への入団はほぼ確実とみられる。
阪急球団の山口富士雄スカウトは七日、先のドラフト会議で四位に指名した矢田万寿男投手(倉吉北高三年)と両親へ指名のあいさつをし、双方とも入団の意思を確認した。山口スカウトは十一月二十九日に倉吉北高を訪れ、友松五郎校長へのあいさつを済ませ、今回が二回目。この日は午後四時半から倉吉市内の料理店で徳山一美同校監督らを交え、矢田投手、父親・良行さん(48)母親・淑子さん(46)と和やかに懇談。山口スカウトから指名のあいさつ、球団の説明が行われた。本格的な交渉は次回(十日ごろ)から行われる予定で、本人のプロ入りの意思が固いところから、年内にも入団契約が予想される。山口スカウトは「矢田君の体のバネ、柔らかさには高校生以上のものがある」と話している。
さきのドラフト会議で阪急球団から四位に指名されていた矢田万寿男投手(倉吉北高三年)の入団が九日決まった。この日午後六時半から三朝温泉・西藤館で同球団の山口富士雄スカウトと、矢田投手らの間で三回目の交渉が行なわれ、球団側の提示した条件(契約金千八百万円・年棒二百八十万円=いずれも推定)で最終的に合意に達し、同投手と球団の間で正式に入団契約書の調印が行われた。調印式には矢田投手の父親・良行さん(48)、母親・淑子さん(46)のほか、倉吉北高の友松五郎校長、田中佑和野球部長、徳山一美監督が立ち会った。ことし阪急が指名した選手の中では契約第一号。また倉吉北高出身のプロ野球選手としても第一号となった。球団では将来本格派の投手として、投手陣の軸になることを期待している。矢田投手は「スピードで押し、一日も早く一軍に上がりたい」と決意を語っていた。背番号は未定。なお矢田投手は学校の行事が終了したあとでトレーニングに参加する。
矢田投手の話 阪急の山口投手を目標にしたい。森君(高知商・阪急二位指名)には負けたくない。
矢田万寿男投手(倉吉北高)が阪急から四位指名を受けた。十月下旬に、プロ入りを明らかにし、この日のドラフト会議を心待ちにしていた矢田投手だったが、阪急からの指名にホッとした表情を見せていた。「阪急四位指名」の知らせは午後三時ごろ、阪急の山口スカウトから徳山一美同高監督に届けられたが、矢田投手は「指名されればどこの球団にでも入る気持ちだった」だけに笑顔を浮かべ、早くも阪急の一員になったような表情。インタビューに、矢田投手と徳山監督はプロ入りの抱負、課題などを次のように語った。
ー指名を受けた現在の心境は。
矢田投手 うれしい。指名を受けるかどうか不安もありました。
ープロ入りはすでに表明しているが、阪急については。
矢田投手 パ・リーグでは強い、いいチームだと思います。(指名チームは)どこでもよかった。プロでやってみたい。
ープロでの自信は。
矢田投手 自信はありませんが、二、三年で一軍に上がれるようがんばりたい。山口投手(阪急)のようなスピードボールをもつ投手になりたい。
ー監督としての気持ちは。
徳山監督 プロの世界は厳しいと思うが、まず、一軍に上がれるよう本人の努力を期待している。
ー今後の課題は。
徳山監督 技術的なことはよくわかりませんが、指導者に恵まれ本人の努力次第では、まだまだ伸びると思う。性格的にもプロ向きなものをもっている。二十九日には球団側から学校、自宅にあいさつに来るということで、父親の良行さん(48)も「本人の意思を尊重したい」と話しているところから、阪急への入団はほぼ確実とみられる。
阪急球団の山口富士雄スカウトは七日、先のドラフト会議で四位に指名した矢田万寿男投手(倉吉北高三年)と両親へ指名のあいさつをし、双方とも入団の意思を確認した。山口スカウトは十一月二十九日に倉吉北高を訪れ、友松五郎校長へのあいさつを済ませ、今回が二回目。この日は午後四時半から倉吉市内の料理店で徳山一美同校監督らを交え、矢田投手、父親・良行さん(48)母親・淑子さん(46)と和やかに懇談。山口スカウトから指名のあいさつ、球団の説明が行われた。本格的な交渉は次回(十日ごろ)から行われる予定で、本人のプロ入りの意思が固いところから、年内にも入団契約が予想される。山口スカウトは「矢田君の体のバネ、柔らかさには高校生以上のものがある」と話している。
さきのドラフト会議で阪急球団から四位に指名されていた矢田万寿男投手(倉吉北高三年)の入団が九日決まった。この日午後六時半から三朝温泉・西藤館で同球団の山口富士雄スカウトと、矢田投手らの間で三回目の交渉が行なわれ、球団側の提示した条件(契約金千八百万円・年棒二百八十万円=いずれも推定)で最終的に合意に達し、同投手と球団の間で正式に入団契約書の調印が行われた。調印式には矢田投手の父親・良行さん(48)、母親・淑子さん(46)のほか、倉吉北高の友松五郎校長、田中佑和野球部長、徳山一美監督が立ち会った。ことし阪急が指名した選手の中では契約第一号。また倉吉北高出身のプロ野球選手としても第一号となった。球団では将来本格派の投手として、投手陣の軸になることを期待している。矢田投手は「スピードで押し、一日も早く一軍に上がりたい」と決意を語っていた。背番号は未定。なお矢田投手は学校の行事が終了したあとでトレーニングに参加する。
矢田投手の話 阪急の山口投手を目標にしたい。森君(高知商・阪急二位指名)には負けたくない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます