プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

山下浩二

2011-12-28 23:12:49 | 日記
・1977年の資料
阪急の山下浩二投手が来シーズンから「下手投げ」で再デビューする。山下といえば、江川2世とまでいわれた本格派。その重い球質の速球は「江川に負けないものを持っている」と首脳陣に太鼓判を押されていた。しかし好事魔多し。3年前に肩を痛め、治りきらないまま昨年と今年の2年間を棒に振ってしまった。そうしてこの夏、肩が上がらないところからやむなく下手投げで練習。慣れないフォームで投げ続けていた。ところが、そうしているうちにすっかり板についてきたのである。一軍が巨人とV3をかけて、日本シリーズに死闘を繰り広げているときだった。練習の手伝いにやってきていた山下を見て、上田監督が足早に歩み寄ってきた。そして一言。「なかなかいい球を投げているじゃないか。しっかりがんばれよ」ニコッと白い歯をこぼした山下。「はい、がんばります」と力強くうなずき直したものだった。住友二軍コーチもすっかりその気だ。「上手投げよりかえっていいと思う。来年からは下手投げで、使っていくことになるでしょう。肩の故障は、ケガの功名かもしれない」と、いまでは上手投げ当時よりも楽しみな口ぶりである。

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乗替寿好

2011-12-28 23:11:25 | 日記
1974年
・首脳陣が「秘密兵器」として期待している左腕の乗替が、オープン戦・3月17日の日ハム戦で先発、3イニングを無走者にさばく完璧な投球を見せた。「制球力がよかった。球も生きていた」と長谷川ヘッドコーチも絶賛し対阪神戦用の先発要員に育てたい意向だ。この乗替、昨年暮れ、永射との交換トレードで太平洋から移籍したもの。将来性からすれば若い永射の方といった見方もあるが、即戦力の左腕が不足しているチーム事情から、森永監督が交換に踏み切ったといわれる。だから期待も大きいわけ。もっとも過去5年間、乗替は勝ち星ゼロ。昨年、2軍で防御率1位になった程度。気の弱さが伸び悩みの原因といわれるが、当の乗替は「太平洋では制球力についてやかましく注意されたので思うようにいかなかった」点を強調。そして「広島では思い切りやれとだけしかいわれないので伸び伸びやれる」と胸を張った。強打の日ハム打線を抑え込んだとあってハナ息はなかなか。ネット裏の各球団スコアラーの採点は「藤本に似たタイプだが球威がないね。カーブに特徴がある程度だから、公式戦じゃ期待するのは無理じゃないの」といった具合。どうにも前途はキビシイようである。

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松浦正

2011-12-28 00:08:12 | 日記
・フォーム・・・・オーバースローの本格派
球種・・ストレート、カーブ、シュート、フォーク
武器はストレートで伸びがあり重い球質は手がでない。カーブの制球に甘さがあり、コーナーへ散らすコントロールを身につけることも
課題である。

プロ初勝利・・・1976年、2年目の松浦投手がヤクルト22回戦で4人目の投手としてマウンドに上がり、わずか1イニングを投げた

だけで拾いものの1勝を挙げた。これは松浦にとってノドから手の出るほど欲しかったプロ初白星となった。

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宮城弘明

2011-12-27 21:21:24 | 日記
投球フォーム・・・左オーバースロー

球種・・・内角を突く速球、カーブ、シュート、スライダー「プロ2年目、1982年の資料によると150キロ台のストレートを投げていた?という・・・」

1982年・イースタンリーグ
・5月11日「巨人戦」で見せた素晴らしい投球はどこへやら・・・」と浮かぬ表情のヤクルト首脳陣。それもそのはず、宮城が一イニング9失点。4回までに12点を献上する「大乱投」ぶりだったからだ。21日の大洋戦、4回に北にホームランを浴び動揺してか、9四球の制球難と被安打12のメッタ打ち。一イニング9失点は連盟記録に迫るもの。「こんなに打たれては・・・」と宮城は汚名を残す内容にションボリだった。

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大木勝年

2011-12-27 21:20:25 | 日記
投球フォーム・・・アンダースローというよりはサイドスローに近い。プロ2年目の1972年に腕をやや上から出す投法に変え球威が増した。

球種・・・ストレート、カーブ、シュート、スライダー


1972年
・昨年、早大のエースから「ドラフト最下位」でヤクルトに入団して話題をまいた大木が、ようやく6月18日の巨人戦でプロ入り初勝利。「やっぱりプロ野球に入ってよかった」と感激し切っている。「ボクはずーっと前から、初白星は巨人からあげたいと夢にみていたんですよ。それが思いがけず現実になるなんて。こんなうれしいことってありますか?」大木がマウンドに上がったのは7回1死、1塁で打者は長嶋。昨年は広島戦で先発して1死も取れず降板した実績しかない大木は「あの時点では味方が2点リードされていたでしょう。だから、打たれてもともとと気楽に投げた」それが幸いしたのか、長嶋をはじめ巨人打線は、あと一歩というところで大木を打ち崩せない。そうしている間に8回、ロバーツのホームランなどでヤクルトが逆転。9回に連打を浴び石岡の救援を仰いだが、登板前は予想もしなかった勝ち投手になってしまったのだ。両ホホが真っ赤なところから「金太郎」と呼ばれている大木。そのホホをますます赤らめて、「いろいろ言われましたけど、これで辛抱のしがいがあったというものです。これからも一生懸命努力して、ぜひ2勝目を狙います」

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糸数勝彦

2011-12-26 23:30:38 | 日記
投球フォーム・・・ダイナミックなフォームの本格派

球種・・・ストレート、カーブ、シュート


・1975年の甲子園大会で石川高のエースとして、重い球質の速球を主体にけれん味のない投球で人気者になったのがこの糸数だった。テレビ観戦の中村オーナーが一目でホレ込み、自ら「沖縄の星」というキャッチフレーズを贈って獲得を命じた金の卵だった。プロ2年目、1977年・沖縄県那覇市・奥武山球場で行われた広島とのオープン戦に先発し4回を2安打に抑え故郷にニシキを飾った。

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松本正志

2011-12-26 22:01:04 | 日記
投球フォーム・・・左ノーワインドアップ投法「ルーキーだった1978年に中原二軍投手コーチから、オーバーハンドだと手の動きで球種が見破られるという指摘がありフォームを改造した。しかし、威圧感がなくなったという声も多かった」

球種・・左腕特有のクロスファイヤー気味の速球。大小2種類のカーブ、スライダー

1983年・オープン戦
「松本、完投一番乗り・甲子園の星・遅咲きの春」
3月16日・阪急ー大洋「西京極」試合時間・2時間34分
大洋010000000・1
阪急91001000・・11
勝ち・松本、負け・広瀬・・本塁打・吉沢2号、石嶺1号
松本投手・投球内容・9回・8安打・三振3・四死球1・自責1

・期待を裏切り続けて6年目を迎えた阪急の左腕・松本が思いもよらぬ好投で、12球団のトップを切って完投勝利をあげ、阪急ナインは「やったぜ、マツ」とわがことのように喜んだ。この日の松本には初回の大量点が大きくプラスした。持ち前の速球は、右打者の内角に力強く食い込み、大洋打者のバットを3本も折った。思い通りに決まらなかったカーブも肩の回転がスムーズになるにつれ決まり出し、7回以降はわずか1安打と全く安定していた。「四球病」に苦しんできたのがウソのようで、与えた四球もわずか「1」。この松本に「賞金」がかけられていた。3点以内の完投なら、監督が3万円、水谷が5万円の約束。さらに水谷は試合中、「9回に走者を出さなければ倍額」とし、松本は結局13万円を手にした。52年夏の甲子園優勝投手。球威は抜群だが、昨年まで1勝1敗と伸び悩んだのは精神面に問題があったためで、昨年の今ごろは「心のクリニック」へ通ったりもした。この日の好投も接戦になっていたらどうだったか。だから、額面どおりには受け取れない。しかし、「プロの世界で生き残れるかどうかなので必死だった。7回からは思い通りの投球ができた」という。松本の心に自信の灯りがともったのは間違いない。左腕不足を嘆く上田監督も「これで一軍入りへ足掛かりを作った」と喜んだ。18日からの遠征メンバーから外す予定だったが、19日、福山「対広島」へ呼び、もう1度テストすることにした。遅咲きの花を咲かせるかどうか、その時が正念場だ。

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広木政人

2011-12-26 20:06:19 | 日記
投球フォーム・・・本格派の速球投手

球種・・・180センチの長身から投げ下ろすスピードボールは威力があり、アウトコースに決まるカーブはいつでもストライクを取れる
自信があった。


1978年「公式戦デビュー」
5月28日・日ハムーロッテ前期10回戦「後楽園」観衆4万7千・試合時間・2時間52分
ロ010000040・5
日00104001・・6
勝ち・高橋直・・セーブ・村上・・負け・広木
広木投手・投球内容
2番手で登板・3回・・1安打・・2三振・・四死球1・・自責1

・沈みきったベンチ。阪急とシ烈な戦いを演じてきたロッテナインだけに、目標「優勝」がかすんでしまうと、その反動も大きい。そんな中で、堂々と胸を張ってデビューしたのが、ドラフト3位・広木投手だった。4万7千という大観衆のもとで行われた対日ハム10回戦が初舞台だが、高校を卒業したばかりの新人とは思えない、マウンドさばき。「チャンスだと思って精魂を込めて投げました」怖いもの知らずというよりは、持ち前の度胸でふてぶてしいまでのピッチング。パリーグの本塁打争いのトップをいく日ハムのミッチエルを三振に取るばかりか、気に入らないサインには首を振ってみせるほど。「新人」らしさはどこを探しても見当たらなかった。だが、惜しいかな、1球に泣いた。1-5のビハインドをはね返したばかりの8回、「外角低めにねらった」ストレートが真ん中に入り、加藤に決勝ホーマーを浴びて負け投手。「みなさんはいいピッチングといってくれますが、ホームランを打たれるなんて・・・」3回を投げて許した安打が加藤の一発だけというのに、好投したことには触れず、ただ悔しがるさまは、並みの新人ではなさそうだ。

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松本卓也

2011-12-26 19:51:56 | 日記
投球フォーム・・・プロ2年目の1990年に、オーバースローからサイドスローに転向した。


球種・・・ストレートはMAX135キロ程度、得意球はカーブとスライダー。他にシュート、フォーク、チェンジアップ

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村上之宏

2011-12-25 23:04:37 | 日記
投球フォーム・・・オーバースロー「ややクロス気味に投げ込んでくる。30球程度の投球で肩ができるタイプでリリーフにも向いていた。細身ながらスタミナも十分」

球種・・・外角いっぱいに決まる速球は左打者でも手こずった。角度のあるカーブ、フォーク。


1978年「プロ初完封」
7月19日・日ハムー南海後期5回戦「神宮」観衆4500人・試合時間2時間50分
南100100000・2
日000000000・0
勝ち・村上之・・負け・佐伯・・・本塁打・定岡2号
村上之投手・投球内容・・9回・7安打・5三振・・四死球・3・・自責0

・2ヶ月ぶりに先発した村上之が3勝目をあげた。この日は最初からスピード感ある速球でグイグイ押し、大きく曲がる効果的なカーブに終盤はフォークボールもまじえて、日ハム打線を散発7安打に抑え、両リーグの新人で完封一番乗りを果たした。「久しぶりの先発だったんですが、思い切って投げました。それにしても両リーグ通じて新人の完封はボクが初めてだなんてウソのような、夢のような感じです。前期はあまり調子が出なかったんですが、これからはその分をお返しするつもりでガンバリます」と意気揚々。これからの好投に期待したいところだ。

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竹本由紀夫

2011-12-25 21:58:44 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースローの本格派

球種・・・ストレートはMAX144キロ程度。110キロ台のタテに大きく割れるカーブ。シュートとスライダーで揺さぶってくる。


「惜しくも、プロ初勝利を逃す・・・」
1982年・10月7日・ヤクルトー広島26回戦「神宮」試合時間・3時間21分
広10000000202・5
ヤ02001000000・3
勝ち・大野・・負け・尾花・・本塁打・・渋井1号、ライトル24号

竹本投手・投球内容・・9回・・7安打・・6三振・・四死球2・・自責3

・新人王を確実にしたい津田「広」と来季に期待をかける竹本「ヤ」が先発した。ヤクルトは2回に渋井の2ランで逆転し、竹本が速球と変化球のコンビネーションがよく2回以降、8回まで広島を4安打に抑え、9回も衣笠、山本浩を打ち取り、プロ初勝利にあと一人にこぎつけた。しかし水谷に四球を与えた後、ライトルに右翼ポール直撃の2ランホーマーを浴び同点に持ち込まれた。

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宇田東植

2011-12-25 21:09:49 | 日記
投球フォーム・・アンダースロー「自己最多の9勝を挙げた1979年は新山コーチとマンツーマンで腰の回転を研究した。これまでは下手投げでありながら腰の回り方はオーバースローに近いものだったが、下手投げに合った腰の回転に矯正。エース・高橋直樹と見間違うほどフォームは似ていた」

球種・・・ストレート、大小2種類のカーブ、落ちるシュート、シンカー


1972年・春季キャンプ時
・「一目みただけで、これは掘り出し物と感じた」と田宮監督を喜ばせているのが、ルーキー・宇田投手「ドラフト4位・本田技研」。
アンダースローからの変則投法で、自主トレ初日に、「あんな速い球、受けれんは・・」とベテラン・岡村捕手をビックリさせたこともある。これもちゃんと計算があってのこと。「僕ら新人は一日でも早く認めてもらわないといけないでしょう。だから始めからビュンビュン飛ばして目につくようにやっているんです」とまったくルーキー離れした心臓の持ち主だ。こんな宇田を見て、山根コーチは「新人の中で即戦力としては№1だ。それに根性もいい。まったく楽しみなルーキー」と目を細めることしきりだった。

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石井毅

2011-12-18 21:33:08 | 日記
投球フォーム・・・アンダースローだがアマチュア時代よりは腕の位置が高くなっている。技巧派だがプロではやや制球不足だった。


球種・・・ストレートはMAX135キロ程度、カーブ、スライダー、シュート、シンカー

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森厚三

2011-12-18 16:30:05 | 日記
右オーバースロー。右ヒジの使い方が柔らかく

変化球を投げるに最適なフォーム。球種・・・ストレート、シュート、スライダー・・・1986年に阪急移籍後にサイドスローに変更です

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関根浩史

2011-12-18 16:19:49 | 日記
投球フォーム・・・ノーワインドアップ投法「スリークォーター気味?」

球種・・・ストレート、カーブ、スライダー


関根投手・ベストピッチングゲーム

1985年・5月13日・大洋ー巨人5回戦「横浜」観衆・3万・・・試合時間・3時間
巨000000000・0
洋00000110・・2
勝ち・関根・・負け・槙原
関根投手・投球内容
9回・・・7安打・・7三振・・四死球3・・自責0

・槙原と関根の互角の投げあいで双方無得点のまま試合は進んだ。6回に巨人が無死2塁の好機を逃すとそのウラ大洋は2死2塁から田代の左前打で先制した。7回にも1点の援護をもらった関根は速球と変化球のコンビネーションが良く巨人を7安打に抑え
、プロ3年目で初の完封勝利を飾った。

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