ガムラ・スタンからフェリーでユールゴーデン島に渡り、まず、1628年に沈み、1961年に引き上げられた戦艦が展示されているヴァーサ号博物館へ行った。
入場規制中
で、行列ができていた。出口のスタッフが出てきた人をカウントし、その人数とほぼ同じだけの人を入場させていた。まぁ、混みすぎていても見学できないから、と思い、並んでみたけれど、結局15分か20分くらいしか待たなかったように思う。
ガイドブックを見て、『1時間くらいあれば回れるな』と思っていたけれど、
2時間でも足りなかった
とりあえずヴァーサ号の映画を見て、そのあと館内を回っただけだったけれど、予想よりもしっかりとした博物館だった(船の展示だけだと思っていた)。
引き上げられた戦艦が一部復元はされているものの、ほぼ原形をとどめたまま展示されているのに圧倒された。引き上げられた戦艦にはさすがに写真のような色は付いていないけれど、彫刻は見られる。
戦艦をぐるっと見学すると、要所要所に日本語でも解説がされていて分かりやすかった。
もう1つ注目すべきは人骨の展示だと思う。何10体かの遺体(遺骨?)も引き上げられ、詳細に分析されていた。この人の歯はこうだったから、若いころ、栄養が十分ではなかった、とか、この人の仕事は何だったとか。まだ10代の人も亡くなっていたのには心が痛む。
ショップでのお買い物もそこそこに博物館を出て、スカンセンに向かった。スカンセンはスウェーデンの伝統的な建物を集めた野外博物館。日本でいえば明治村が近いと思う。この時点で17時半くらいだったかな。夏至祭の日だったので、この日は20時過ぎまでいろいろなイベントがあるのをネットで調べておいたので、わくわくしながらスカンセンへ行った。チケットを買おうとしたら、『
スカンセン自体は開いているけれど、歴史的建造物エリアは17時までなの。
明日もストックホルムにいるのなら明日来ることをお薦めするわ』と言われ、さらに、『今晩、予習したら?』と園内マップをくれた。ここでも情報に負けた…
仕方ないので、翌日午後、再び行った。15時までには入場したかったけれど、他にも観光したいところがあったので、結局スカンセンにたどり着いたのは15時半だった。
園内は広かった。やっぱり1時間半では回り切れなかった。動物園エリアや水族館を飛ばしたけれど、それでもあれこれ見られないものが多かった。残念。
でも、スウェーデンの農家や学校、サマーハウス(写真)などは中も見学できた。この日は暑かったけれど、兵隊の家(だったかな)では火をともしていた。農家では、実際に糸を紡いでいるところも見学できた。
ある農家のリビングらしき部屋で壁に切込みみたいなのがされているところを見つけた。早速スタッフ(昔の衣装を着ていてかわいい)に『あれは何?』と聞いてみたら、隠し棚で、貴重品や
ウォッカ
などを入れていた、という。へぇ、ウォッカも大切なものだったのね。
途中、夏至祭のイベントのスウェーデンのダンス(かわいかった)を見たりしながら見学を続けていたけれど、スタッフによっては
17時前
に家じまい(店じまい?)を始めていた。家が閉められた後は外から(建物のみ)の見学しかできない。やっぱり前日無理して見学しなくてよかった。外からだけだとやっぱりつまらなかった。
ユールゴーデン島のこの2つの博物館は、それほど期待していなかったせいか、予想よりものすごくよく、もう少し時間取っておけばよかった、と後悔した。特にスカンセンは1日いてもいいくらい。