想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

いやー、もうほんとに落胆

2011-12-05 02:44:58 | Weblog

この風景も汚染されているにちがいないなあと思いつつ
試験場の牧草地を撮った。
この日まだ、落胆は少しの予感だけであった。



シマコがこなくなって三月。姫がもしかしたら森の奥で
帰らぬ猫になってしまったとして、そのことを落胆したり
はしない。シマコはよく生きたね、と思うから。
放射能で汚れた森を地面から15センチくらいの場所を歩く
猫の身になって考えるだにおそろしいことで、悪い病に
冒されるより寿命をまっとうしたと考えたいし。

除染の良い知らせを早く書きたいと思ってこの二カ月を
過ごしてきた。関係各所に差し障りがあって書ける日を
待っていたのです。

でも、またその日が遠のいてしまった。
除染、できたはずが、できていない!!
放射能は残っている、という結果が出たので、それじゃあ
ダメなんである。企業は少しでも落ちれば落ちたことしか
言わないけれど、除染を依頼する側は限りなく0に近い事
を希望している。いろんなインチキがまかり通っているが
通っているわけではない、我慢しているのだ。

除染の技術開発者は取材に応じて自信満々であったけれど
今は雲隠れ寸前である。
逃げるわけにはいかない、開発を続行するしかないのでは
と言ったけれど、利害で動いていた者の考えを変えるのは
重い岩を動かすほどにわたしには難しい。

人の災難が金になる、そんな商売は世の中にあふれていて、
そのことをとやかく言うほど閑でもないが、今起きている
ことは別次元のことではなかろうか。
放射能で住めない、作物が作れない、どうにかならんかと
苦悩し、除染業者と放射能専門家を神か仏かというように
拝まんばかりの対応をしている人を前に、業者は気持ち
よさそうだった。

まさか、人の災難が金になるとほんとにそんなことしか
思っていなかったとは夢にも思わず、がっかりしたことで
あった。
しかし、落胆とかがっかりですますうさこではござーません。
仕事は仕事、責任は果たしてもらいましょう、と首に縄。
国の金、つまり税金使って何しとんねん(こういうときは
関西弁がええよねえ)とどついてやります。

某大学の放射能研究者という肩書きで人を信用させて、
除染事業を請負ってきたのだから、専門家らしくしっかりと
最後まで研究開発せんかい、ということ。
あきらめると思ったら大間違い、諦めたりしないんだから、
ワリーやねー。どだい成果も出さずに金だけ持ってこうなんて
甘い、甘すぎるよ。火事場泥棒って言うのよ、そういうの。
ちゃんと働かないとNHKにばらしちゃいますよ、マジで。
(開発担当研究者はついこないだまでNHKに出たい出たい
言うておりましたが、なかったことにしたいでしょうから)

と落胆から立ち直るために、息巻いているつもり‥‥。
いい知らせができなくて、ほんとうに申し訳ないです。










コメント
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