想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

佳き日を思い出そう

2011-12-23 14:08:06 | Weblog


雪が降り始める前の、静かな時間。
雪は積もる具合によっては楽しさが怖さへと
変わっていくのだけれど、それでもいつも喜びから
始まる。



うちのオヤジ、いやベイビーは後ろ脚が悪くなって
雪に足をとられて滑るようになってしまったけれど
カナダ極北産のご先祖の血が騒いでか、やっぱり雪
の日は喜ぶ。ヒトも喜ぶ。猫こたつで丸くなるはず
だけど、食客3代目のブチャいく猫は顔だけまん丸、
犬小屋に陣取って飯、飯とひっきりなしに鳴く。



原発東電の悪い話ばかりに浸かっていると目の前の
美しいもの、楽しいこと、嬉しいことをスルーして
いる自分がいる。
そこにゆたっとしていられない、気持が落ち着かない。

つくづくと重い日々であるけれど、恵まれていると
いう自覚もあるので重いくらいでちょうどいいのだ、
そうでないと申し訳ないのであるよ。

雪はもうこんこん積もって、ドキドキしながら急坂の
山道を行ったり来たり。まだ忙しいさなかだが今年の
仕事の山場は実はこれから。
まだまだこたつで暖まるヒマはない。
美しい銀世界をただ美しいとだけ思って過ごせた日を
思い出し、小さな勇気。
小さなことを積み重ね、しのいでいく日々。

福島の飯舘近い山ぎわのほうで雪のなかで落葉拾いと
樹皮を削る作業をしている100人ほどの集団がいた。
(某大手建設ゼネコンに雇われて)除染作業だという。
あの落葉を中間貯蔵施設に溜め込むのかと思うと頭が
くらくらする。後先考えない場当たり的な仕事をして
良心はとがめないのか。
日雇い作業員の多くは高齢者だった。

最後の砦は良心。
今行われていることは時の神に問われないのか。







コメント
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