想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

大雨の前と後

2019-10-26 12:00:54 | Weblog
(新人です)

湧き水の渓流が敷地のそばを通っている。
ちょろちょろとした流れが、大雨が降ると
水嵩を増して勢いを増す。

カメ先生たちが夏から護岸工事を
せっせとしていたのが功を奏した。
だが、何か大げさだなあ、
小さな川をと思っていた、あちき…。
落ち葉を攫い、村道へ続く土管も掃除し
新たにコンクリで岸を強化してあった。



水量は信じられないくらい増えたそうだ
が、溢れずにごうごうと流れていった。
年中働いているのには理由があって、
自然を知り地を知り、暮らしていくと
いうこと、だからいつも備えだ。


(ふだんはこの位の水量)

壊れてしまったのはずっと道を下った先
の新しく補修されていた村道だった。
陥没した隙間に乗用車が頭から落ちた。
運転者が無事だったのが幸いだった。

復旧に時間がかかるので、そばに迂回路
を作ると村役場から連絡があった。
即動いてくれてありがたい。一本道
なので、気が気でなかった。
さらに険しい山道を行かなくてすんで
ほんとうに安堵した。
以前は数ヶ月間、細い山道を使ったから。


(縁側そばの犬小屋で育児中、雨天も
無事でした、いろいろ無事で嬉しい)


福島は8年経っても復興とはほど遠い。
風評被害という言葉をいまだに非難する
人がいるけれど、風評ではなく実際に
被災した現場を見て、どんな暮らしか
見てくれよと言いたい。それは誰かの
悪口のせいではなくて、東電が責任を
とらないからなのだから。
震災の復旧も被害者の救済もままなら
ないまま、また壊れた。


政治家は経済優先といつも言ってきた。
1964年のオリンピックからずっと。
大災害が起きて、大勢の人がいっきに
生活が立ちゆかなくなったら、自助と
言い出す政府が増税をした。

住宅ローンばかり増えていき、家族を
一人また一人と失う悲しみのなかで
どうやって立ち上がっていけばいいの
だろうか。
東北人は辛抱強いというけれど
強いわけではない。
とほうにくれて、とほうにくれすぎて
無口になっているだけなのだ。
長い冬を耐えて、春を待つのは
どうってことない。
作物も土も流されては、辛抱するにも
ひとりでは力が足りない。

それで、ちょっとでもよいことがある
とおおげさに喜んでしまい自慢したく
もなるが、ちょっとしたことでさえ
今はもうみあたらない。

新天皇の即位の儀式は大事だろうが、
国費を160億円も使ってやるこたあ
ないだろうと思う。
神道の儀式は、神事であるはずだが
国家行事にしてしまえば、それは人と人
のあいだの儀礼である。
神事を見世物にしてしまった。開かれた
皇室? 否、権威づけようと再び閉じて
いく気配がする。そもそも即位の儀式は
神との誓いのために行うもので秘儀だ。
古式に則ってと形と装束を真似てみても
そこに神は降りないだろう。

そして万歳三唱は神事には不適である。
なにも議論しないまま「閣議決定」で
事が進み、莫大な費用を使う。
誰かの懐が潤うのだろうが、事が神事
ならば、畏れを知らない愚というほかない。
思考停止してお手振りと作り笑顔を
賞賛するワイドショーを見ている人が
なんと多いことか・・、




コメント
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