想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

猪苗代湖にて

2019-12-19 07:14:45 | Weblog
福島県の水環境センターは浜通り、
中通り、そして会津の猪苗代湖の
そばにも設けられた。

2地域にあって会津にもあった方が
いいから作ったという話だったが、
2016年に開所なので、3.11以降、
放射性物質の検査とその広報活動
が急務になったからであろう。

センターにあったデータによれば
セシウム134、137ともに不検出
となっていた。(限界値が記載されて
いないので詳細は不明)

同席した地元の方の話では、会津は
原発から100km離れている。
汚染されるわけがない、それなのに
福島というだけで避けられている、
というのだった。
そしてそっちは「心配ないべした」
と言われた。
東京のお台場や埼玉などに放射能汚染
スポットがあることは全く知られて
いなかった。このまえは東京有明の
タワーマンションに泊まってきた、
正倉院展に行ったら70人待ちだった、
と東京見物の自慢話を聞きながら
お互いさまなのだなと思う。

きちんと調べて広く伝えて対策を
講じるべきは行政の仕事だが、
原発事故後に放射性物質の検査を
熱心に取り組んできたのは民間有志
だった。それは今も変わらない。
行政はなかったことにし、安全だけ
アピールすることを優先課題として
きた。
事故直後から現在も変わらない。



自分の目的しか考えない観光客、
8年も過ぎたからというドライバー、
キャンピングカーで宿泊できる道の駅
猪苗代湖では地元産の食品が大人気で
売り上げ好調だという。
絶景をみて温泉に入り、おいしいものを
食べてという3拍子そろって会津はいいよ
来たらわかるべしたという話だった。

裏磐梯の湖沼を取り囲む雑木林が枯れ、
獣害も出て一時期はどうなることかと
案じられていたが、どう解決したのか。
本当に解決しているのか。

猪苗代湖の水の半分近くが裏磐梯の湖沼
から流れこむ長瀬川から入っている。
そして日橋川から会津盆地、阿賀野川へ
と流れ込む。
周辺の土地が湖でつながっている。
この水質が保たれることは安全の一つの
目安になる。

湖美来(みずみらい)クラブ
猪苗代湖と裏磐梯湖沼群の水環境保全
活動に取り組む団体を寄付金(会費)
から助成している。






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