想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

rururuンバッバ〜

2020-03-01 16:02:36 | Weblog
森庭での最後の思い出、ルルル、
いつかこんな日もあったよね〜と
話せるように。

あっというまに大きくなって
こんな日があったことは忘れ
ルンバからはみ出してしまうね、たぶん



Yさんの顔が柔らかくなって、
ふにゅふにゅしてて、いい感じ。
あああ、ぷ〜ちゃんがいた頃が懐かしい。
犬もネコも優しさを運んでくる。
それが感染ってしまう、あの感じが。

週末、混雑が当たり前の東京駅は観光客の
姿が消えたせいか、夜更けみたいに空いていた。
検査できるのにしない、情報を小出しにする、
震災の時とよく似ているが、放射能よりも
ウイルスの方が対策しやすい、というと顰蹙を
買うだろうが、事実だ。
3月中には何らかの新しい施策があるだろう。
政府主導ではなく。

9回目の春が来て、縁側の網戸に貼ったままの
フィルターを外そうかと思う。
何回か放水で洗って使ってきたが、外さなかった。
外す気になれなかった。怖いからだ。



この14日から常磐線が全線再開する。
あの路線沿いは、ここよりもうんと線量が
高い場所がある。
ホットスポットもあちこちに。
全線開通すれば日暮里から我孫子へ抜け
北上できるし、特急「ひたち」で品川・上野から
仙台まで一本で行ける。
郡山から山越えしていた浜通りが近くなる。

浜通りは文学にゆかりのある土地。
起点前の我孫子は白樺派の活動拠点
だった。武者小路実篤、志賀直哉らが
手賀沼の畔に移り住んだ。柳宗悦は
ここで濱田庄司やリーチ、河井寛次郎と
出会った。それらがやがて民藝運動へと
つながっていった。

歌に詠まれ、勿来の関はあまりに有名。
いわきから山よりへ向かうと、蛙の詩人
草野心平、天平兄弟のふるさとがある。
地元の人が守る天山文庫は在りし日の
詩人を偲ぶことができるし、あたりの
山や川、木々に詩人の魂が宿るようだ。

小高は「死霊」の埴谷雄高の出生地。
今は柳美里が書店を営み演劇も復活し
人々のなかで根を下ろしつつある。
仙台は直木賞を拒否した人気作家、
伊坂幸太郎、またそれ以前に北杜夫がいた。
常磐線運転再開で、さらに多くの文学好きが
訪れるようになるだろう。



当面は人出を避けなければならないが
桜が見頃になる頃には先の見通しが
たっていることを願っている。
今年も夜ノ森の桜を見に、ふるさとへ
帰ってきたい人が大勢いるだろうから。

コメント
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