12月8日記
冬はいつかいつかと思っているうち
唐突にやってくるよねと話していたら、
数日後、やってきた。
まだ雪虫も見ていないのに、だ。
寒くて目覚めた朝、庭は一面銀色だった。
とーぜん、ガウンを羽織って裸足のまま
サンダルはいて庭へ。
雪が降った時と同じ、見に行くのである。
それに朝霜のは消にかかる枕詞、
急がねば消えてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8b/e43ff4e105964414086bef95f0422cd5.jpg)
朝霜の消なば消ぬべく思いつつ
いかにこの夜を明かしてむかも
(柿本人麻呂)
思考をコントロールする訓練がある。
瞑想はその基本なので、効果はあるが
本当に思いを整理しきれるかというと、
そう簡単ではない。
しかし思いをひきずっていると睡眠が
浅くなり、昼間もどうかすると勘違いや
物忘れをしたり判断が鈍るという悪い
兆候が表れ、ろくなことはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/38/814969e689817a6e5524df053654f307.jpg)
冷たい夜から光満ちる時へ移りゆき
陽の光はささっと霜を溶かしてしまう。
霜は水滴になり土に滲み通り沈んでいく。
その土に立ち、歩を前へ一歩。
忘れるのではなく
消すのではなく
新しい一歩を、歩む。
思いあぐねた結実、もう溶けていい。
人の現実はそうはいかないけれど
執着の居場所などない自然は
眩しくて気持ちよい。
この十日後に本格的に雪が降った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/51/e82dd1812739faa7a222cce6258fb968.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/3f/3a74d79237b871115a9c265f67035de6.jpg)
冬はいつかいつかと思っているうち
唐突にやってくるよねと話していたら、
数日後、やってきた。
まだ雪虫も見ていないのに、だ。
寒くて目覚めた朝、庭は一面銀色だった。
とーぜん、ガウンを羽織って裸足のまま
サンダルはいて庭へ。
雪が降った時と同じ、見に行くのである。
それに朝霜のは消にかかる枕詞、
急がねば消えてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8b/e43ff4e105964414086bef95f0422cd5.jpg)
朝霜の消なば消ぬべく思いつつ
いかにこの夜を明かしてむかも
(柿本人麻呂)
思考をコントロールする訓練がある。
瞑想はその基本なので、効果はあるが
本当に思いを整理しきれるかというと、
そう簡単ではない。
しかし思いをひきずっていると睡眠が
浅くなり、昼間もどうかすると勘違いや
物忘れをしたり判断が鈍るという悪い
兆候が表れ、ろくなことはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/38/814969e689817a6e5524df053654f307.jpg)
冷たい夜から光満ちる時へ移りゆき
陽の光はささっと霜を溶かしてしまう。
霜は水滴になり土に滲み通り沈んでいく。
その土に立ち、歩を前へ一歩。
忘れるのではなく
消すのではなく
新しい一歩を、歩む。
思いあぐねた結実、もう溶けていい。
人の現実はそうはいかないけれど
執着の居場所などない自然は
眩しくて気持ちよい。
この十日後に本格的に雪が降った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/51/e82dd1812739faa7a222cce6258fb968.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/3f/3a74d79237b871115a9c265f67035de6.jpg)