○【衆院予算委】稲富議員が「借金大国」作った先送り体質を批判、一体改革への総理の決意問う - 民主党
=====【引用ここから】=====
稲富議員は、わが国がこの20年間で国債残高を大幅に増加させた原因が「政治の無責任と先送り体質」にあると総括し、「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」と指摘。これに対して安住淳財務大臣も「与野党とも税の負担を国民にお願いするのはまことにつらい話なので、均衡した歳入・歳出を守っていくのではなく、税負担はなるべく避けて国債発行という安易な道に逃げてきてしまったためにこれだけの借金を作ってしまった。個々の党の問題というよりも、結果責任はお互いにあるということを踏まえて3党合意に至ったことにはその重みがある」と答えた。
=====【引用ここまで】=====
○7月9日の国会活動報告:予算委員会にて質問 - 衆議院議員 いなとみ修二「変えないかん!!!」
=====【引用ここから】=====
(1)子ども・子育てについて
稲富:増税だけをして社会保障は何もしないんじゃないかという議論がある。この子ども・子育て0.7兆円は、大変大きな財源を使う今回の目玉の一つだ。これにより、仕事と子育てを両立している親御さんたち、一体どういう希望が持てるのか、どういうことを期待できるのか。
小宮山大臣:新たな制度の中では、保育の量と質を確保したい。今回、総合こども園という形はとらないが、先駆的な仕組みであった幼保連携型の認定こども園また保育所、こうしたところを、認可制度を前提にして、大都市部で保育の需要が伸びている、待機児が生じていることに対して機動的に対応できるような仕組みを導入する。また、地方なども含めて、小規模な保育だと家庭的保育の財源が足りなかったので、ここに地域型の保育給付という形で財政支援をしっかりするということで、保育の需要にしっかり応えられるようにしている。また、市町村が潜在的なニーズを把握できていなかったものについてしっかり把握をし、それをもとに学校教育、保育が充実できるようにと考えている。また、待機児は0~2歳が多いが、そこを子ども・子育てビジョンに基づき消費税で財源を入れる。予定どおり、平成29年度までに44%達成できるようにするなど、充実をしていく部分の目玉が子ども・子育て支援だ。子供にとっての保育、そして幼児期の教育の質と量の確保をしっかり達成できる体制になっていると考える。
(2)年金について
稲富:今回の改正の中で、支給要件25年を10年にするとなっている。これまでは、24年11か月保険料を払ったとしても、一銭も年金はもらえないという制度だった。これは諸外国と比べてもかなり長い支給要件。それを10年にするということは極めて大きいのでは。この点で何が変わるのか。
小宮山大臣:無年金者を減らし、なるべく保険料の納付を給付に結びつけるということで、資格期間を短縮する。これで現在42万人と推計されている無年金者のうち、およそ17万人が年金を受給できることになる。
稲富:低所得者や低年金の方々に対する給付が三党合意で決まった。約5600億の予算と伺うがどんな内容か。
小宮山大臣:政府案としては年金の中で仕組みを考えていたが、今回の三党合意で年金の枠外で福祉的な給付措置を講ずるということになった。その内容は、65歳以上の老齢年金の受給者、障害基礎年金、遺族基礎年金の受給者を対象とするということ、給付額は月額5000円を基本として保険料を納付した期間に応じて決定すること、また、保険料の免除を受けた期間がある低所得高齢者に対しては、老齢基礎年金満額の6分の1を基本とする給付を別途行うということである。この措置による所得の逆転を生じさせないように、低所得高齢者の範囲に該当しない人についても補足的な給付を行う。
稲富:この給付は障害者も対象。ぜひ、充実をしてほしい。今の年金、子育て含め、今回の法案の中では、例えば基礎年金の国庫負担二分の一の充当、あるいはパート、アルバイトの25万人の方々に対して厚生年金に加入をいただく、あるいは被用者年金一元化で官民格差をなくしていく、あるいは産休中の方々の保険料を免除する等々、生活者の視点に立つと極めて大事な社会保障の改革が入っている。したがって、社会保障が進まないというご批判は全く当たらないと思う。勿論十分でないこともあるが、むしろそれを一歩として次に進めていくということが必要だと思う。よろしくお願いいたします。
=====【引用ここまで】=====
民主党税制調査会事務局次長として、消費税増税を主導した一人、稲富修二。ほんのわずかだが縁のあった政治家ということで、ちょいちょい観察していた。
(過去記事)
○困った時は、稲富さんに聞いてみよう ~ だって福岡人だもの ~ - 若年寄の遺言
○稲富ヲチ ~ 現金に近い形? ~ - 若年寄の遺言
毎度のことながら、この人には失望させられることばかり。
>稲富議員は、わが国がこの20年間で国債残高を大幅に増加させた原因が「政治の無責任と先送り体質」にあると総括
この箇所はそのとおりなのだが、
>「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」と指摘
なんで、社会保障の充実ありきで喋ってるの?
今まで、税収に見合わない社会保障給付をやってきたから、国債残高は大幅に増加した。前政権の莫大な負債を背負った状況からのスタートだったのよ、民主党は。
この状況で採りうる選択肢は、
「社会保障給付を大幅に削減して消費税据え置き(or減税)」か、
「社会保障給付を据え置き(orやや削減)して消費税増税」
だと思うのだが、この人は
「社会保障の充実と消費税率倍増」
という、私からすれば有り得ない選択肢を提示した。
いや、選択肢を「提示」というのは不正確だ。
決める前に提示するのではなく、選択する前に決めてしまったのだから。
2009年の総選挙の際には、これら選択肢を提示していなかった。こうした大きな方向性は、それこそ総選挙で納税者が判断すべき最重要課題であるはずだが、方向性を決めた後で解散・総選挙を行ってしまった。
2009年の時は、有権者には増税のぞの字も言わず、だんまりを決め込んで当選。そして、当選してから「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」としゃあしゃあと言ってのける神経の図太さ。
社会保障を進めたことで、この国は行き詰った。田中角栄の福祉元年で社会保障費は増大し、不足した分を赤字国債で埋めてきた。増え続ける社会保障費をどうにか抑制しないといけないのに、逆に充実させるとか、正気とは思えない。
「消費税率の引き上げで景気が冷え込み、消費が落ち込み、税収が見込み程は伸びませんでした。一方で、社会保障給付のメニューを拡充して、予算どおりの支出を行いました」
・・・なんてことは、十分に考えられる。こうなった場合、支出と税収の差、不足分はどうするか。結局、赤字国債で補うことになる。これはまさに、「政治の無責任と先送り体質」だ。自民党の無責任体質を非難した民主党は、全く同じ無責任さを発揮した。30代で当選した若手議員が、田中角栄と同じ方向性で、無責任な社会保障拡充を進めようとしたのだ。
国債残高がこれだけ積みあがった状態での、社会保障給付の拡充、という無責任。
選択肢を国民に提示することなく、選挙の前に決めてしまう、という無責任。
自身のホームページで、
「日本の将来にわたってどうすれば繁栄できるか、国を潰してはいけない、先輩世代から受け継いだ素晴らしい日本をこの子たち次の世代に引き継がなければならない、このことを最優先の判断基準にしてきました。次世代に素晴らしい日本を引き継ぐ。未来への責任を果たす。私の政治活動は、全てそこにあるいます。」
と言っているが、この人のやっていることは真逆。
今、社会保障給付を拡充しても、将来の保障には全く結びつかない。むしろ逆。今、社会保障を拡充して国債残高を増やせば、将来の社会保障給付を圧迫することになる。稲富修二が与党の税調として決めた方針。これが、今の子供世代の将来への重荷となるのは間違いないだろう。
(もっとも、次の自民党新政権が、リフレで赤字国債を実質チャラにしてしまうかもしれない。ただ、その時は事実上の財政破綻であり、「重荷」どころではないだろうが。)
こういう、社会保障拡充を主張する無責任な若手政治家は、これっきりにして欲しい。
今回、落選して本当に良かった。
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稲富議員は、わが国がこの20年間で国債残高を大幅に増加させた原因が「政治の無責任と先送り体質」にあると総括し、「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」と指摘。これに対して安住淳財務大臣も「与野党とも税の負担を国民にお願いするのはまことにつらい話なので、均衡した歳入・歳出を守っていくのではなく、税負担はなるべく避けて国債発行という安易な道に逃げてきてしまったためにこれだけの借金を作ってしまった。個々の党の問題というよりも、結果責任はお互いにあるということを踏まえて3党合意に至ったことにはその重みがある」と答えた。
=====【引用ここまで】=====
○7月9日の国会活動報告:予算委員会にて質問 - 衆議院議員 いなとみ修二「変えないかん!!!」
=====【引用ここから】=====
(1)子ども・子育てについて
稲富:増税だけをして社会保障は何もしないんじゃないかという議論がある。この子ども・子育て0.7兆円は、大変大きな財源を使う今回の目玉の一つだ。これにより、仕事と子育てを両立している親御さんたち、一体どういう希望が持てるのか、どういうことを期待できるのか。
小宮山大臣:新たな制度の中では、保育の量と質を確保したい。今回、総合こども園という形はとらないが、先駆的な仕組みであった幼保連携型の認定こども園また保育所、こうしたところを、認可制度を前提にして、大都市部で保育の需要が伸びている、待機児が生じていることに対して機動的に対応できるような仕組みを導入する。また、地方なども含めて、小規模な保育だと家庭的保育の財源が足りなかったので、ここに地域型の保育給付という形で財政支援をしっかりするということで、保育の需要にしっかり応えられるようにしている。また、市町村が潜在的なニーズを把握できていなかったものについてしっかり把握をし、それをもとに学校教育、保育が充実できるようにと考えている。また、待機児は0~2歳が多いが、そこを子ども・子育てビジョンに基づき消費税で財源を入れる。予定どおり、平成29年度までに44%達成できるようにするなど、充実をしていく部分の目玉が子ども・子育て支援だ。子供にとっての保育、そして幼児期の教育の質と量の確保をしっかり達成できる体制になっていると考える。
(2)年金について
稲富:今回の改正の中で、支給要件25年を10年にするとなっている。これまでは、24年11か月保険料を払ったとしても、一銭も年金はもらえないという制度だった。これは諸外国と比べてもかなり長い支給要件。それを10年にするということは極めて大きいのでは。この点で何が変わるのか。
小宮山大臣:無年金者を減らし、なるべく保険料の納付を給付に結びつけるということで、資格期間を短縮する。これで現在42万人と推計されている無年金者のうち、およそ17万人が年金を受給できることになる。
稲富:低所得者や低年金の方々に対する給付が三党合意で決まった。約5600億の予算と伺うがどんな内容か。
小宮山大臣:政府案としては年金の中で仕組みを考えていたが、今回の三党合意で年金の枠外で福祉的な給付措置を講ずるということになった。その内容は、65歳以上の老齢年金の受給者、障害基礎年金、遺族基礎年金の受給者を対象とするということ、給付額は月額5000円を基本として保険料を納付した期間に応じて決定すること、また、保険料の免除を受けた期間がある低所得高齢者に対しては、老齢基礎年金満額の6分の1を基本とする給付を別途行うということである。この措置による所得の逆転を生じさせないように、低所得高齢者の範囲に該当しない人についても補足的な給付を行う。
稲富:この給付は障害者も対象。ぜひ、充実をしてほしい。今の年金、子育て含め、今回の法案の中では、例えば基礎年金の国庫負担二分の一の充当、あるいはパート、アルバイトの25万人の方々に対して厚生年金に加入をいただく、あるいは被用者年金一元化で官民格差をなくしていく、あるいは産休中の方々の保険料を免除する等々、生活者の視点に立つと極めて大事な社会保障の改革が入っている。したがって、社会保障が進まないというご批判は全く当たらないと思う。勿論十分でないこともあるが、むしろそれを一歩として次に進めていくということが必要だと思う。よろしくお願いいたします。
=====【引用ここまで】=====
民主党税制調査会事務局次長として、消費税増税を主導した一人、稲富修二。ほんのわずかだが縁のあった政治家ということで、ちょいちょい観察していた。
(過去記事)
○困った時は、稲富さんに聞いてみよう ~ だって福岡人だもの ~ - 若年寄の遺言
○稲富ヲチ ~ 現金に近い形? ~ - 若年寄の遺言
毎度のことながら、この人には失望させられることばかり。
>稲富議員は、わが国がこの20年間で国債残高を大幅に増加させた原因が「政治の無責任と先送り体質」にあると総括
この箇所はそのとおりなのだが、
>「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」と指摘
なんで、社会保障の充実ありきで喋ってるの?
今まで、税収に見合わない社会保障給付をやってきたから、国債残高は大幅に増加した。前政権の莫大な負債を背負った状況からのスタートだったのよ、民主党は。
この状況で採りうる選択肢は、
「社会保障給付を大幅に削減して消費税据え置き(or減税)」か、
「社会保障給付を据え置き(orやや削減)して消費税増税」
だと思うのだが、この人は
「社会保障の充実と消費税率倍増」
という、私からすれば有り得ない選択肢を提示した。
いや、選択肢を「提示」というのは不正確だ。
決める前に提示するのではなく、選択する前に決めてしまったのだから。
2009年の総選挙の際には、これら選択肢を提示していなかった。こうした大きな方向性は、それこそ総選挙で納税者が判断すべき最重要課題であるはずだが、方向性を決めた後で解散・総選挙を行ってしまった。
2009年の時は、有権者には増税のぞの字も言わず、だんまりを決め込んで当選。そして、当選してから「社会保障を充実するなら負担もお願いせざるを得ない」としゃあしゃあと言ってのける神経の図太さ。
社会保障を進めたことで、この国は行き詰った。田中角栄の福祉元年で社会保障費は増大し、不足した分を赤字国債で埋めてきた。増え続ける社会保障費をどうにか抑制しないといけないのに、逆に充実させるとか、正気とは思えない。
「消費税率の引き上げで景気が冷え込み、消費が落ち込み、税収が見込み程は伸びませんでした。一方で、社会保障給付のメニューを拡充して、予算どおりの支出を行いました」
・・・なんてことは、十分に考えられる。こうなった場合、支出と税収の差、不足分はどうするか。結局、赤字国債で補うことになる。これはまさに、「政治の無責任と先送り体質」だ。自民党の無責任体質を非難した民主党は、全く同じ無責任さを発揮した。30代で当選した若手議員が、田中角栄と同じ方向性で、無責任な社会保障拡充を進めようとしたのだ。
国債残高がこれだけ積みあがった状態での、社会保障給付の拡充、という無責任。
選択肢を国民に提示することなく、選挙の前に決めてしまう、という無責任。
自身のホームページで、
「日本の将来にわたってどうすれば繁栄できるか、国を潰してはいけない、先輩世代から受け継いだ素晴らしい日本をこの子たち次の世代に引き継がなければならない、このことを最優先の判断基準にしてきました。次世代に素晴らしい日本を引き継ぐ。未来への責任を果たす。私の政治活動は、全てそこにあるいます。」
と言っているが、この人のやっていることは真逆。
今、社会保障給付を拡充しても、将来の保障には全く結びつかない。むしろ逆。今、社会保障を拡充して国債残高を増やせば、将来の社会保障給付を圧迫することになる。稲富修二が与党の税調として決めた方針。これが、今の子供世代の将来への重荷となるのは間違いないだろう。
(もっとも、次の自民党新政権が、リフレで赤字国債を実質チャラにしてしまうかもしれない。ただ、その時は事実上の財政破綻であり、「重荷」どころではないだろうが。)
こういう、社会保障拡充を主張する無責任な若手政治家は、これっきりにして欲しい。
今回、落選して本当に良かった。