若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

仲介が嫌いなら、直接話せばいいじゃない。

2009年01月21日 | 政治
スーパーや外食チェーンなんかで、「契約農家」というのがある。
農協や青果市場などを通さず、企業が直接農家と契約するものだ。
仲介者への中間マージンを省くことで、農家は通常よりも高く買い取ってもらえるし、
小売店は通常よりも安く仕入れることができる。

なのに、多くの農家が農協や市場に農作物を持っていく。


なんでだろう(棒読み


派遣業は、「あこぎなピンはね率」「中間搾取だ」と非難されながらも、
多くの企業と労働者が派遣会社を利用することで、6兆円を越える業界となった。
バイトなり、期間工なり、契約社員なり、正社員なり、
企業と労働者が直接契約すれば中間マージンは省けるのに、そうしない人が多かった。


なんでだろう(棒読み


売り手と買い手の双方にメリットがあるから、仲介業は成り立つ。
売り手と買い手のどちらかが一方的に「搾取」されるような場合、
商売として成り立たない。
仲介が嫌いなのに、直接話をしないのには、それなりの訳があるのだ。


「派遣で働きたい人も」派遣会社団体が規制強化に反対(読売新聞 - 01月20日 19:35)


与党も野党も、派遣業への規制強化に動きつつある。
ネット上でも、「派遣に規制をかけろ」というものが多い。

規制強化で新規参入が減って、大手による派遣業界の寡占化が進む一方、
人手不足と人手過剰との溝は埋めがたいものとなるんじゃなかろうか。
規制強化は、誰にとっても (+д+)マズー な結果に終わることが多い。

派遣会社批判にありがちな間違い4つ
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