バーデナスのキャンプ場からまっすぐ北へ行けばパンプローナでそこからフランスへ行く道はもう2度も通っている。今回はピレニー山脈の山越えをしてみたくて、国道240のジャカ(Jaca)から山越えでフランスへ行くE07を通ることに計画した。それでパンプローナを通っていくのは遠回りだから田舎道を通って近道しようと思った・・・・のが間違いのもと。
田舎のレタス畑。
国道240まで行くのに山越え4回、田舎道とてスペインの道路は良いが、曲がりくねった坂道を登ったり下りたり、大きな国道をスイスイ走るのとはずいぶん勝手が違う。
あちこちで停まって写真を写したりしながら田舎道で随分道草を食ってしまった。
国道240をジャカへ向かって走っていると、この辺りの地形が数年前いったバーデナス・リアルス(Bardenasu Reales)の砂漠地帯によく似ているのに気が付いた。
大地全体が砂岩か火山灰の堆積からできているらしく思われる。
辺り一面が廃墟になったよう。
国道を東に向かって走っているとピレニー山脈は雪に覆われているのが良く見える。
まるでカッパドキアの地層を思わせるこのあたり。
そしてこの道路もサンチアゴへ行く巡礼道だった。
ジャカからフランスの国境へ向かった谷川は 雪解け水なのだろうか、水は素晴らしく澄んできれいだ。
フランスの国境近くの砦らしき塔。
トンネルへ入る手前の道路でここからサイクリストや巡礼人はトンネルを通ることはできないから山越えをしてゆくのだろう。右へ折れる道路標識がやはりフランスを指していた。
あまり急な坂道を上った訳でも無いのに、良く照明されたトンネルに入り約8km、トンネルを出たところがフランスだった。あまりのあっけなさに亭主が驚いていた。