Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーセゴヴィア(Segovia)

2014-04-07 22:19:27 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

日曜日の朝スペインの中央部国道110を東へ向かう。この日からスペインは急に晴天、気温も上がって暑いくらい、2年前にこの道を通った時は3月上旬で200kmは雪だった。ずいぶん遠くに雪をかぶった山が見え、ほとんどは地平線が見えるくらいの平野が何十kmもつづく。

 

10年前このキャンパーを買った初めの年3か月かけてフランス、スペイン、ポルトガルを周った時に、このセゴヴィアへもやってきた。そして世界遺産の有名なローマの水道橋に憧れて何十枚もの写真を写し満足してこの街を出た。そして出がけに谷間の道路から素晴らしいお城を見かけた。この街にはキャンプサイトがなかったからバーゴスまでの長い冬の道をあせっていた亭主は停まってくれなかった。

今回時間の余裕もあり素晴らしい天気に恵まれて、ぜひセゴヴィアのお城を見たいと国道110を離れ、町へやってきた。一番目に着くのがこの街の大聖堂で丘の上に天を衝く勢いでそそり立っている。町に入ってもキャンパーが停まれる駐車場がなくてイラチの亭主は早くこの街を出ようとした。

郊外に向かって走っている時に谷間の道路から右上に素晴らしいお城が見えできることならあの下へ行きたいと願ったものだ。

 

 

谷間を下ったところにお城をぐるっとめぐるように道路が延びてあたりが公園になっていた。大きな無料の駐車場がありどんなキャンパーでも停まれそう。もちろん駐車してはじめはお城の下で写真を撮るだけで我慢するつもりだったのに、ゆっくり坂道を登り詰めとうとうお城の前まで歩いてしまった。

 

お城の庭から見る城下の景色の素晴らしいこと。 つい勢いついて場内も見物しようと65歳以上の割引券(一人3ユーロ)を買った。

 

 

お城の中も全く豪華絢爛で素晴らしい。11世紀にたてられたとのことだが18世紀に全焼して再建されたとのこと、だからすべてが新しく見える。

天井の装飾にムーアの影響が見える。

 

お城の前庭から大聖堂が望まれその向こうに雪をかぶった山が輝いている。 キャンパー内で昼食を作り午後3時過ぎまでゆっくり過ごした。サラマンカの町よりもずっと充実した時を過ごせた。

 

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越冬キャンプ旅行ープラセンシア(Plasencia)とサラマンカ(Salamanca)

2014-04-07 18:02:25 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

カセーレスの近くのプラセンシアは昨年行って、ハゲタカの写真を数百枚も撮って大喜びしたところ。今回も行ってみなきゃと勇んで高速道路を北に50km走る。高速を降りてすぐに昨年とまったキャンプサイトを横目に田舎道を20km、昨年よりも1か月遅いせいか、観光客も多く観光バスが何台も走っている。

 

川淵の駐車場兼物見台は自家用車でいっぱい。そして立派な望遠レンズを抱えた男女が写真を撮りまくっている。上空は数十羽のハゲタカが旋回し川向こうの崖に巣があるのだろう。巣を作るための枝をくわえて飛んでいるのを見つけた。

 

こんなに多くのハゲタカが集団生活をしていて食料がちゃんとあるのだろうか?ハゲタカというと腐肉を食う嫌な鳥と思われているが、自然の法則で彼らも必要な鳥であるらしい。アフリカの動物が多く集まる水源に誰か毒を入れ水を飲んだ動物が全滅した。ハゲタカもやっぱり全滅してしまったから死肉を処理する機能がすっかりなくなってしまい、病気が蔓延したという。これはここ数年で起きた話。そうしてみると動物が生きてゆくには肉食、草食動物のみならず死体処理動物も健全でなければいけないことがよくわかる。

 

昨年登ったお城へは行くほどの気力が失せて,城下の大きな駐車場で昼食にする。この辺りはコルク樫の巨木がいっぱい生えていて、花が咲いている。どんぐりができる花であまり目立つことはない。

 

しかしこの周囲の草薮がすべてラベンダーだったとは知らなかった。なんといっても1か月の気温の差は大きい。あまりの嬉しさにあたり一面の草薮を徘徊して写真を写しまくった。

 

この日の午後、100km離れたサラマンカのキャンプサイトへ行くことに決めた。2011年3月11日東北地震、津波の災害が報道されたとき私たちはこのサラマンカのキャンプサイトに3日間滞在しNHKのニュースにくぎ付けだった。この町には3か所のキャンプサイトがあり今回は町の南の郊外7kmにあるドン・キホーテキャンピングに滞在した。翌日土曜日にローカルのバスに乗ったのは11時40分、30分かかって町の中心に近いバス停に着き町のスクエアーへ着いた時はもう1時近かった。

 

土曜日のせいかちょうど昼食時だったからか人通りも多く、観光案内所で地図をもらって宮殿や博物館を探すも見つからず、また案内所へ戻ってトイレの場所を聞いたところ、この街には公共トイレはないということだった。前に来た時も同じ問題で苦労したことを思い出し、旧市街を離れ、チェーン店のバーガーキングへ入ってコーヒーを注文してトイレにいった。

 

そんなことをしている間に町はシアスタに入りレストラン以外はどこも閉まってしまい、本当に腹だたしい。ほとんどが2時から5時まで閉まるから、結局歴史のある建物には一軒も入れなかった。午後3時半のバスで帰ってしまった。この街巨大な石の建築物が多くほとんどが大学やカレッジと書いてあるから、ここサラマンカは英国で言うオックスフォードかケンブリッジのような町なのだろうと思われる。

 

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