日曜日の朝スペインの中央部国道110を東へ向かう。この日からスペインは急に晴天、気温も上がって暑いくらい、2年前にこの道を通った時は3月上旬で200kmは雪だった。ずいぶん遠くに雪をかぶった山が見え、ほとんどは地平線が見えるくらいの平野が何十kmもつづく。
10年前このキャンパーを買った初めの年3か月かけてフランス、スペイン、ポルトガルを周った時に、このセゴヴィアへもやってきた。そして世界遺産の有名なローマの水道橋に憧れて何十枚もの写真を写し満足してこの街を出た。そして出がけに谷間の道路から素晴らしいお城を見かけた。この街にはキャンプサイトがなかったからバーゴスまでの長い冬の道をあせっていた亭主は停まってくれなかった。
今回時間の余裕もあり素晴らしい天気に恵まれて、ぜひセゴヴィアのお城を見たいと国道110を離れ、町へやってきた。一番目に着くのがこの街の大聖堂で丘の上に天を衝く勢いでそそり立っている。町に入ってもキャンパーが停まれる駐車場がなくてイラチの亭主は早くこの街を出ようとした。
郊外に向かって走っている時に谷間の道路から右上に素晴らしいお城が見えできることならあの下へ行きたいと願ったものだ。
谷間を下ったところにお城をぐるっとめぐるように道路が延びてあたりが公園になっていた。大きな無料の駐車場がありどんなキャンパーでも停まれそう。もちろん駐車してはじめはお城の下で写真を撮るだけで我慢するつもりだったのに、ゆっくり坂道を登り詰めとうとうお城の前まで歩いてしまった。
お城の庭から見る城下の景色の素晴らしいこと。 つい勢いついて場内も見物しようと65歳以上の割引券(一人3ユーロ)を買った。
お城の中も全く豪華絢爛で素晴らしい。11世紀にたてられたとのことだが18世紀に全焼して再建されたとのこと、だからすべてが新しく見える。
天井の装飾にムーアの影響が見える。
お城の前庭から大聖堂が望まれその向こうに雪をかぶった山が輝いている。 キャンパー内で昼食を作り午後3時過ぎまでゆっくり過ごした。サラマンカの町よりもずっと充実した時を過ごせた。