今日このナーシングホーム(Jansondean Nursing Home) へ25枚のマスクを持って行った。
英国のこんな老人ホームでは今まで感染予防の衣服やマスクが足りなくて4000人以上の老人が亡くなっている。今週火曜日までの英国のコロナの死者は病院で亡くなった人だけと報告されていてトータル21,678人。ところが政府も、老人ホームで亡くなった人たちが多く、メディアからも突き上げられて水曜日から老人ホームの死者も入れることにした。
それで水曜日には死者のトータル数が一気に増えて26,079人 今までヨーロッパではイタリア、スペイン、フランスと4番目に死者が多いとされていたが英国が一気に2位に上り、イタリアとの死者数も1000人くらいの差になったからこの2-3日でイタリアを追い抜くと思われる。
英国政府はコロナも峠を越えたと言っているが、毎日の死者の数は700数十人から減っておらず、相変わらず感染者も一日6000人を超えている。
今日のこのナーシングホームはインターネットで見つけたもので、亭主が運転して連れて行ってくれた。今まで数えきれないほど通った道だったけれど、こんなところにホームがあるなどと考えもしなかった。
玄関は面会お断りの張り紙が出ていて、ドアベルを押してもなかなか誰も現れず、2度目を押してやっと人影が見え、ドアを開けるのにあちこちにロックがあるようだった。
出てきた黒人女性にマスクを作ったからと言ったらやっと笑顔になり、サンキューと返事があった。
亭主は玄関から2メーターは離れていないと危ないと言ってたから、マスクの入った紙袋は玄関ドアの前において離れて短い会話で帰ってきたが、すぐマスクと手袋は洗濯機へ入れ手も洗った。
目に見えないウイルスほど恐ろしいものはない。
昨夜ベットへ行った夜中の1時、ベッドルームの窓から見える駅近くの、新築フラット工事現場の、高い起重機の近くに半月が見えた。高い起重機には夜は必ず明かりがともる。ヘリコプターや飛行機の事故を防ぐための規定だとのこと。
このフラットもコロナ禍がなければあと数か月で巨大なフラット4棟が完成していただろう。昨年秋から工事が始まり、日本ではタケノコのごとくというが英国ではマッシュルームのごとく毎週ニョキニョキと伸びていた。
先週から今まで新聞を取りに行っていたNew Beckの駅にはなくなって、わが家から歩いて7分の駅に午前中だとあるのが判って取りに行っている。
この無人駅の柵の中に巨大なリンゴの木があり、昨年夏には何度もリンゴを取りに行った。久しぶりに見上げた木は薄ピンクの花がびっしり咲いている。
こんなに花がたくさん咲いたら今年ももっと大豊作に違いない。それにしてもこんなにきれいな花を見てくれる人もあまりいないだろうからかわいそうだ。
駅までの道は両側がスポーツグラウンドになっていて垣根の真っ白な花が満開。可愛い花だけど枝には長い棘がある。
裏庭の今までイチジクの枝が広がって日の当たらなかった場所が、今年は色とりどりのブルーベルが咲きだした。白やピンク、ブルーの花が我が世の春とばかり咲き誇っている。
鉢植えのウインターローズの中に一緒に植えた覚えがなかった鳴子百合も咲きだし鉢が混みあっている。