これまで3回もショッピングトローリーを引いて、ロンドン北の友達の家に行って、重い本をもらってきた。片道1時間半かかって、トローリーには20KG を超える本をもらってきた。
彼女は日本語の本は読まないが、日本人の女性の友達が多く北に住んでいて、もう何人の人たちが帰国していっただろう。その度に日本語の本は捨てられないと彼女のお家で引き取ることになって、私にお声がかかる。
今年春に初めてセント・ジョンズ・ウッドの図書館に日本語の本がたくさんあると聞き、電車と地下鉄を乗り継いで片道1時間かけて行っている。
2月から4月ごろまで毎回14,5冊借りてきては読みふけった。借りた本は早く返さないといけないと強迫観念で、焦って読み返却するとまた借りてしまう。
この友達からの本は読み終わって溜まったものをまとめて図書館へ持っていけば良いから、気持ちも楽。それでも友達の本がどれも読みたいものでもなく今日も10kgほどリュックに担いで持っていった。図書館では先週は日本人女性が働いていたが、今日は英国人中年女性。 ”たくさんの本を持ってきたから、売るなりキープするなりお好きにしてください。” と言ったらとっても喜んで ”貴女は強い人だね。”
昨日も友達のお家から20Kg の本をトローリーに積んでバスと地下鉄、電車と乗り継いで帰ってきた。地下鉄の駅には階段があり引っ張り上げるのが大変。若いインド系の男性が ”ちょっと ” というなりハンドルを持ってさっさと階段を上がってしまい、あの強力にはたまげてしまった。どんなに感謝したことか。
我が家のある駅についた時は4時過ぎ、あたりは暗くなって下車客も多く、トローリーを引いて改札を出た途端、後ろにいた若い男性がトローリーにつまずいて、私に倒れかかり手に持っていたコーヒーを全部私にぶちまけた。私の右半身の服からズボンや下着までコーヒーがかかりトロリーもモダンアートのような有り様。 帰宅するなり全部脱いでコーヒーのシミが残らないよう洗濯した。
最近は地下鉄が混んでいる。私が乗ると必ず誰か立ち上がって席を譲ってくれる。やっぱり相当のおばあちゃんに見えるのだろう。トローリーも重いのを階段を引っ張り上げて登ると、若い女性なども下の方を持って上がってくれるから本当にこの国の若い人たちは親切だ。
さてもらってきた本の中で最近特に感銘した2冊を御紹介したい。どれも古い本だから古本屋さんでもないかもしれない。
1990年発行 大庭みな子著 津田梅子 明治中期7歳でアメリカにわたり11年間アメリカの教育を受けて帰国後、日本女性のために教育に一生を捧げた津田塾大学の創始者のものがたり。日本語もおぼつかない小さな女の子が、両親のもとを離れ外国で11年も住んだことだけでも信じられない。
1979年発行 工藤久代著 ワルシャワ貧乏物語 (ある外国暮らし)この女性はワルシャワ大学の日本語講師として招かれたご主人といっしょにポーランド・ワルシャワで1967-1974年の7年間生活された記録です。当時ポーランドは社会主義国で、あらゆるところが私の英国初期とダブりそれでもよく頑張った人だと感銘しました。私も英国に来たのが1972年で社会主義国家でなかった英国でも日本食品は高く手に入りませんでした。
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今年8月のヘイドリアン・ウオール踏破のブログを編集して、画面左側のカテゴリーの中に ヘイドリアンウオール踏破2024 のタイトルで載せました。
確か我が家の本棚にあるかも
彼女の事は映画でも何度か見ました
今回の新五千円札にもなっています
其方の国の図書館と、日本の図書館を比べたら大違いですね
此方では、図書館が、何トンもの本を廃棄しています
本を持ち込んでも貰ってくれません
残念なことになって居ます
コメントありがとうございます。津田梅子の本は最近読んで今まで知らなかったものですから本当に感心感銘しました。最近の子で7歳で一人で海外留学できる子どもがいるでしょうか? テレビではどんな様子でしたか?彼女だけが特別才能のある子だったのでしょうね。
ところでこちらの図書館ですが、日本書籍を受け取ってくれるところはロンドンの47区でもこのセント・ジョンズ・ウッドだけなのです。それもこの地区は比較的裕福な地域で、昔は日本人派遣社員が多く彼らは帰国するときにこの図書館に寄付していったもので、決して図書館が買った新刊書なんてありません。だから今もわざわざ持っていけば喜んで受け取ってくれますがいらないものは図書館前でとっても安く売っています。日本でも捨てるくらいなら安く売ったら良いと思いませんか?それとも衛生面で行政側が困るとか?