どうも、ren.です。
GW、いかがお過ごしですか。
私は午前中から閃輝暗点頭痛です(w
● 四国R-14
2000年の年末に放送された全4話のTVドラマ。
鈴井が映画「man-hole」を制作するために一時的に「水曜どうでしょう」の撮影は休止。
そのため、時間を持て余した残りのメンバーが「じゃあ、俺らもやるか」と企画がスタート。
原案は番組内で実際に起きた奇怪な事件。
それを基に嬉野Dが脚本を担当。
監督は藤村D。
主演は大泉洋と所属演劇ユニット"TEAM-NACS"の面々。
制作陣もドラマを作るのも初めてなら、出演者もTVドラマで演じるどころか、人によってはTVに出るのもほとんど初めてというありさま。
ローカル放送局の突発企画で低予算、なので当時はありえなかった手持ち式デジカム撮影に、手作りで手探りな撮影技術。
今見ても、とにかく"荒い"(w
主演である音尾・森崎はもちろん、大泉も演技がステージ演劇的な趣で、TV向けではない。
なのに、どうしても状況を台詞で説明しがちなので、台詞が多い。
ドラマの撮影なんてしたことないカメラマンが付け焼刃で、アングルから機材の使い方まで試行錯誤しているためか、落ち着きのない画角。
シーンの繋がりが、場所や時間を感じづらい。
正直言って、ちょっと質のいい"映像研究会の作品"という感じ。
しかし、副音声で藤村Dが話していますが、情熱がすべてをまかなっている(w
出来ることは限られていても、その中で最大限にいいものを作ろうとする本気さを感じます。
実際、その出来栄えは当時、「どうでしょう班が作るドラマなんて、どうせおふざけだろう」という印象を覆し、「マジで怖いホラーじゃないか!?こんなの観てられない!」と、回を重ねるごとに視聴率が下がったという逸話も(w
まあ、実際には熱心でないファンなら、いつものどうでしょう的なモノでないなら、観ないのは当然なのですが。
しかし、私の友人のホラーファンも「早すぎたJホラー作品だ」と太鼓判を押しています。
後にこのドラマを観た某ホラー映画監督が絶賛したという話もありますしね。
一度観ただけではわからない仕掛けがされているのに、これまでTVでは再放送されずにいたこの作品。
23年の月日を経て、ようやくパッケージ化されたわけです。
(実際には一度、編集版のVHSが出てますが)
DVD版とBD版がありますが、音声形式は違うものの、画質は特にいじられていないとのことで私はDVD版を購入。
特にリマスターという手段も取られなかったようですからね。
驚いたのは、OP曲の差し替えが無かったこと。
映画「ガメラ2」のサントラから「戦車部隊移動 I」がそのまま流れてきたのはびっくりしました。
どうでしょう本編の「ガメラ2」サントラ使用曲は、後にモドキ曲に差し替えられていますからね。
ボーナスディスクにはドラマ放送時期に特別放送された事前番組とメイキング番組も収録。
本編と上記2番組には、藤村・嬉野両氏に加え、大泉・音尾・森崎による副音声も収録。
撮影当時の記憶を失っている出演者が、収録中に次第に思い出していく様子は、もう一つのドラマといえますので必見必聴(w