レンコンの部屋

日常の感じた事など

母を思うと

2014-05-24 15:35:58 | 日記
久しぶりの休みで、放送大学の添削問題をやって

15円分の切手を一つ一つに張っていたら、ふと、いろいろな柄の80円切手がたくさん貯まっていることに気付いたのです。


私は母と電話で話ができなくなってから、手紙を書くようにして

折々の孫たちの写真なども入れて、近況を電話で話ができない分、手紙で知らせていました。


ところが、最近では母の反応がはっきりわからないので

私の中で、母に対する思いが少しずつ変わってきていたのです。


あいまいな喪失


目の前にいる母は、母であって、母ではなくなってきている。

首の硬直も強くなり、ドンドン頭が後ろに反れていくので

顔の形が三角に変わってきて、おでこがすごく出てきている

もちろん、会うたびに痩せてきているし、手を握っても握り返すことはなく

それでも、マッサージをすると硬直がゆるくなって動きやすくなる。


もう、母の声を聴くことも、話をする事も出来ない。

最後にどんなことを会話したかも忘れてしまった。

それでも、先日会いに行ったときは、自分が仕事頑張っていること

孫達やひ孫がみんな元気で居ることを手や足を触りながら報告してきた。

きっと妹も、そうやって母の身体に触れながら面会していてくれると思う。


また来るからね、それまで元気で居てね・・・と言いながら

お母さんはこうやって生きていて辛くないの?

妹の手を借りて、首の後ろなどきれいに散髪した姿を鏡で見せた時に

「あーっ」て声を出したのは、自分の変わってしまった顔を見てびっくりしたからなの?

それとも、妹が言ったみたいに短くなりすぎてびっくりした「あー」だったの?


経口摂取が困難になった時に、胃瘻を決断したのは間違いだったのか

こうやって命ある限り生き抜く姿を、医療者を目指した娘や孫たちに見せることで

何かを学ばせてくれているんだね、きっと。


私はこれからも、目の前にいる患者さん一人一人の限りある命としっかり向き合って生きていくからね。

そして、もちろん自分や自分の周りにいる人の命ともしっかり向き合っていくから。

これがよかったか、どうだったかではなく、これが事実なのだから

泣いてばかりいないで、しっかりと受けとめて行かなくちゃだめだね。


切手がなかなか減らないのを見ただけで、こんなに涙が出るのは、やっぱり疲れているからなのかもしれないね。お母さん。





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