レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

さすらいの一匹狼

2011年04月14日 23時30分48秒 | 西部劇

「さすらいの一匹狼」
原題:PER IL GUSTO DI UCCIDERE
1966年 伊/スペイン 88分
■監督:
 トニーノ・ヴァレリ
■出演:
 クレイグ・ヒル
 ジョージ・マーティン
 フェルナンド・サンチョ
 マルセル・ボジョフィ
 ダイアナ・マーティン

●あらすじ
大金を輸送する騎兵隊が、メキシコの盗賊団に襲われた。
主人公の賞金稼ぎは一味を尾行して油断しているところを襲撃、大金の奪回に成功する。
盗賊団は生き残りを集めて、今度は銀行を襲う計画を立てたが……。
弟の敵を追う賞金稼ぎと盗賊団の戦いを描いたマカロニ・ウェスタン。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「怒りの荒野」は傑作であった。
その「怒りの荒野」を監督した、トニーノ・ヴァレリの処女作が本作である。
この人はセルジオ・レオーネの助監督を務めただけあって、非常に手堅いマカロニ・ウエスタンを作る監督である。
まだ本作と「怒りの荒野」しか観ていないが、どちらも非常に面白かった。
オススメの監督である。
主演のクレイグ・ヒルは、一見「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロにそっくりである。
二本観せて、どちらも主演は同じ人だよと知らない人に言ったら通じそうである。
スコープ付きライフルを好んで使ったり、金第一でもない主人公など、マカロニのフォーマットを微妙にずらしてくる作りが
新鮮さを出そうとしていて好ましい。
これがいい塩梅なんだわ。
悪役のボス役の人は「続・荒野の1ドル銀貨」のボス役に似てるなあと思ってたら、同じ人でした。
名前はジョージ ・マーティンと言うらしい。
彼は「続・荒野の1ドル銀貨」でフェルナンド・サンチョと兄弟役であったが、本作では二人は顔を合わさない。
とまあ、色々と語るポイントは出てくるが、本作もマカロニ・ウエスタンの中では面白い方に入るでしょう。
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さすらいのガンマン

2011年04月14日 23時30分11秒 | 西部劇

「さすらいのガンマン」
原題:NAVAJO JOE
1966年 伊/スペイン 89分
■監督:
 セルジオ・コルブッチ
■出演:
 バート・レイノルズ
 アルド・サンブレル
 フェルナンド・レイ
 ニコレッタ・マキャヴェリ
 タニヤ・ロパート

●あらすじ
凶悪犯ダンカン一味によって、ナバホ族の集落が皆殺しにされる。
唯一の生き残り、ナバホ・ジョーは復讐を誓い、一味を追い詰めていくが……。
妻を殺されたインディアンの復讐劇。
実際にネイティブ・アメリカンの血を引くバート・レイノルズの本格的な劇場映画デビュー作!
(シネマートより)

★感想など
監督・セルジオ・コルブッチ、プロデューサー・ディノ・デ・ラウレンティス。
それに音楽がエンニオ・モリコーネと、スタッフが超豪華なマカロニ・ウエスタン。
主題歌は「ナバホ・ジョー~」を繰り返す奇妙な歌で、一度聞くと耳から離れない。
モリコーネは「夕陽のギャングたち」でも「ショーン、ション」と繰り返す主題歌を作ってたが
よっぼどそういうのが好きなんだろうな。
本作は主人公ナバホ・ジョー役のバート・レイノルズが非常に良い。
JAC的な野性味に溢れ、さらにどのアクションを見ても身体能力が高い!
バート・レイノルズがこんなにやれるヤツとは思わなかったよ。
ストーリー的にも、インディアンが保安官になろうとした時に
「アメリカ人しか保安官になれない」と言われるや
「お前の産まれはどこだ」と聞き返し、「スコットランドだ」と答えた相手に
「俺の父親も、その父親もアメリカ産まれだ。どっちがアメリカ人だ?」と返すシーンにはしびれたねえ。
正にイタリアでしか作れない台詞だと思うが、しかしマカロニでよくこんな題材で作ったなあ。
インディアンが主役の話なんて、役が先だったのか、バート・レイノルズが先だったのか。
全体的にまとまりがある、良く出来た佳作である。
マカロニにちょっと慣れた人には、目先が変わってちょうどいい感じかも。
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