「さすらいの一匹狼」
原題:PER IL GUSTO DI UCCIDERE
1966年 伊/スペイン 88分
■監督:
トニーノ・ヴァレリ
■出演:
クレイグ・ヒル
ジョージ・マーティン
フェルナンド・サンチョ
マルセル・ボジョフィ
ダイアナ・マーティン
●あらすじ
大金を輸送する騎兵隊が、メキシコの盗賊団に襲われた。
主人公の賞金稼ぎは一味を尾行して油断しているところを襲撃、大金の奪回に成功する。
盗賊団は生き残りを集めて、今度は銀行を襲う計画を立てたが……。
弟の敵を追う賞金稼ぎと盗賊団の戦いを描いたマカロニ・ウェスタン。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
「怒りの荒野」は傑作であった。
その「怒りの荒野」を監督した、トニーノ・ヴァレリの処女作が本作である。
この人はセルジオ・レオーネの助監督を務めただけあって、非常に手堅いマカロニ・ウエスタンを作る監督である。
まだ本作と「怒りの荒野」しか観ていないが、どちらも非常に面白かった。
オススメの監督である。
主演のクレイグ・ヒルは、一見「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロにそっくりである。
二本観せて、どちらも主演は同じ人だよと知らない人に言ったら通じそうである。
スコープ付きライフルを好んで使ったり、金第一でもない主人公など、マカロニのフォーマットを微妙にずらしてくる作りが
新鮮さを出そうとしていて好ましい。
これがいい塩梅なんだわ。
悪役のボス役の人は「続・荒野の1ドル銀貨」のボス役に似てるなあと思ってたら、同じ人でした。
名前はジョージ ・マーティンと言うらしい。
彼は「続・荒野の1ドル銀貨」でフェルナンド・サンチョと兄弟役であったが、本作では二人は顔を合わさない。
とまあ、色々と語るポイントは出てくるが、本作もマカロニ・ウエスタンの中では面白い方に入るでしょう。