レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ヴェラクルス

2011年04月13日 22時21分06秒 | 西部劇

「ヴェラクルス」
原題:VERA CRUZ
1954年 米 94分
■監督:
 ロバート・アルドリッチ
■出演:
 ゲイリー・クーパー
 バート・ランカスター
 シーザー・ロメロ
 ドニーズ・ダルセル
 サリタ・モンティエール
 アーネスト・ボーグナイン

●あらすじ
メキシコにやってきた南軍の兵士(G・クーパー)が、ならず者(B・ランカスター)と出会い、
二人はいつしか淡い友情で結ばれていく。
やがて二人はメキシコ動乱に巻き込まれ、伯爵令嬢をヴェラクルスの港まで護衛する仕事を依頼される。
だが令嬢の乗る馬車には、300万ドルもの金貨が隠されていた……。
二人のガンマンが、大金をめぐって対決する運命を迎えるまでを描くウェスタン。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これは傑作だった!
ハリウッド製ながら、マカロニ(特に「夕陽のガンマン」)に大きな影響を与えたと言われる評価も納得。
まず主人公二人のキャラも、関係性も非常に良い。
時には騙しあい、時には協力しあうも、基本的にはお互いを信じていない間柄。
これは「夕陽のガンマン」と言うよりも、どちらかと言うと「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の
イーストウッドとイーライ・ウォラックの関係に似ているか。
他にも南北戦争後と言う時代設定や、舞台がメキシコであるとこなど、マカロニに良くある設定。
さらに本作がジョン・ウェイン物の西部劇とかと違うのは、アクション・シーンが非常に多い事。
これもマカロニを彷彿とさせる。
それでいてバート・ランカスター演じるエリンは、どことなく「荒野の七人」のマックイーンを思わせる爽やかさなど
とにかく、これこそハリウッドの娯楽性西部劇の傑作だ!
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ソルジャー・ブルー

2011年04月13日 21時57分07秒 | 西部劇

「ソルジャー・ブルー」
原題:SOLDIER BLUE
1970年 米 112分
■監督:
 ラルフ・ネルソン
■出演:
 キャンディス・バーゲン
 ピーター・ストラウス
 ドナルド・プレザンス
 ジョン・アンダーソン

●あらすじ
1864年に実際に起きた“サンドクリークの大虐殺”を元に、白人によるインディアン虐殺を描いたドラマ西部劇。
シャイアン族との暮らしにも慣れてきたひとりの女性は、騎兵隊と共に婚約者の待つ砦へと向かう。
しかし、砦ではある計画が進行されていて…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
割とつまらないのかなと思いながら観始めたのだが、飽きずに最後まで観る事が出来た。
冒頭からいきなりインディアンによる騎兵隊襲撃シーンから始まり、テンションを上げる事に成功する。
ここだけ見ると、今までのハリウッド製西部劇となんら変わる事はない。
襲撃シーンが終わり、生き残った二人による白人の偽善を暴く事に時間を費やし
途中、二人のほのかな恋愛要素も絡めつつ、ラストの大虐殺シーンに繋がる。
ラストの騎兵隊によるインディアン襲撃シーンは、ホラー映画も真っ青な描き方。
背中に子供を背負う母親の首を刎ね、女を全裸に剥いて強姦し
男も女も手足を切り取って槍に刺し、高々と掲げ馬鹿騒ぎする兵士たち。
しまいには、窪地に集まった女子供たちに対する一斉射撃ときたもんだ。
1970年にこの映像は、かなりの衝撃を持って迎えられたに違いないと思われる。
勿論この内容についてもだが。
実際、ハリウッド西部劇を観ているとインディアンに同情し、白人にはむかつく事も結構ある。
こういった映画はもっと作られてもいいし、これからも作って欲しい。
いっその事、インディアンが完全正義のヒーロー物をハリウッド製でばんばん作られたりしないかね。
「さすらいのガンマン」みたいなやつをね。
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