
「ヴェラクルス」
原題:VERA CRUZ
1954年 米 94分
■監督:
ロバート・アルドリッチ
■出演:
ゲイリー・クーパー
バート・ランカスター
シーザー・ロメロ
ドニーズ・ダルセル
サリタ・モンティエール
アーネスト・ボーグナイン
●あらすじ
メキシコにやってきた南軍の兵士(G・クーパー)が、ならず者(B・ランカスター)と出会い、
二人はいつしか淡い友情で結ばれていく。
やがて二人はメキシコ動乱に巻き込まれ、伯爵令嬢をヴェラクルスの港まで護衛する仕事を依頼される。
だが令嬢の乗る馬車には、300万ドルもの金貨が隠されていた……。
二人のガンマンが、大金をめぐって対決する運命を迎えるまでを描くウェスタン。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
これは傑作だった!
ハリウッド製ながら、マカロニ(特に「夕陽のガンマン」)に大きな影響を与えたと言われる評価も納得。
まず主人公二人のキャラも、関係性も非常に良い。
時には騙しあい、時には協力しあうも、基本的にはお互いを信じていない間柄。
これは「夕陽のガンマン」と言うよりも、どちらかと言うと「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の
イーストウッドとイーライ・ウォラックの関係に似ているか。
他にも南北戦争後と言う時代設定や、舞台がメキシコであるとこなど、マカロニに良くある設定。
さらに本作がジョン・ウェイン物の西部劇とかと違うのは、アクション・シーンが非常に多い事。
これもマカロニを彷彿とさせる。
それでいてバート・ランカスター演じるエリンは、どことなく「荒野の七人」のマックイーンを思わせる爽やかさなど
とにかく、これこそハリウッドの娯楽性西部劇の傑作だ!