「ブレインダメージ」
原題:BRAIN DAMAGE
1987年 アメリカ 88分
■監督:
フランク・ヘネンロッター
■出演:
リック・ハースト
ゴードン・マクドナルド
ジェニファー・ロウリー
セオ・バーンズ
●あらすじ
『バスケット・ケース』で知られる鬼才、フランク・ヘネンロッター監督作。
爬虫類系の化け物・エルマーは、青年・ブライアンの脳みそに寄生する。
人間の脳みそを好物とするエルマーは、ブライアンを使い生きた人間の脳みそを手に入れようと目論む。
(キネマ旬報WEBより)
★感想など
本作がフランク・ヘネンロッター監督が大激怒している、パリセーズ社が配給した作品なんだね。
だが配給したのがこれ一作だけとは思っていなかった。
出来栄えと言うか、内容とか雰囲気は「バスケット・ケース」に近くて、満足度が高かった。
あの「バスケット・ケース」が持っていた独特な映像美であったり、N.Y.の生活感みたいな身近感が良く似ている。
それでいてストーリー展開とか、演出力などは確実に向上している。
変な化け物であるエルマーによる幻覚作用によってブライアンが見る幻覚の映像も、低予算だけどセンスに富んでいて良いし。
ラスト近くに、「バスケット・ケース」の例の兄弟がゲスト出演するシーンも、ファン・サービスとして嬉しい。
処女作である「バスケット・ケース」の次に作っただけあって、ヘネンロッター監督の作家性が十二分に出ている。
ハッキリ言って、本作は傑作だ!
こうなってくると、作りたくて作ったであろう「フランケンフッカー」とどちらが面白いのか、非常に興味が出てきた。
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