レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

少林寺武者房

2024年02月16日 18時23分00秒 | 功夫/空手/武侠片


「少林寺武者房」
原題:少林與武當/SHAOLIN AND WU TANG
1983年 香港 93分
■監督:
 劉家輝(リュー・チャーフィー)
■出演:
 劉家輝(リュー・チャーフィー)
 鄭少秋(アダム・チェン)
 井莉(チン・リー)
 王龍威(ワン・ロンウェイ)
 關海山(クワン・ホイサン)
 李海生(リー・ホイサン)

●あらすじ
「少林寺三十六房」などのチャーフィが自ら監督したカンフー・アクション。
親友同士でありながら、対立する流派で修行する二人の青年。
お互い張り合って勝負を重ねるが、清の長官が両派の奥義を盗もうと画策していた。
二人はその企みに気付き、協力することにする。
彼らの前に、長官は奥義の入手をあきらめ、両派も和解するのだった。
人がほとんど死なず、後味の良いラストが香港アクションとしては珍しい。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
珍しい劉家輝(リュー・チャーフィー)監督作品。
だが出来栄えの方は名作「少林寺三十六房」の各シーンを、三倍でダビングしたような内容だった。
少林寺での色々な修行のシーンとか、李海生(リー・ホイサン)との闘いとかを
「少林寺三十六房」からダビングしてきているが、物語全体に上手くかみ合っていない。
凄く取って付けた感じなんだよね。
悪役と言うかラスボスの位置は王龍威(ワン・ロンウェイ)なんだろうけど、
こちらもこちらで目的と手段がかみ合っておらず、全然悪役には見えないんだよね。
主人公が二人いて、それぞれ少林派と武當派なのでお互いの流派は仲が悪いが、お互いは親友同士。
だが最後は闘うといった構成は良いんだけど、もっと練ればもっと良かったと思うんだよね。
若き二人の対決物なら「燃えよデブゴン 豚だカップル拳」の方が遥かに名作だと思う。
まあ色々と惜しい作品ではあるが、「少林寺三十六房」が大好きでその亜流も観たいと言う人にはオススメだろう。

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山猫は眠らない9 ローグ・ミッション

2024年02月16日 18時22分34秒 | アクション

「山猫は眠らない9 ローグ・ミッション」
原題:SNIPER: ROGUE MISSION
2022年 米 96分
■監督:
 オリヴァー・トンプソン
■出演:
 チャド・マイケル・コリンズ
 ライアン・ロビンズ
 秋元才加
 デニス・ヘイスバート

●あらすじ
元スナイパーで新たにCIA職員となったブランドン・ベケット。
ある悪徳連邦捜査官が性的人身取引組織に関わっていることを知った彼はCIAを離れ、
かつて組んだ国土安全保障省の捜査官ゼロ、暗殺者のレディ・デスと協力し、
堕落した捜査官の正体を暴き、犯罪組織を壊滅させようと動き出す。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
シリーズ第九弾ともなると、最早前作との繋がりって何だったっけ?状態である。
前作で初登場したんだっけ、秋元才加が。
そのキャラクターを再登場させようがコンセプトかなあと思っていたら、これが全然違う感じだった。
まず作風が全然違う。
このシリーズはタイトルにもある通り、スナイパーと言う職業に拘ったシリアスなストーリー展開だったのが
本作は全体的にコメディチックに作られている。
何気ないところをコメディ風にするやり方が、なんだかマーベルの映画手法に似ている感じ。
と思って観ていたら、スナイパーへの拘りなぞ皆無でチームで動く感じとか
主人公の上司がラストで新しいチームを作る指揮官に任命されて、本作の登場人物たちをスカウトするぞとか言っているシーンは
ほとんど「アヴェンジャーズ」のニック・フューリーにしか見えなかった。
ここまでくると、この映画を作ったオリヴァー・トンプソンの趣味なんだろうな。
監督だけでなく脚本も書いてるし。
でもこの路線変更、全然求めてないよ。
そもそもこのシリーズでやりたい事ってそういう事ではないし。
有名なタイトルと主人公だけ使って、主人公キャラの性格も世界観も全て無視して
自分が考えるオレサイコーなクソストーリーで作られたものなんて、原作やシリーズのファンを馬鹿にしてるだけじゃん。
それだけ自身があるなら、名前借りないでオリジナルで作れよ。と思ってしまうが
あれ? これって最近似たような事があったような無かったような!
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