雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

高橋鉄郎さん 昔話ー6

2006-11-28 06:59:00 | カワサキ単車の昔話
「カワサキ単車の昔話」に登場させたい方は、沢山いるのだが、それに一番似合う人は、やはり高橋鉄郎さんだろう。

私の個人の日記帳にも他を圧倒して登場する数が多い。
それだけ一緒に仕事をした機会も多く、お世話になった期間も長い、単車の大先輩である。

私に限らず、高橋さんと関係のあった人は多いのである。
それは高橋さんが歩かれた部門が多岐にわたっているからだと思う。

単車には、航空機のJET部門から単車再建の時期に移ってきた人が多いのだが、高橋さんもそうだった。

まず製造部門,そして販社出向、技術開発部門、CKD市場開発、営業部門、海外販社出向、企画部門とメーカーの殆ど全部門を歩かれた。
このような経験をされた方は珍しい。皆無と言ってもいい。

その人柄から、特に下の人たち、(一番末端の人たちにも)優しかったし気軽に話しをされたので、高橋さんにまつわる昔話も多いのである。
末端の人、ユーザーやライダー、販売店の人たちと話をする機会も多かったし、何よりもそれを好まれた。


本来、技術屋さんで、営業に出向されるまでは、ご自分でも認めておられるが大の「営業不信」で通っていた。

私のような営業屋は大いに困惑していたのである。
それがほんの2~3年の販売会社出向ではあったが、高橋さんの営業への態度は、180度変わって、「マーケット指向」が高橋さんの信条になったのである。

市場開発室長や販社社長を兼務されマーケット、コンシューマーへの目線は更に「ホンモノ」になっていかれたと言っていい。

このことは単に高橋さんが変わったというだけに止まらず、特に単車の技術屋さんに与えた影響は大きかった。
どちらかと言えば、所謂メーカー体質であったカワサキの単車事業が「マーケット指向」への転換をするきっかけになり、月日を経ると共に、常にマーケットを意識する体質になって行ったと思う。

高橋さんの個別の昔話は、今後沢山登場すると思う。

乞うご期待である。


             
コメント
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