★ 長年「八方美人」で生きてきた。
人間だから「好き嫌い」はあるのだが、それをあまり表に出したことはなくて、意識的にそのように生きてきた。
若いころ熱中した野球もチーム一丸で頑張ったし、
社会に出てからも、結構「会社人間」だったから「仕事を上手くやる」ためには敵を作らないほうがやり易い思っていた。
途中からは仕事をやる仲間たちを、自分で選べる立場にもなって、
特に二輪車を売る販売網は、それを選ぶ権利はメーカー側にあったものだから、
「同じ方向を目指す」仲間たちを選べたことも幸運だったと思っている。
逆に「反対意見」を持った人たちも結構尊重したところもある。
「反対の立場の人」の意見を聞くことで考える幅が大きくなると思ったのである。
そんな「八方美人」の生き方を現役時代は意識的に続けていたのだが、
50年近くをそんな生き方をしてくると、
それが「人生の生き方」になってしまったように思う。
★ 定年後も自然にそんな生き方が続いている。
ネットの世界に出会って、いろんな方たちとFacebook などではお会いしたこともない方と、
会話をしたり、毎日ネット上で繋がった生き方をしているのだが、
「八方美人的な生き方」はここでは特に機能している。
「友達申請」があると、断る理由がない方はみんな承認している。
世の中には悪い人もいるが、基本的なスタンスは、人間の性は善という「性善説」に立っている。
有名人ではない一般社会の方に対しては、まさに八方美人で通していて、
少なくとも「男の世界」では「片想い」はないのだと思っている。
「嫌いだ」と思えば相手の人も「嫌いだ」と思うようになるのだろう。
だから「八方美人」は人生を生きる上では結構「いい生き方」だと思って88年生きてきた。
★ そんな私だが、お会いしたこともない有名人の方々とは直接話もしたこともないので、よく解っている訳でもないのだが、「好き、嫌い」があるのは不思議である。
政治の世界では、「好き」だという方々も多いのだが、何故というはっきりとした理由はない、感覚の世界である。
麻生さんなど、嫌いな方が多いのかも知れぬが、あの独特のものの言い方が逆にいいと思っている。
スポーツの世界では、好きな人はいっぱいいるのだが、
こんな有名人には特に好感を覚えるし
タレントではこんな人たちはいいなと思う。
逆に政治の世界では、嫌いというか好感が持てない方たちもいない訳ではなくて、
理由はと言われても困るが、理屈をこねすぎるからかも知れない。
政治家以外のスポーツの世界でも、テレビに出てくるタレントでも
「好きにはなれない」方はいるのだが、
その理由はと言われると「何となく」という感覚の世界なのである。
そんな有名人に対しては兎も角、
現実に生きてる日常生活の中では「八方美人的な生き方」は、
今でもそれはあまり間違ってはいなかったと思っている。