★今年の日本シリーズはヤクルトとオリックスとの対戦となった。
「ヤクルトVSオリックス」はオリックス前身の阪急時代を含めて2度対戦し、ともにヤクルトが勝利し、
さらにオリックスと合併した近鉄もヤクルトと1度対戦したが、
これもヤクルトが勝利しているという。
3回対戦して3回ともヤクルトが日本一になっているというのである。
88年も生きていると遭遇した出来事も多いのだが、
一体、どれくらいのことを覚えているのだろうか?
ひょっとしたら殆ど覚えていないのかも知れない。
プロ野球についてはずっと興味はあったと思うのだが、
ヤクルトオリックスが3度も対戦したことも全く覚えていなかったし、
ヤクルトが3度も日本一になったとは全く解らなかったのである。
記事によると、次のように3回日本一になっているのである。
◆1978年 ヤクルト4―3阪急
山田久志や福本豊らを擁し日本シリーズV4を狙う阪急が、シリーズ初出場のヤクルトと対戦とあるが、
阪急がそんなに強かった時代があったのは何となく解るし、
山田久志や福本豊はよく覚えているがV4を狙った年に敗れたのだとか。
◆1995年 ヤクルト4―1オリックス
2度目はヤクルトが野村監督時代で、イチローがオリックスにいた時代だという。イチローのオリックス時代は強かったのは覚えているが、
日本シリーズを戦ったとは記憶にない。
◆2001年 ヤクルト4―1近鉄
この年は退職しているのだが、全く記憶にないのである。
★この3回もそうだが新しいことよりも旧い時代のことのほうをむしろよく覚えていて、
ずっと旧い1リーグ時代の阪神の別当・藤村のことなどはよく覚えているのである。
別当薫は阪神にいて大人気だったのに、
2リーグに分かれたときに毎日オリオンズに移籍し、
そのオリオンズが優勝したことなども覚えている。
人間の記憶力というのは一体どうなっているのだろうか?
大体、昔のことのほうがよく覚えていて、
最近のことは覚えていることも勿論あるのだが、
年代がどうももう一つはっきりしないことが多いのである。
その点、子供時代・中学・高校・大学時代等のことはもう60年以上も前のことなのに、
その時々に何があったのかが解るのが不思議である。
プロ野球でいえば1リーグ時代は中学生のころである。
前述した別当薫のことなど、プロ入り前は全大阪のスター選手だったし、
確か初代ミス神戸と結婚したことも覚えている。
★日本シリーズが始まったのはプロ野球が2リーグに分裂してからで、
その第1回の1950年は高校2年生のころで、
別当薫が移籍した毎日オリオンズと松竹ロビンスとの対戦だが、
この時の松竹ロビンスには小鶴誠というホームラン王がいたことも覚えているのである。
最近は調べたらこんな日本シリーズの年次ごとの結果表も出るのだが、
水原茂・三原修・鶴岡一人・川上哲治などの監督の名前も懐かしいし、
それぞれの監督時代の巨人も南海も西鉄も本当に強かったのである。
水原時代の巨人は川上・千葉、
三原時代の西鉄には中西・豊田・稲尾、
川上時代の巨人は長嶋・王の全盛期なのである。
それにしても昔のことはなぜこんなに覚えているのだろうか?
脳はやはり若い時のほうが確りしているのかも知れない。
★それは兎も角、今年の日本シリーズは「ヤクルト・オリックス」という
どちらが勝ってもいいチーム同士の対戦になったから、
「記憶に鮮明に残る」ような「いいゲーム」を展開してほしいと思っている。