林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

大刈込

2015-05-21 | 庭いじり

数年ぶりに金木犀の枝透かしを始めて三日目になる。
天辺を山型に丸くした円筒形に刈り込みたいんだけれど、今回は全然上手くゆかないなぁ。

はみ出した右側を刈り込むと、左側が相対的に膨らんでいる。
膨らんだ左側を刈り込むと、右側が不格好に出っ張り、しまいには歪んだ凸型になってしまった。
枝先の刈込だけでは修正は不可能で、幹を短くすることに。

それで、幹を短く伐る鋸を入れるために、枝透かしをしたら、凹型になり後ろ側に空洞ができた。

そんなこんなで、今日の金木犀はじじぃと同じ背丈に縮んだ。

やれやれ、これで完成かと思ったら、あれっ、左側から小枝が2本、つんつん出ている。
続きは明日の作業だわぃ。ふぅ。

哀れ、金木犀。

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へとへと

2015-05-12 | 庭いじり

結局、一日中庭で働いていた。シルバー人材センターのおじじよりも働いたと思う。
掃除・草毟り・刈込・剪定などなど。台風が関東地方に接近すると聞いたので、鉢の並び替えや百合と桔梗の支柱作りまでやった。

今夜はへとへとで、林住記の記事更新どころじゃないんであります。
お休みなさい。ふぅ。

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白木蓮

2015-03-27 | 庭いじり

お隣の庭で白木蓮が咲き始めた。羨ましいね。

白木蓮の花は大きい。
まだ冬枯れの庭にいち早く開花し、濃艶にして気品がある。
畏れ多くも香淳皇后陛下のようで、れんれんな柳原白蓮さんではありませぬ。

わが猫額亭の庭は、いろいろな花木を詰め込んだのに、白木蓮がないんですね。
それは花の背景になる我が家の外壁が、植えた頃は白かったので、敢えて白木蓮を避け、目立つ紫木蓮にしたからです。

ところがこの紫木蓮ときたら、もう......。
紫の巨大な花びらがべろ~んだ。散る時はドサッと音がする。葉が散る時はバサッとだ。
マツコ・デラックス女史だって、もう少し優雅に散るだろうに。



白木蓮にしておけばよかったけれど、伐採するのも可哀想で、徒長枝の剪定ばかりしている。
それで紫木蓮は、だんだん咲かなくなった。

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鉢が苦に

2015-02-26 | 庭いじり

椿が一輪、咲いた。
挿し木苗で頂いた通称「太郎冠者」、本名「有楽」である。侘助系の控えめな花です。

鉢植えの椿の苗が一本枯れていた。挿し木をしてから4年目の椿だ。
夏場は用心しているから、鉢植えの植物を枯らすことはない。もう、そろそろ鉢ものはやめる時かも、と反省。
実は、花木や鉢物の世話がいささか苦痛になっている。

30年も昔、お隣のご主人が交通事故で亡くなった。ご主人は皐月の盆栽を百鉢近くも持っていた。
その2~3年後、奥さんから「世話がしきれないから」とご主人が遺した立派な皐月盆栽をごっそり譲り受けた。
一部は庭に植え、残りはお寺の広い境内に移植させていただき、空になった鉢は、苗木では位負けする立派な鉢ばかり。
それでも構わず挿し木の苗床などに使い回していたけれど、そろそろ手放す時がきた。

正月、生越町の親方から年始の電話があった。
親方は建具職人である。数年前、義兄から引き継いだ大型黒松本格盆栽が手に負えなくなり、大小の松柏盆栽一揃いを進呈した人である。

建具の仕事が大分減り、その分、盆栽いじりに熱を入れているそうだ。同じじじぃでも森生よりは若いじじぃだ。
鉢譲りを持ちかけたら、渡りに船だった。

これから少しずつ鉢を整理しなければならないが、押入れにある気に入ってるセーターやシャツや帽子は隠しておこうと思う。
以前、押入れの建付けを無料で調整してもらった時に、引き取りを予約されちゃったからね。
言葉遣いは乱暴だが親切な親方は、また建付けを点検調整してくれると思う。

        憚りながら、少し年嵩のじじぃにだって、洒落っ気と色気はまだ少し残ってるんだよ。

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落ち葉

2013-11-26 | 庭いじり

もみじの赤い葉は風に乗りひらひらと舞い落ちる。
銀杏は黄色い葉をはらはらと振り落とす。
欅は無数の小さな葉を音も無くあたり一面に撒き散らす。

ところがこの紫木蓮ときたらどうだ。
大型の葉っぱをガサリバサリと落下させ、行く秋の風情もへったくれもない。

散らばると後の掃除が大変なので、葉が落ちる前に、一枚ずつもぎ取りごみ袋に直行させている。
これが万札なら、と考えながら。

紫木蓮は花だって花びらがベロ~ンとして、名前は尼さんのようだがふしだらである。
ひとり親方としては、引っ越して直ぐ、狭い庭に植えたのは失敗だった。
この頃、切り倒そうとしても、親方一人では手に負えない。

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桔梗はききょう

2013-07-10 | 庭いじり

庭の桔梗が咲き始めた。
お天気は滅茶苦茶なのに、草花は真面目である。

昨日の夕方、NHKの女子アナは桔梗のことを「バルーンフラワー」と言い、「カワイイでしょ?」。

NHKは多くの日本の草花をカタカナ名に変えてしまった。
秋を代表する桔梗くらいは、いつまでも「ききょう」のままにしておいて欲しいものだ。

桔梗は夏になると咲き始めますが、花殻を切り戻すと秋にもう一度咲きます。

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梅雨の中休み

2013-06-06 | 庭いじり

挿木や苗木移植の成功率は天候に大きく左右される。
挿木や移植の後は、新しい根が無いか足りないので、なるべく雨が降り続いて欲しい。

例年より10日も早く梅雨入りするという気象予報士どもの言葉を信用して挿木をし、苗を禿山に移植をした。
ところがこの日照りと高温だわ。挿木した山吹は葉が縮れ、ゆすら梅は葉が黄色くなってきた。
禿山に移植した萩や白山吹やまゆみほか杜鵑碇草角虎の尾など山野草類は干乾びて全滅しているに違いない。

この晴天続きは「梅雨の中休み」だそうだが、中休みなら梅雨入り宣言後数日は雨が降らなくてはならない。
雨が降らずにいきなり晴が続くのは中休みとは言えまい。素直に「間違いでした、ごめんなさい」と言え。

国営放送で、タレント気取りになって局アナといちゃついている予報士どもは、受信料を支払っている農家や園芸じじぃに多大な迷惑をかけながら、反省やお詫びの言葉がない。
梅雨前線が南に下がったままだから雨が降らない、などと小学生でも分かっていることを事後に解説している。

森田正光さんは最初の気象予報士試験に不合格。ウェザーマップ社長になった今でも予報が外れると謝るのだ
同社に在籍し、寝癖頭で
いろいろ小道具を考案し、みのもんた氏にからかわれる森朗気象予報士。
この二人なら、予報が外れても赦せますな。

 

わが町のモリカワ理容店にあるこの物体▲ たまに電池を交換するだけで、天気予報は正確無比。
予報士どもは「明日の明け方から雨」と言ってるけれど、遠くで雨がふっても、雨傘を畳んでいて、「当地は曇」と予測しています。

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撃退

2013-06-05 | 庭いじり

椿の枝透かしをしていた。
枝を一つ切取ると、ギョッギョッ!!!

  

蜂の巣だ。スズメバチが巣作り中だ。泡くって椿から逃げた。
さいわい
スズメバチは追っては来なかった。

慎重に慎重に2m先から椿の懐を覗いた。
既にアシナガバチの巣より大きいが、スズメバチの巣としてはまだ小さい。
巣の形が不思議で気球のような形だ。焦げ茶色に白い不規則な横縞柄が入っている。

今のところスズメバチは1匹しかいない。仲間は狩に出ているようだ。
このまま大きい巣になると制空権を奪われ、秋には大変危険なことになる。今のうちに叩き落さねば。

高枝切りを最長の3mにして椿の枝をグラグラ揺すったり、葉を叩いたりした。

スズメバチは高枝切りの先端に付いている鋏を攻撃しようとする。
ただ大局観を持ち合わせていないようで、
高枝切りを持って激しく揺さぶっている森生に気が付かない。

そのうちスズメバチは諦めて、どこかへ飛んで行ってしまった。やれやれ今日は無傷でスズメバチを撃退できたよ。

椿の根元に沢山の椿の葉に混じって落ちていたのがこれです▼

気球状の巣の中には、六角形の個室ができていた。
いま、スズメバチの壊れた巣は、猫額亭玄関に戦利品として展示してあります。

得物に使った高枝切りは、以前、スズメバチの巣を思庵の小窓から攻撃した時に玉砕した高枝切りの二代目です。

スズメバチはそういうことで撃退したけれど、右脇腹から右尻までが痒くて痒くて。
チャドクガの幼虫(毛虫)の毛針が、作業服の中に入ったようだ。夏の猫額亭は危険が一杯です。

スズメバチの絵はRIPROさんからお借りしました。

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さつき

2013-05-22 | 庭いじり

去年より一ヶ月以上も早く、地植えの皐月の刈込と鉢植えの植替えをした。
今年は蕾が殆ど付いておらず、花を期待できなかったからである。6月下旬の刈込は、遅過ぎたようだ。

地植えは皐月と躑躅を取り混ぜて、中小およそ60株はある。
本職の植木屋に「こんなもの、ポット苗に毛が生えたもんじゃないか」って嗤われるだろうけどね。

鉢植えは全部で14鉢ある。以前は大小50鉢以上はあった。
それが今ではたった14鉢でも手入れが面倒くさい。

前回の植替えは8年前だった。小さい鉢なのに5年間もほったらかしにしていたのである。
その結果、枝は勝手に伸びたり枯れたりし、根は固く詰まっていて腕力と根気が要る植替えになった。

 

14本の皐月は鉢植えではあるが、普通の盆栽ではない。
針金で樹形を矯正する盆栽はあまり好きではないので、うちのは「アブストラクト・ボンサイ」だ。

狭い鉢から解放し地面に植えてやったほうが皐月も喜ぶだろうが、あいにく猫額亭庭園にその余地はない。
本当は誰かに引き取って欲しいけれど、こんなブザマな鉢植えではムリ。
今年が最後の植替えかなぁ。

花の写真は去年のものです。

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うどん粉病

2013-05-21 | 庭いじり

今年もまさきの生垣に、うどん粉病が大発生した。
毎年、殺菌剤を散布しても効果がない。

うどん粉病の予防には日照と風通しが有効と聞いた。
カビのようなものだからさもありなんと、新芽が伸び始める4月上旬に、思い切った枝透かしを断行した。
ごみは大幅に減ったけれど、うどん粉だらけ。

4月から5月は、普段は冴えないマサキが一番きれいな時だ。
しかし、わが猫額亭の生垣のマサキはうどん粉にまみれて、情けない姿を晒している▼


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庭弄り再開

2013-03-04 | 庭いじり

ようやく我慢ができる寒さになり、花壇を修理した。
去年組み替えた石組みが霜で浮き上がり、ガチャガチャになっていたのである。
材料は買わない。全て庭から掘り出した岩のカケラを使っている。造成地なので、岩のカケラは無尽蔵なのだ。

この株はとりあえず掘りあげて避けておき、そこの株を持ってきて植え、この石ころはあっちで使おう。
ありゃっ、スコップがどこかへ行っちゃった。

作業中あれこれ思い迷ううちに、アタマがおかしくなってきた。

数年間、鉢替えをしなかったので、花付きが悪くなった山野草を植え替えた。
汚れた鉢を洗い、買ってきた赤玉土に腐葉土を混ぜ、強そうな株を選り抜き........。

これらの植替え作業はすべて素手で行なう。
真っ白な軍手で植物を触るNHKの趣味の園芸は、軟弱なうえに無神経で、見なくなった。

それに、森生には「ガーデニング」の趣味はない。趣味は「庭弄り」である。
庭弄りだから、軍手なぞせず素手で行なう。手がガサガサに荒れて、アカギレができるけれど。

 

もっとも、手荒れアカギレはミイラになりかけてるのかもな。
ん十年前はこんなこと無かったもの。

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水やり

2012-08-31 | 庭いじり

雨がちっとも降らない。
晴れるのも程度の問題で、これでは「良い天気」とは言えない。

このバカ天気では、鉢植えの植物は、日に2回水遣りをしないと枯れてしまう。
地植えの植物も、根が浅い皐月や躑躅、それに水を欲しがる紫陽花などは葉の色が変わり縮れてきた。

良い気候のころは、一日一回、朝の水遣りが楽しみだった。
だが、朝は蜘蛛の巣に顔を突っ込み、夕方は薮蚊の編隊に囲まれ、水遣りは苦役になり、親方を廃業したくなる。

今朝は、「ところにより雷雨」とか、「局地的に激しい雨」とか、いい加減な天気予報に儚い期待を抱かされた。
しかし午後になって少し雲が出ただけで、今日も西日がジリジリと町を焼いている。

・・・ ときにより過ぐれば民のなげきなり 八大龍王雨降らせたまへ ・・・

数年前から、ホームセンターで売っている簾は全て中国製になった。
当然、歪んだり、そっくり返ったり、ささくれたりと粗悪品ばかり。ニッポンの夏が危ない。                                                  

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山百合の深情け

2012-07-28 | 庭いじり

わが猫額亭庭園には山百合が多い。

山百合は、日本原産の野生種にはあるまじき豪華さがある。

しかも芳香を超える強烈なニオイがあり、咲き揃うとむんむんむるほどだ。
北新地や六本木にも、こういうニオイが充満しているのだろう。

この写真を撮る時、花に慎重に近付いた。
だけど外出しようと園路を経由して駐車場車へ行く時、うっかり花粉をシャツにつけてしまった。

花粉は洗っても洗ってもなかなか落ちません
まるで年増の深情けだ(と想像する)。

・・ 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 ・・

  この場合の百合は、清楚清純な鉄砲百合ではなく、山百合でしょうね。

百合の花粉を洗い落す方法はこちらをどうぞ。
森生はそんな面倒なことはせず、作業着にします。

深情けの洗い方? 知らないよ、そんなこと経験してないもん。ふんっ。

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伸びるチカラ

2012-06-12 | 庭いじり

先日の紅梅を丸坊主にした写真
「そんなにしても大丈夫?」、と心配されたようだった。

      はい、大丈夫▼このとおりです

猫額亭庭園の多くの木々はまだ30歳以下。青年の伸び盛り。
亭主の森生は百歳近く、最盛期(そんな時期、あったろうか?)から1センチ縮み169センチだわさ。

定年退職直後、整形外科病院に入院中に「じじぃの骨折原因は脚立からの転落が多い」と聞かされた。
猫額亭庭園の地面は凸凹で、木々草花が混み入っているので四つ脚である脚立は立てにくく極めて不安定である。
といっても明日をも知れぬわがイノチ。これから三本脚の梯子を買うわけにはいかないもんね。

      そうだ! 木に小さくなってもらうのがいちばんだ。

という経緯があって、十年前から木々のてっぺんを切り詰めはじめた。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿。梅は芽吹きが頗るよく、今年は再々切り詰めだったんでした。

あれから3週間。
紅梅からは早くも新芽がにょきにょき。亭主が元気なら、今後3年くらいかけて枝振りを調整するつもりです。

紅梅のあと、黐、藪椿、夏椿、杉、金木犀、花水木、さんしゅゆ、その他あれもこれも。
わが猫額亭庭園は修羅場と化して、花は到底期待できない状態です。

 

上から、藪椿、紅梅、黐、夏椿、かりん、杉です。

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結局丸坊主

2012-05-18 | 庭いじり

森生はこれでもいっぱしの植木職人であり、弟子こそいないが親方である(つもりでいる)。

庭木を刈り込む時は、何度も前後左右ばかりか2階からも樹形を観察し、鋏や鋸は慎重に使うことにしている。
電動トリマーでガガーッと刈り込む、その辺でちょろちょろしているシルバー人材時間給じじぃとは心掛けが違うのよ。

今日も、慎重に観察と刈り込みを繰り返していたら、自慢の紅梅は変わり果てて、さっぱりした姿になっていた
う~む........、丸坊主ですな、いや、ただの棒っ杭か(と少し後悔している)。


しかし昔から言われているではないか。

          「桜切るバカ、梅切らぬバカ」

ここまで徹底して枝を伐ってしまえば、樹は小さくなり脚立や梯子は使わないで済む、というもんだ。
今後、転落・骨折事故は起きっこなく、高嶺者の庭弄りはこうあるべきなのである


勢い余って、開花前の皐月も刈り込んでしまった(とほほ

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