歯痛や転倒など災難が集中してたので用心し、4月始めに行われた姉の葬式は欠席した。
葬儀を取り仕切った姪によると、遺骨は四十九日まで自宅に安置しておくそうだ。
姪は未婚。その弟も。
そろそろ50かなと思っていたら、なななんと60間近。しっかりしてるはずだわ。
計算は合っている。森生叔父さんが八十路のお爺さんになってるんだもの。
きょうだいは他人の始まり、と聞く。
確かに母が亡くなってからは、きょうだいの仲は一層疎遠になっていた。
だが姉とのやり取りは多かったので、線香をあげに行くことに。
で、引出しにあるはずの香典袋。.............無い。
ご霊前もご仏前も無い。この20年で使い果たしていたのだ。
残っていたのは大量のお祝い用の熨斗袋である。
親戚の顏を思い浮かべ、次に親しい友人知人たちの顏も。
結婚も出産も七五三も入学も卒業も就職も、お祝い事は全く考えられない今日この頃。
呪われた一族。
紅白の熨斗袋は全部捨てることにした。
これも終活。
190503